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勝手に解説おめめどう

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(株)おめめどうの、支援思想を私なりの翻訳でお伝えします。納得できないと実践できない人達向けの、理屈に説明を割いています。「とにかくやってみて」では納得できない、動けない人達向け…
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#毎日note

なぜ、父は「当然の権利だ」と思えなかったんだろう?

父は、わたしが物心ついたくらいのタイミングで片耳の聴力を失い、もう片耳もほとんど聞こえなくなった。
聞こえる方の耳に補聴器を使うこともあったけれど、昔の補聴器はノイズも全て拾ってしまっていたため、頭が痛くなるからと普段は使っていなかった。

好奇心旺盛で何にでも手を出してみたい人で、そういう性格はそのまま私に受け継がれていると思う。
飽きっぽいところも同じだ。
休みの日に遊んでくれるのは主に父だっ

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【半神:萩尾望都】 「憎んだ」のではなく「憎むように仕向けられた」のに、そのうえ罪悪感まで背負わされちゃたまらないよねえ

【半神:萩尾望都】 「憎んだ」のではなく「憎むように仕向けられた」のに、そのうえ罪悪感まで背負わされちゃたまらないよねえ

【ネタバレを含みますので、できれば作品を最後まで読んでから、このnoteをお読みください】

萩尾望都の「半神」は、大学生の頃に初めて読んだ。
その時感じた衝撃を思い出し、感想を改めて書こうとしてみたのだが、今の私は全く違う視点でこの作品を読み、衝撃よりも怒りを感じている。
これもまた、自分を知る手掛かりになるかと思うので、書き残す。

物語は、奇妙な視点から、特異な経験が描かれる。

主人公は一

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ある日突然その日がやってくる

ある日突然その日がやってくる

一昨日、プールで初めて500m泳げるようになった。
と思ったら、その翌日には1km、そして今日は1.2km泳げるようになっていた。

市営プールは、1時間で250円。
現在、緊縮財政を敷いているので、きっちり1時間以内に出てくるようにしている。
着替えの時間を含めると、実質泳げるのは50分ほど。
その50分の間に、泳げる距離がどんどん伸びている。

特に画期的な方法を導入したわけではない。
毎日プ

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自閉症児でも、定型発達児でも、子育てを客観的に評価したいならこれを使ってみるといい~『母という呪縛、娘という牢獄』感想によせて~

自閉症児でも、定型発達児でも、子育てを客観的に評価したいならこれを使ってみるといい~『母という呪縛、娘という牢獄』感想によせて~

おめめスケール、というものがある。
これは、兵庫県丹波篠山市にある「株式会社おめめどう」の社長、奥平綾子さんが、長野県の発達支援にかかわるお医者様たちと考案されたものである。
作ろうと思われたきっかけは、幼いころから療育に通い、医療ともつながっているのに、それでも思春期、青年期になって「行動障害」が表れるのは、どういうことだろう?と疑問に思われたことにある。

要するに、療育や医療よりも、もっと決

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