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家庭環境とトラウマと性格

過去の記憶やトラウマは、なにがあってもきっと一生私からは離れてくれないんだと、最近感じる。

私は中学三年生のときにはじめた日記から、書く習慣ができた。その内容は日記よりも内省にちかく、出来事や見たもの、聞いたものに対して、どう思い感じたのか。そこから何を得て、これからどう行動するか、みたいなことばかり考えていた。

高校は吹奏楽部に属し、のめり込むほど励んだ。結果、私は上手くなり、相対して私の相方はコンクールメンバーから漏れた。クラス内もメンバー組とメンバー外で壁ができ、その空気が酷く嫌だった。私は劣位側な人間のはずだったのに、そのときには優位な側に居た。紛れもなく私の努力の賜物だと思う。ただ、それを良いと思う人間より嫌悪感を抱く人間の方が多かった。相方や他のメンバー出ない人達からの目線が気になった。陰口もよく聞いた。

きっとその空気と、相方との関係と、コンクールの緊張と…いろんなものが限界に近かったのは分かったいた。

3年生に上がる最後の年の春、公立高校の私たちは勉強を理由に先に引退することもできた。ただ私の代はほとんどが引退せず、その空気には勝てなくて引退しなかった。そして、最後の年のコンクール前に校舎の中で過呼吸になった。そのときはパートで練習する時間だった。

「戻らなきゃ」

そう思う気持ちに反して荒くなる呼吸。吸っているのか吐いているのか分からない。いや、息吸えてないんじゃないかって思って一生懸命吸った。1人じゃとても抑えられなくて、助けを求めて廊下へ出た。真夏の学校の廊下。パートの練習をする時間だったから、誰かスマホに連絡するとかしてくれると思った。でもひとつも通知は鳴らず、何分も経って、ようやく全体合わせのタイミングででてきた部員に見つけてもらい、抱かれ、冷房キンキンの部屋に連れていかれた。もう意識なんてなかった。

その日はすぐに帰り、次の日はパートの話し合いという名目で、私にとっては拷問の時間のなった。

私対パートの人8人

心もボロボロだし、昨日は倒れてなんとか学校に来たのに、吹くこともせず、「もっとこうして欲しかった」「あのときなんでこんなことしたの?」と永遠とひとり問い詰められる。多数決が正義の日本。私の話も通じない。その頃私は使った部屋の片付けや、場所取りなど、普通なら全員でやると、役割とかの状況を見たがら皆でやっていたことを全部一人でやっていた。それに対しては誰も何も言わなかった。ましてや「自分の係を理由になんで掃除しなかったの?」と言われる始末。そのときこいつは話が通じないんだとようやく分かった。

一生懸命に話しても何も伝わらない。受け取ってもらえないどころか、泥玉を投げられるように、私はどんどん汚れていった。


この出来事は「春の早い時期に引退しておけば防げた」と思っている。完了する前に辞めていれば、起こらなかったと。

だから私は自分で自分に見切りを付けるようになった。「もっとできるよ」とか言われても、自分で終わりと思ったら終わり。そうしないと、またこんな風に辛い出来事に合ってしまうかもしれないから。無意識に避けているんだと思う。思ってる時点で無意識じゃないかもしれないけれど。


私は自分の今の性格、良いところも良くないところも、大体が説明がつく。説明がつくほど、私は過去の出来事をこれでもかと深堀り、それ以外の内省もして、たくさん学んだ。心理学には興味があっても、本もほとんど読んだことが無かったが、最近読んだ本から、私が思っていたことは大体当たっていることが分かった。それから細く、ときどき心理学の本を読むようになった。

私たちの性格は幼少期の家庭環境と、大きなトラウマ的な出来事から形成されることがほとんどだ。私の考えすぎる性格も、自己開示できないところも、完了させる前に自分で終わりにさせてしまうところも、すごく論理的なところも。全部私の中ではリンクしている。どんなことのせいで、どう考え、今の私のその性格があるのか、分かる。


基本は辛いことや怖いことなどのマイナスな感情から起こる。だからそれを癒していけば、性格はある程度治るものだと思っていた。でも、そんなことは無いんだと思う。

例えば習慣、タバコやお酒の飲みすぎ、掃除ができないとかは工夫しだいで何とかなると思う。でも考え方やものの捉え方はそう簡単に変わらない。

私はこのままでもいいと思っている。

でもそれより、私は幼少期の環境やトラウマ的な出来事によって、何回も性格が変わっているのを感じる。それほど辛いことが今までに合ったんだという事実を今、突きつけられている気がして、もう少し楽観的でいられる楽しい人生だったら良かったのにと、思ってしまっている。







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葵月みず
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