マイケル・スタンフォード

(別名:MichaelLabs、MSLabo102、田路マサタカ) 一応カードゲーマー。アマチュアゲーム翻訳者。 長年英語圏ネットを徘徊する経験と歴史的視点でエンタメ(だいたいファンタジー)を読み解く。 翻訳記事の内容は元記事の筆者のものであり、マイケル個人とは無関係です。

マイケル・スタンフォード

(別名:MichaelLabs、MSLabo102、田路マサタカ) 一応カードゲーマー。アマチュアゲーム翻訳者。 長年英語圏ネットを徘徊する経験と歴史的視点でエンタメ(だいたいファンタジー)を読み解く。 翻訳記事の内容は元記事の筆者のものであり、マイケル個人とは無関係です。

マガジン

  • D&D元ネタ解説

    ダンジョンズ&ドラゴンズの外部露出や関連メディア全般の解説のまとめ。 映画が出てもゲームが出ても何かとコラボしても日本人を絶対に置いてけぼりにしないという鉄の意志と鋼の強さで看板シリーズになりました。

  • 『異世界マンチキン』をTRPG側から解説してみた

    アニメ『異世界マンチキン』とTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の関係性を解説します。現在第3話まで毎話分公開、第4話以降は3話毎に公開予定です。

  • 『ヴォクス・マキナの伝説』D&D5eオリジナルルール集

    『ヴォクス・マキナの伝説』と連動する形で、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』5版で使える、原作『Critical Role』で使用されたオリジナルのルールやクラス、アイテムなどを紹介中。本編記事はこちら:https://note.com/mslabo102/m/m8c684784e2c7

  • D&D5e データ系まとめ

    他記事で紹介した、D&D作品に関連した第5版用データを翻訳して紹介。 本マガジンの内容はウィザーズ・オブ・ザ・コーストのファンコンテンツ・ポリシーに基づきます。

  • ファンタジー文化史

    日本国内のファンタジーのDNAを紐解く。

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『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』を原作TRPG側から紹介してみた

3月31日、『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』が公開された。 この世の「ロールプレイングゲーム」と名の付く物全ての始祖にあたるゲームを原作とした本作は、ゲームの映画化である事や日本での異世界モノであるかのような宣伝といった不安要素を吹き飛ばし、実際に見た人からは高評価の連続が相次いだ。 そこでこの機に乗じ、日本公式からはあまり紹介されていない原作との繋がりを中心に紹介したいと思います。本編の内容にガッツリ触れているため、映画を見た後のパンフレット代わりとして

    • 実際『異世界マンチキン』はどれくらい『D&D』なのか?

      ~『異世界マンチキン』をTRPG側から解説してみた Part0~ 先日、『異世界マンチキン』なる漫画のアニメ化が発表されました。 「なろう系」「異世界転生」 ― 二次創作SSやコンピューターおよびTRPGを問わないRPGのパロディにルーツを持つジャンル ― に属する作品の一つです。 本来プレイヤーが理解して操作するためだけに抽象化されるゲームのシステムを、物語に落とし込んでしまう上に、パロディの域を超越し、渾然一体としてしまう、逆転現象的な文学ジャンルであり、現在では海外に

      • 『ヴォクス・マキナの伝説』S3おまけ:D&D5e用非公式データ・魔法のアイテム集

        概要『ヴォクス・マキナの伝説』シーズン3解説の付録として、原作『Critical Role』第一キャンペーン(ヴォクス・マキナ編)で使用された伝説のアイテム群「ヴェスティッジ・オヴ・ディヴァージェンス」(散らばった"痕跡ヴェスティッジ")のデータを翻訳する。 『ヴォクス・マキナの伝説』、およびアイテムとしての「ヴェスティッジ・オヴ・ディヴァージェンス」全般については以下の記事を参照。 また、魔法のアイテムのデータについては第5版『Dungeon Master's Guide

        • ゲーム業界大胆予想:『バルダーズ・ゲート3』は国産の後追いが出る

          『バルダーズ・ゲート3』は2023年12月の日本語版発売以来、「The Game Awards』をはじめとする海外でのゲーム賞の多数受賞もあり、いわゆる「洋ゲー」に興味を持つゲーマー達の注目を大いに集めました。 同作はTRPGのシステムをコンピューターゲームに落とし込んだような「CRPG」と呼ばれるジャンルのゲームであり、欧米圏では長らく親しまれてきましたが、日本で注目される程大きな話題になる事はありませんでした。 原作『ダンジョンズ&ドラゴンズ』もコンピューターゲーム方

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        『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』を原作TRPG側から紹介してみた

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          我らはGMの創造性を守る者!シナリオに固執した暗愚と戦う者!この怒りを!この戦いを!「ビッグブラザー」の悲しみに捧ぐ!

