『銀の匙 Silver Spoon』の広瀬アリス
どんな優れた女優であっても「少女の美しさを宿せる時期」はとても短く、その時期に、その儚い美しさを映像に残せるような作品に出会えることは映画の奇跡だと思っている。
岩井俊二監督の映画『花とアリス』の蒼井優と鈴木杏。相米信二監督なら、映画『台風クラブ』の工藤夕貴、映画『セーラー服と機関銃』の薬師丸ひろ子。宮沢りえなら『ぼくらの七日間戦争』、是枝裕和監督の映画『海街ダイアリー』の広瀬すず。
そして、すずの姉の広瀬アリスのその輝きがキラキラしていたのが『銀の匙 Silver Spoon』だった。
北海道の農業高校の話だから、物語はどちらかというと汗と涙の泥臭い物語なんだけど、アリスがまぶしくて、虜になってしまった。
最近の芝居は、彼女のあっけらかんとした性格の地が活かせるような役が多くなって、いい感じで成長しているんだけど、『銀の匙 Silver Spoon』の衝撃が大きかっただけに、ちょっと複雑。
女優には、広末涼子やアン・ハサウェイのようにいつまでも透明感をまとい続けられる役者が稀にいるが、アリスが透明感を定着できたのは、『銀の匙 Silver Spoon』だけだったように思う。その後、彼女の透明感をまた見たくて出演作を追いかけたが、もう出会えることはなかった。。。
『ハラスメントゲーム』のアリスも嫌いじゃないけど。。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?