カイザーウゼ

映画が好きだ。テレビドラマも好きだ。何より役者が好きだ。気が付けば、最近の若い役者たち…

カイザーウゼ

映画が好きだ。テレビドラマも好きだ。何より役者が好きだ。気が付けば、最近の若い役者たちの芝居を追っかけている。 そして、俺は、いつか映画『ユージュアル・サスペクツ』のカイザー・ソゼになりたい!とひとり夢想する。

最近の記事

『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の三浦貴大のDNA

中井貴一主演の『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』を見始めて、物語の途中から、主人公の元中年サラリーマンといっしょに、運転士を目指すのが三浦貴大だ。この見たことの無い若い役者に魅せられた。野球で挫折して、嫌々運転士を目指す不貞腐れた感じも、物語の後半の好青年に成長してからの清々しさも見事に演じ分けていた。この若い役者は誰なんだろう?と思って、当時ネットで調べてびっくりした。 今では知らない人もいないと思うが、彼は、三浦友和と山口百恵の息子だ。『RAIL

    • 『くちびるに歌を』の渡辺大知

      健常者が障碍者を演じることの難しさは、少しでも誇張したような芝居は、障碍者を見下したように見えてしまうし、ドラマの世界を壊してしまうから、いかに違和感を感じさせずに演じきれるかだと思う。 まだディカプリオという役者を知らなくて『ギルバート・グレイプ』で障害を持つ弟役(兄は、ジョニーデップ)を見た時、演技に見えず本当の障碍者の男の子をキャスティングしたんじゃないかと思ってしまったけど、『くちびるに歌を』で自閉症の兄を演じた渡辺大知も芝居に見えなかった。 彼は、ミュージシャン(

      • 太賀が仲野太賀に芸名を改めたこと。について

        昨年、太賀が芸名を仲野太賀にあらためた。 普通の高校生、普通の若者をある意味「自己主張」せずに、主役たちの演技を食うことなく、それでいて、この役者いい存在感だしてるなあ、って太賀を見てた。 一番好きな作品は、バレー部の桐島の補欠役を演じた『桐島、部活止めるってよ』だ。桐島の出演陣は、みんないい芝居してるんだけど、松岡茉優と太賀の二人の芝居が本当によかった。 彼が、中野英雄の息子だということは、ウィキペディアで知ったけど、たぶん、今の若い人たちには、太賀のお父さんって、あの

        • 『銀の匙 Silver Spoon』の広瀬アリス

          どんな優れた女優であっても「少女の美しさを宿せる時期」はとても短く、その時期に、その儚い美しさを映像に残せるような作品に出会えることは映画の奇跡だと思っている。 岩井俊二監督の映画『花とアリス』の蒼井優と鈴木杏。相米信二監督なら、映画『台風クラブ』の工藤夕貴、映画『セーラー服と機関銃』の薬師丸ひろ子。宮沢りえなら『ぼくらの七日間戦争』、是枝裕和監督の映画『海街ダイアリー』の広瀬すず。 そして、すずの姉の広瀬アリスのその輝きがキラキラしていたのが『銀の匙 Silver Sp

        『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の三浦貴大のDNA

          『同期のサクラ』の高畑充希の新潟弁を検証する。

          ネット民によれば、『同期のサクラ』で高畑充希演じるサクラは、新潟の架空の島「美咲島」の出身といことで、彼女が話す方言は、新潟の下越地方の言葉ということだが、間違いないだろう。新潟下越で生まれ育った、我が故郷の言葉そのものですから! いやあ、びっくりしました。 遊川和彦脚本の『ハケン占い師アタル』が面白かったんで、同じ遊川脚本で高畑充希主演の第一話をぼーっと見始めたら、のっけからいきなり新潟弁が。。。 それも、主役の充希ちゃんがバリバリの新潟弁で長セリフだから、たまげたたまげ