          我らはGMの創造性を守る者!シナリオに固執した暗愚と戦う者!この怒りを!この戦いを!「ビッグブラザー」の悲しみに捧ぐ!

          ヴォクス・マキナの伝説をTRPG側から解説してみた Season3 Week4(第10~12話)

          ※初見の方へ※ この記事は「ヴォクス・マキナの伝説をTRPG側から解説してみた」の続きです。過去の記事がまだの場合はシーズン1から順に読むことをお勧めします。 シーズン1 #1では通算第1~2話の内容に加え、原作となるTRPGセッション『Critical Role』についても紹介しています。 シーズン3の前回の内容については↓からどうぞ。 原作の話数について元々原作Critical Roleではライシャンの行方はすぐにわかっており、すぐにライシャン戦に入ってます。そのため

          ヴォクス・マキナの伝説をTRPG側から解説してみた Season3 Week4(第10~12話)

          ヴォクス・マキナの伝説をTRPG側から解説してみた Season3 Week3(第7~9話)

          ※初見の方へ※ この記事は「ヴォクス・マキナの伝説をTRPG側から解説してみた」の続きです。過去の記事がまだの場合は順に読むことをお勧めします。 シーズン1 #1では通算第1~2話の内容に加え、原作となるTRPGセッション『Critical Role』についても紹介しています。 シーズン3の前回の内容については↓からどうぞ。 プレイヤーキャラクターのマルチクラスグロッグ:ファイター/バトル・マスター 数々のヴェスティッジを集め、戦いの経験を積む中で、グロッグも少し戦いに

          ヴォクス・マキナの伝説をTRPG側から解説してみた Season3 Week3(第7~9話)

          ヴォクス・マキナの伝説をTRPG側から解説してみた Season3 Week2(第4~6話)

          ※初見の方へ※ この記事は「ヴォクス・マキナの伝説をTRPG側から解説してみた」の続きです。過去の記事がまだの場合は順に読むことをお勧めします。 シーズン1 #1では通算第1~2話の内容に加え、原作となるTRPGセッション『Critical Role』についても紹介しています。 シーズン3の前回の内容や、新たに登場するゲストキャラについては↓からどうぞ。 主要設定第4話~:地獄の別名 第4話では地獄はエヴァーライトから「デスパスの地獄層」(Hells of Despat

          ヴォクス・マキナの伝説をTRPG側から解説してみた Season3 Week2(第4~6話)

          ヴォクス・マキナの伝説をTRPG側から解説してみた Season3 Week1(第1~3話)

          序文お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか、マイケルです。 まず初見の方へ: この記事は「ヴォクス・マキナの伝説をTRPG側から解説してみた」(シーズン1、2編)の続きです。シーズン1-2の内容に加え、原作となるTRPG配信シリーズ『Critical Role』についても紹介しているため、まだの場合はこちらから順に読むことをお勧めします。 Season 2の公開以来、国内での『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を取り巻く環境が変わり始めました。 映画『アウトローたちの誇り』、

          ヴォクス・マキナの伝説をTRPG側から解説してみた Season3 Week1(第1~3話)

          【MtG】続・食肉鉤虐殺事件は本当に駄作なのか?

          コストが倍!恐怖も倍!『ダスクモーン:恐怖の館』にて、《続・食肉鉤虐殺事件/Meathook Massacre II》が「スタンダードで猛威を振るった《食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre》が帰ってくる!」「コストが倍!恐怖も倍!」というキャッチコピーで公開された(されていない)。 《食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre》の露骨に『悪魔のいけにえ』(Texas Chainsaw Massacre)を意識した英名を取り上げ、さらに映

          【MtG】続・食肉鉤虐殺事件は本当に駄作なのか?

