Mr.daydreamer

福岡の演劇ユニット。現代悲劇を創作します。#デイドリ

Mr.daydreamer

福岡の演劇ユニット。現代悲劇を創作します。#デイドリ

マガジン

  • 劇評・コメント

    いただいた劇評やコメントです

  • 『いない(いる)いらない』稽古場レポート

  • 『白く、終末』稽古場レポート

    Mr.daydreamer『白く、終末』の稽古場レポートです。

最近の記事

『パイドン』上演に際して

2024年8月3日(土),4日(日) 福岡アジア美術館あじびホールにて上演される、Mr.daydreamer #9『パイドン』に際してのメッセージならびにあらすじとなります。 上演に際して本公演は、プラトン著『パイドン(副題:魂について)』を原作に、リアルタイム演算で変化し続ける映像演出と、鑑賞者が自由に移動できる回遊型空間を組み合わせた演劇作品です。 哲学者ソクラテスの死刑執行の1日を、その場に同席したパイドンという人物が回想し語る、という設定の原作では、牢獄で刑の執行

    • 『卒業、果て剥がれて』脚本冒頭公開

      はじめに 2023年3月22日、23日に行う古川智恵子プロデュース公演『卒業、果て剥がれて』の脚本の冒頭を無料公開! この脚本が演劇としてどう立ち上がるのか、ぜひ当日劇場でご覧ください。 また、本作の原作となった『魔法少女になりたいの』は全編無料公開されていますので、ぜひ読み比べてお楽しみください。 ※著作権は作者に帰属します。許可のない複製・上演等はご遠慮ください。また、本作に関するお問い合わせは、mr000daydreamer@gmail.comまでご連絡ください。

      • 『卒業、果て剥がれて』演出のノート

        はじめに 2023年3月22日、23日に行う古川智恵子プロデュース公演『卒業、果て剥がれて』の演出を務める上野隆樹による「演出のノート」です。 演出のノート  『卒業、果て剥がれて - 異稿「魔法少女になりたいの」』の演出を務める上野隆樹です。今回の創作にあたって、ノートを書いておこうと思います(ソクラテスシリーズで出してきた“演出ノート”ではなく、“演出のノート”であるということを強調しておきます)。  余談ですが、まずは近況報告を。演劇の仕事も少しずついただけるよ

        • プロデュース公演にあたって

          はじめに 2023年3月22日、23日に行う古川智恵子プロデュース公演『卒業、果て剥がれて』にあたっての、古川からのご挨拶となります。 プロデュース公演にあたって  わたしがMr.daydreamerの作品を初めて観たのは、高校2年生のころでした。今となってはその内容はあんまり覚えていないんですが、観劇後には、あの舞台に立っていた役者のように、芯があり、ただ力強く存在していたいと思うようになりました。今でもその気持ちは変わらず、強くそこに存在して、その空間に呼応できる表

        マガジン

        • 劇評・コメント
          3本
        • 『いない(いる)いらない』稽古場レポート
          2本
        • 『白く、終末』稽古場レポート
          10本

        記事

          #8『クリトン』劇評 阿部修一郎さま

          2023年12月に公演が行われた、#8『クリトン』について、阿部修一郎さまより劇評をいただいております。 公演情報や、上演映像は以下よりご覧ください。 阿部修一郎さま劇評 公演「クリトン」について書くことは、すなわち〈距離〉について記すことである。  眼と眼が合うこと。私と他者とのふたつのまなざしが交差するという現象。それが、本公演における最も重要な出来事だ。哲学者の鷲田清一によれば、まなざしの交差によって「自他はともに一つの共通の〈現在〉に引きずり込まれ、そこから任

          #8『クリトン』劇評 阿部修一郎さま

          #8『クリトン』ゲネプロ劇評 関口真生さま

          はじめに 2023年12月に公演が行われた、#8『クリトン』について、関口真生さまよりゲネプロ劇評をいただいております。 ※スケジュールのご都合により、関口さまにはゲネプロをご観劇いただきました。公演とは一部演出が異なります。 公演情報や、上演映像は以下よりご覧ください。 「テクストから観客を解放する手段について」関口真生さま 本作品はほぼ素舞台のまま行われる。客席と舞台の間に段差はなく、舞台全体には水面を思わせる映像が投影されている。小道具は中央前の床に線香とマッチ

          #8『クリトン』ゲネプロ劇評 関口真生さま

          #8『クリトン』演出ノート ──ソクラテスは人間なのか?

           Mr.daydreamer#8『クリトン』は、2023年12月2日、BLEND PARK(神奈川県小田原市国府津)にて、YPAM2023フリンジ参加作品として上演されます。 公演情報:https://mr000daydreamer.webnode.jp/next/  昨年12月の『ソクラテスの弁明』(ぽんプラザホール)からスタートした“ソクラテスシリーズ”の第2弾という位置付けで創作されており、そのときから変わらず、ソクラテスという人物と出会うことを試みようとしています。

          #8『クリトン』演出ノート ──ソクラテスは人間なのか?