          『同期のサクラ』の高畑充希の新潟弁を検証する。

          清野菜名の「足」と間宮祥太朗の「肩」

          役者がアスリートを演じることは少なくない。実際に経験がなくても、プロ選手の監修やトレーニング、そして撮影と編集で、それらしく見えるのがドラマの「嘘」だ。 しかし、逆のケースもある。ちょっとした芝居の動きから、役者のアスリートしての才能が見えてしまうことがある。最近、そんなことを感じた二人が、『恋は雨上がりのように』の清野菜名と『べしゃり暮らし』の間宮祥太朗だ。 まず、清野菜名だが『恋は雨上がりのように』では、高校陸上部の部長という設定なので、それなりに走れるように見えてし

          清野菜名の「足」と間宮祥太朗の「肩」

          波岡一喜は、まだ本気をだしていないだけ

          波岡一喜のことは、誰でもテレビか映画で一度は見たことがあると思うが、Netflixの『火花』で林遣都と漫才コンビを組んでいた相方のイメージが一番強烈だと思う。彼はその顔立ちもあって、ヤンキーや悪役キャラの印象が濃くて、正直あまり好きなタイプの役者じゃなかった。 けど、劇団ひとりが演出した『べしゃり暮らし』の構成作家役がツボにはまった!いつもの、大声出したり、無理に濃い顔を作ったりするキャラじゃなくて、自然体で力の抜けた芝居がとってもよかった! 元ヤンキーで高校中退の苦労人

          波岡一喜は、まだ本気をだしていないだけ

          『チャンネルはそのまま!』のHTB旧社屋ビル

          企画としては北海道のHTBの開局50周年企画として制作されたドラマだが、今でもNetflixで見ることができる2019年ドラマ『チャンネルはそのまま!』が、2019年日本民間放送連盟賞テレビ部門のグランプリを受賞したそうだ。このドラマは、大、大、大好きな作品だし、一押しコメディドラマなんだけど、この作品がグランプリって。。。他にいい作品はなかったのか日本民間放送連盟!? このドラマの主人公は、間違いなくHTB旧社屋!でしょう。テレビ局の機能は全て新社屋に移ってしまったので、

          『チャンネルはそのまま!』のHTB旧社屋ビル

          なぜか、『葵わかな』がそこにいる。

          最近見た映画やドラマでの「葵わかな」の接触率がハンパない。 はじまりは、ガッキー主演の映画『くちびるに歌を』合唱部の部員。 この映画いいです。合唱はやっぱりいいです。ガッキーは言うまでもなく、障碍者の兄を演じた渡辺大知くんが『ギルバート・グレイプ』のデカプリオに負けないぐらい好演してた。 次も、合唱つながりでTBSの連続ドラマ『表参道高校合唱部!』の芳根京子の田舎の同級生役。このドラマは、芳根ちゃんワールド全開でネットの評価通りのいい出来。なお、役者での一番の収穫は、城田

          なぜか、『葵わかな』がそこにいる。

          『べしゃり暮らし』の駿河太郎

          まず、劇団ひとりの演出力は本物である。映画『晴天の霹靂』の出来の良さは、爆笑問題の太田が「芸人監督の中で抜きんでている」と絶賛したように、職業監督の演出作品にも引けを取らないレベルだったが、ただ、彼がどこまで実際演出したのか? 現場を掌握したのか?をうかがい知れなかったので、まだ信用しきれなかった。っが、低予算の深夜ドラマのシリーズという悪条件でも、これだけのクオリティの作品を演出できる劇団ひとりは、監督として本物だ。もっともっと作品を作って欲しい。くだらないバラエティに時間

          『べしゃり暮らし』の駿河太郎

          『恋は雨上がりのように』の永井聡監督

          永井聡監督が好きだ。『ジャッジ!』も『帝一の國』の秀逸なコメディ映画だが、この『恋は雨上がりのように』のような軽妙なラブストーリーも面白く仕上げてしまうセンスと技量は、映画の世界から生まれない才能だと痛感する。CMで鍛えられた絵作りのセンスは、悔しいが映画の現場からは生まれないと思う。 CM畑から映画を監督して成功している監督としては、中島哲也、石井克人などがいるが、彼等の作品は才能が満ち溢れているのだが、映画からその才があふれ出してしまって、途中でお腹いっぱいになってしま

          『恋は雨上がりのように』の永井聡監督