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#青春
急にね、あなたはいう。
君といた時間は、いつも煙草の煙が辺りに立ち上っていた気がするし、君といた時間から現在にかけてが、中村一義が出す曲を時系列でなぞるみたいに過ぎていく。
大学ってところは、入学したあと直ぐに仲良くなる友達とは、割と早い段階で、挨拶を交わして通り過ぎる程度の距離に落ち着く。
それでも地方からこっちに出てきて、はじめての一人暮らしをする彼ら彼女たちの家では、夏の試験期間まではお泊まり会があるし、マル
映画はひとを狂わせる2
そう、前回書くのを忘れていたけれど、中学から高校にかけて、いまではあまり触れられることのないアメリカ映画も観ていた。好きだったのは、リバーフェニックスのジミー、さよならのキスもしてくれない。ロバートレッドフォードが監督した、普通の人々や、同じくロバートレッドフォード監督のブラッドピットのリバーランズスルーイット。ブラッドレンフロのマイフレンドフォーエバー。のちに、ミュージシャン、ブライトアイズが曲
もっとみる行こう!あの夜、彼女がそう言うものだから。
初めての恋人ができたのは25歳の冬が始まろうとしていた季節で、それは人生で最も美しい時期だった。
アルバイトで入ったCDショップに彼女はいた。
入社して2日目、初めて彼女と会った日、僕は彼女と付き合うんだと、直感で思った。とはいえ、慣れない仕事…初めての接客業で、僕は入社してからずっと混乱のなかにいた。そして彼女は彼女で、退社が決まっていた。
店長に命じられて、CDショップが入っていたデパート
あなたが僕の始まりでした。
思えばあなたと過ごした時間にはいつだって、たくさんのことばが流れていた気がします。もちろん、あなたがミュージシャンだったから、という理由もあるでしょう。友達に誘われていったライブハウスで、あなたのバンドに出会い、そしてそこから一気に、僕はパンクってやつに心を、月並みな表現ですが、心を奪われたのです。下北沢の小さなライブハウスに出向いたときに渡した、僕のバンドのデモテープ。西荻窪のさらに小さなスタジ
もっとみる僕を見つけてくれたのは。
あれがいつの頃かも、もう忘れてしまった。
朝帰り、家へと向かう路上で、マッチを擦って煙草に火をつけた瞬間に、凛の匂いを冷気とともに吸い込んだことを覚えてるから、冬のある日だったのかもしれない。
天気雨に降られて、電車の通り過ぎるゴーっという音だけが鳴り響く高架下で、時間をやり過ごすために、返信したのを覚えているから、6月の夕方だったのかもしれない。
その子は、パリに住んでいた。
別れが裏切りにも似