          『赤かった繭』 脚本冒頭公開

          はじめに 3月11日(土)・12日(日)の演劇空間ロッカクナットさんの企画「屋根上の庭、いつか」にて上演する『赤かった繭』の脚本冒頭部分になります。もしご興味持ってくださったら、以下より公演詳細ご確認いただけます。 脚本全編は当日会場にて販売予定です。あわせて上演されるスムっとさんの作品も掲載されますので、ぜひお楽しみに。 ※著作権は作者に帰属します。許可のない複製・上演等はご遠慮ください。また、本作に関するお問い合わせは、mr000daydreamer@gmail.c

          『赤かった繭』 脚本冒頭公開

          『ソクラテスの弁明』演出ノート

          なぜソクラテスの弁明なのか?  なぜ今の時代に、『ソクラテスの弁明』を上演するのか。その答えを、私がなんの迷いもなく答えることができるのならば、『ソクラテスの弁明』は現代に上演される必要は無かっただろう。「この作品をやらなければならない」という、何か焦りにも似た衝動から上演を行う準備を始めた。他者に説明するのために必要な言葉は、あれやこれやと色々な場所に発表してきたが、現代に上演される理由として自分が衝動的に持った感覚に言葉を与えられたのは、つい最近のことだ。  この作品が

          『ソクラテスの弁明』演出ノート

          推薦コメント #7『ソクラテスの弁明』によせて

          次回公演 # 7『ソクラテスの弁明』によせて、3名の方々より推薦コメントをいただきました。 公演情報はこちら 劇作家 川津 羊太郎さま 創作者の資質のひとつに、時代の嗅覚というのがあります。炭鉱のカナリアが炭鉱夫より先にガスの漏出を察知するように、時代を“嗅ぐ”という感性。そこに、紀元前のギリシアで著された『ソクラテスの弁明』をなぜ、今、 上演するのか? という問いの答えがある気がします。 で、もしその直観が正しいのなら、きっとこれは、訪れつつある時代への、ささやかな予

          推薦コメント #7『ソクラテスの弁明』によせて

          上演脚本『美々礼賛』

          はじめに このnoteは、2022年6月18日、19日に行われる演劇公演、Mr.daydreamer 番外公演『美々礼賛』の上演脚本です。 公演情報はこちら デイドリ恒例(?)の「脚本の前売り」となります。 序盤は無料で読めますので、雰囲気だけ知りたい方もぜひお楽しみください! 本番まで脚本の内容を知らずに楽しみたい方は、公演後にご購入いただくことも可能です!(noteで全編ご購入いただいた方も、ネタバレNGの方にはご配慮いただけるとうれしいです) それでは、ぜひ、上

          ¥500

          上演脚本『美々礼賛』

          ¥500

          上演脚本『Leere』

          はじめにこのnoteは、2021年12月3日〜5日に行われる演劇公演、Mr.daydreamer 番外公演『Leere』の上演脚本です。 公演情報はこちら デイドリ恒例(?)の「脚本の前売り」となります。 序盤は無料で読めますので、雰囲気だけ知りたい方もぜひお楽しみください! 本番まで脚本の内容を知らずに楽しみたい方は、公演後にご購入いただくことも可能です!(noteで全編ご購入いただいた方も、ネタバレNGの方にはご配慮いただけるとうれしいです) それでは、ぜひ、上演脚

          ¥500

          上演脚本『Leere』

          ¥500

          上演脚本 『Kunst』

          はじめにこのnoteは、2021年10月30日・31日に行われる演劇公演、Mr.daydreamer #6『Kunst』の上演脚本です。 公演情報はこちら 前回の#5『いない(いる)いらない』同様、「脚本の前売り」となります。 序盤は無料で読めますので、雰囲気だけ知りたい方もぜひお楽しみください! 本番まで脚本の内容を知らずに楽しみたい方は、公演後にご購入いただくことも可能です!(noteで全編ご購入いただいた方も、ネタバレNGの方にはご配慮いただけるとうれしいです)当日

          ¥500

          上演脚本 『Kunst』

          ¥500

          パンフレット全文 #5『いない(いる)いらない』

          7月17日・18日に行われた演劇公演、Mr.daydreamer #5 『いない(いる)いらない』のパンフレット全文です。 公演の記録映像は無料で公開しておりますので、こちらとあわせてお楽しみください。(7月24日19時公開) https://www.youtube.com/watch?v=2UhXcNSdHns もしおもしろいと思っていただけましたら、ofuseや脚本のご購入をいただけますととっっても励みになります! ofuse:https://ofuse.me/m

          パンフレット全文 #5『いない(いる)いらない』

          穴と海について(稽古場レポート)

          はじめにこんにちは〜。デイドリの沢見です。 このnoteは、7月17日・18日に行われる演劇公演、Mr.daydreamer #5『いない(いる)いらない』の稽古場レポートです。 公演情報はこちら 脚本はこちら 稽古で印象に残った場面について、ゆるっと記録していこうと思います。脚本の内容にがっつり触れるときは、ちゃんとお知らせするので、ネタバレNGの方もご安心くださいね。 「穴」と「海」本作は、「穴」と「海」がだいじな要素になっています。役者のみなさんに、それぞれにつ

          穴と海について(稽古場レポート)

          上演脚本 『いない(いる)いらない』

          はじめにこのnoteは、2021年7月17日・18日に行われる演劇公演、Mr.daydreamer #5『いない(いる)いらない』の上演脚本です。 公演情報はこちら 序盤部分は無料で、全編は500円でお読みいただけます。 デイドリは「ネタバレ」をタブー視せず、あらかじめ脚本の内容を知った上で、「劇場で起こること」そのものを、その時その場所で感じてもらう楽しみ方を提案したいと考えています。 もちろん、本番まで脚本の内容を知らずに楽しみたい方は、公演後にご購入いただくことも

          ¥500

          上演脚本 『いない(いる)いらない』

          ¥500