          #ニラース卓 アケトキワ大陸編 キャラ紹介&用語集

          マイケル・スタンフォードYouTubeチャンネルで配信中の『Project Nilarth』TRPG配信・アケトキワ大陸編のキャラクター紹介と用語集です。 流石に専門用語が多すぎて開始前の画面などでは説明しきれなくなったので、パンフレット代わりにどうぞ。 このページで紹介されている用語は太字になっています。 そもそもD&Dって何?おっと、迷い込んでしまったのでしょうか。 何も知らずに配信にやってきたあなたはまずはこちらをどうぞ。 これを踏まえたうえで、和風の世界観で遊ぼ

          #ニラース卓 アケトキワ大陸編 キャラ紹介&用語集

          私が『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を選んだ理由

          映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り』の公開。 コンピューターゲーム『バルダーズ・ゲート3』のゲーム賞総なめ。 『Dead by Daylight』、『Destiny 2』と相次ぐコンピューターゲームとのコラボ。 ここ二年程で、TRPGシステム『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の名前が目に入る事が増えていることでしょう。 しかし、公式が「世界で一番遊ばれている」とか言ってたり、50年の歴史があるとか、なんか凄いんだなーみたいな事はわかっても、結局どういうシステム

          私が『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を選んだ理由

          D&D5eに日本オリジナルサプリが出るという可能性

          『ダンジョンズ&ドラゴンズ』第5版が日本独自のラインナップを展開するという中で、既存のサプリメントを翻訳するだけでなく、日本オリジナルのサプリメントも視野に入るのではないかと思った。 現状のD&Dそのままでは、平均的な日本人に対するアピールに関して、言語感覚を含むファンタジー観や絵柄が大きなネックとなっており、実際に『スターター・セット』や『デラックス・プレイ・ボックス』のプレイヤーキャラクターに日本人アーティストを招いたアートワークをあてる企画も公式に行われた。オリジナル

          D&D5eに日本オリジナルサプリが出るという可能性

          『Destiny 2』×『ダンジョンズ&ドラゴンズ』元ネタ解説してみた(速報版)

          2024年6月5日(米時間)に、『Destiny 2』とのコラボが決定した『ダンジョンズ&ドラゴンズ』。 なんとなく名前は聞いたことあるという方もいらっしゃるかもしれませんが、その存在はあなたが思うよりも大きい、すべての「ロールプレイングゲーム」を名乗る物、RPG要素を持つ物の運命に関わる存在なのです…。 なお、この記事は初報で確認されたもののみを紹介する速報記事です。本実装でまた何かあれば新しく記事を書くかもしれません。 まず『ダンジョンズ&ドラゴンズ』とは?ダンジョ

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          『FF14TTRPG』の基本ルール システムの元ネタ『D&D』と比較してみた

          ついに発売された『ファイナルファンタジー14 TTRPG』。根強い人気を持つMMORPGがまさかのTRPG化ともあり、話題を呼んでいます。 ですが、そのシステムとしての内容は、開発経緯の関係上、極度にオリジナル性が強いものではなく、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』、主に第5版を大きく踏襲したものになっています。 そこで、前回NGCでプロトタイプの配信が行なわれた際と同様に、相違点を紹介しようと思います。 前回記事と重複する部分も多い事はご了承ください。 なお、今回の紹介は公式

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          「リッチ」ヴェクナ参戦 原作D&D側から解説してみた【Dead by Daylight】

          非対称対戦型ホラーアクションゲーム『Dead by Daylight』にすべての「RPG」の祖『ダンジョンズ&ドラゴンズ』から「リッチ」ヴェクナが参戦。 これまで『死霊のいけにえ』『リング』『ストレンジャー・シングス』など、傾向の差異こそあれど、コラボ先もホラー作品に絞られていた中で、同時に発表された『悪魔城ドラキュラ』コラボと同じく、(ホラー寄りではありますが)史上初のファンタジー方面からの参戦となります。 さて、「リッチ」など、どこか聞き馴染みのある感じではありますが

          「リッチ」ヴェクナ参戦 原作D&D側から解説してみた【Dead by Daylight】