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Be yourself~立命の記憶~Ⅱ

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創作大賞2023に応募している作品です。スキとフォロー、シェアを大歓迎しています♪ 毎週火~木にアップ予定です。 お仕事×恋愛×夫婦、人生に自分らしさを取り戻したい方へ。 出版し…
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#ドラマのような話

「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」最終話

「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」最終話

走り出す未来「っていう話です。」

新大塚駅前の大きなビルの4階、引っ越したばかりのだだっ広い撮影スタジオの隣のミーティングスペースで、私はY氏に言った。

Y氏「確かに、チューもしたし、人も死んだね。」
私「なんなら、私が今やってるYouTubeチャンネルもホログラムで登場してる事にしちゃいましょうよ、近未来的に。ハハハ!」
Y氏「そしたら、このスタジオの出番だなぁ。」

そう言って、Y氏は、3

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「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第13話

「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第13話

舞台の裏側朝早くに、俺は、パソコンに映るSNS画面の投稿ボタンをクリックして、アイのSNSのタイムラインを眺めた。

日本語と英語で、投稿されたものは、イイねを見ると数百、コメント欄は世界中の言語で溢れかえっている。

2画面のデスクトップパソコンから目を離し、部屋の角の仏壇に目をやると、俺はアイの笑顔の写真に話しかけた。

「ほら、イイねとコメント、凄い増えたよ。見る?」

アイの遺影を、手に取

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「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第12話

「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第12話

仕事の壁3回目のバンコクから、帰国した私は、怒りと共に更に執筆し続けた。

主人に言えないような事しやがってー、くそー。
これは仕事。これは仕事。仕事だって事で許してもらおう。

相変わらず睡眠は細切れだったから、オフィスに寝泊まりする日も増えた。

子供の送り迎えと、家の事は、主人が中心になってやってもらう事に決めて、3月までに続きの執筆を終える事を約束した。
長男の卒園式や入学式が控えているの

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「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第11話

「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第11話

2回目のバンコク「ねぇ、またタイに行こうと思うんだけど。」
「またぁ?!」

自宅のリビングで、コーヒーを注ぎながら、主人は驚いた顔で、そう言った。
私は、ゆっくりと真剣に伝えた。

「今の時点で分かってるのは、バンコク行かないと、この本が面白くならないって事と、肝心の彼への取材が出来ないと、また年明け予定調整して1月以降もバンコク行かないといけなくなるかも知れない、って事。」
「えぇー、年明けも

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「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第10話

「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第10話

見えている未来翌朝、目が覚めた私は、落ち込みながら洗面台で鏡を見た。

「鏡を見ると人は冷静になれるんだってね。」

初日のカラオケスナックで、並んでいる女の子達の後ろ側が、横長の全面鏡だったのを見て、私がニノに言った言葉だ。

そして、自分の顔を鏡で見た時に、なんともひどい顔をしていたのに気付いた。
お酒を飲みすぎて、たばこも吸いすぎて、昨日髪を乾かさないで寝たから頭はボサボサ。
腫れぼったくな

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「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第9話

「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第9話

天空のバーエビの釣り堀を後にした私たちは、最終的に大きな高級ホテルに到着した。

いや、その前にニノが家に行くっていうから、金さんに言われた通り、『いいんですか?』って意味が分かってない私が棒読みで言うと、「犬に餌やるだけだから、ロビーで待ってて」って言われたのとか、
その後、また昨日と同じ居酒屋に行って、ニノの彼女から電話がかかってきたから写真を撮って送ったりとか、
別に色気も何もなく、そんな期

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「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第8話

「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第8話

必然の遠回り昨夜はカラオケの後、ホテルの前で固く握手をして、帰った。

翌朝。 バンコク滞在の2日目。 私は午前中に目が覚めたけれど、やっぱり頭はボーっとしたままだった。
ポーチを覗くと、両替をするのを忘れていたせいで、タイの現地通貨のバーツが無い。
両替できるところが開店するまで、ホテルの周りをちょこちょこと散歩してから、大通りに向かった。

朝9時を過ぎると、大通り沿いは、食べ物の屋台が並び始

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「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第7話

「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第7話

魂の手紙私達は場所を移動して、2軒隣のカラオケスナックに行った。

扉の位置が少し奥まったスペース。入り口と床は木目で木製のベンチも置いてある。
中に入ると、カウンターが長く続き、背もたれが丸くカーブしたさわり心地のいい、座面の膨らんだ座りやすそうなサーモンピンクの椅子が8個並んでいた。 店の奥と、手前の壁沿いに大きな画面がある。
カウンターの中には、これでもかってくらいズラっとタイの美人女性達が

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「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第6話

「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第6話

空白の中身ホテルに着いて、チェックインを済ませた私は、ニノに言った。

「じゃ、荷物ちょっと置いてくるね。あ、お土産いつ渡そう?結構大きいよ。」
「あ、明日でもいいし、いつでもいいから。」
「じゃ、とりあえず置いておくね。忘れないようにしなきゃ。」
「俺、外でたばこ吸って待ってるから。」
「分かったー。じゃ、後ほど。」

私は、エレベーターで8階に上がって、805の部屋を開けた。

バンコクのスク

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「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第5話

「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第5話

タイ・バンコク今、ベトナムで何してるんだろう・・。

10月30日。
俺は、明日の午後に、余裕をもって空港に向かえるように、滅茶苦茶仕事を詰め込んでいたのに、頭では彼女の事をずっと考えていた。
しかも、メッセンジャーのやり取りで、彼女にエビが大好きなんだと言われた俺は、到着した翌日の午後は、エビの釣り堀に連れて行くことを約束してしまっていた。

31日の午後と、翌日の午後も、アイさんとの予定にして

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「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第4話

「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第4話

女子トーク210月27日(木)。

相変わらず私は、「ねぇ、話聞いてくれない?」と午前中から彼女達に尋ねていた。

刈谷さん「いいですけど、私達まだ仕事中だから時給発生してますよ。お金払うのは森川さんだけど、いいんですか。フフフ。」

私は、懇願するような言い方で、叫んだ。

私「いいよー!お願いだから話聞いてー!!お金払うから話聞いてー!!」
二人「アハハハ!!」
私「ハハハ・・・。」

相変

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「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第1話

「Be yourself~立命の記憶~Ⅱ」第1話

起業家の二人忘れられない人を思い出した事くらい、あるだろう?

俺、ニノ。36歳。日本人でバンコク在住。

日系企業の共同代表。 これが今の俺の肩書き。

自宅として使っているスクンビットの高級マンションの全体の色調は黒と紫。
エントランスの真ん中の吹き抜けになった通路の上からは、薄暗い室内 をこれでもかって程に眩しく輝かせる照明が光っている。
1階の右手前には、水の流れる3mくらいのガラスのオブ

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