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エッセイ

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自分の身に降りかかったこと、日々生きてて思うこと、楽しいこと、感じること、世界の流れに身を投じて思ったことをここに。 少しの時間、私のたわごとにお付き合いください。 ※番号は…
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2021年8月の記事一覧

61:無名

僕は何者でもない。 実際には何者かではあるのだろうけれど、 とかくこのネットの世界では無名である。 文字をつらつらと、自分の考えをつづる。 でも僕のネットの声を聞く人は何人いるのだろうか。 芸能人や著名人、自身のスキルを活かした著者 さまざまな何者かが、この世界にやってくる。 その瞬間、私は太刀打ちができない。 このnoteで戦おうとする僕をフルボッコにしてくる。 その人たちは重ねている。 もちろんそうだ、そうでなければ大きく羽ばたいていない。 そんな何者かが、日々のお散歩

58:甘えは取り払え、学生よ。

夢は現実からの逃避だ。 大学、優秀さ、学歴差が織りなす世界。 イマジナリーの中で、理想の世界に足を踏み入れる。 リアリティーを探究することの恐ろしさから逃げていることと同義だ。 残酷な社会が僕のような学生を待っている。 これは学生にその覚悟がないだけかもしれない。 僕たちにも問題がある。 酒と女遊びだけに注力し、 四年生になって、やっと人生について考え出す。 学が浅い僕たちは、きっと苦戦するだろう。 ちゃんと怒られなかった僕たちの罪は、社会に出て初めて精算される。 当たり前

57:必死

僕は必死と言う言葉が嫌いだ。 別に必死になることが嫌なんじゃない。 ただ、「自分は今必死です。」 というセリフを言うのが嫌なのです。 自分は人生で成長していくと思います。 その時を必死に生きていることは、 将来自分が進んでいった結果として、 あの時は必死だったと言えるのであって、 今僕は必死ですと言うと、 自分の限界はそこなんだって、 認めていることになると思うんです。 思考の罠にはまっているが、 真理はついていると思う。 今が一番若いから、指が動き続ける限り、 体が動き

55:自分らしさ

自分らしさとはなんだろうか。 他人との差がそれだとするならば、 外見上はすでに自分らしさが感じられるだろう。 芸能人やインスタグラマーを見て、 自分の顔の醜さを痛感してしまうその顔も、 個性として扱ってしまうのは、 なんだか寂しい気もする。 自分らしさは、自分がポジティブになれる、 必要がある。 自分の心を高揚させ、現在を強く生きることができるもの。 それが自分らしさだろう。 この文を読んでいるあなたはどうだろうか。 定職につき、毎日忙しく働いている人

54:鬱陶しい

妄想が飛び出し、 思考は現実に現れる。 僕はうつ病なのかもしれない。 初めてだったわけではないが、 大学に行くことが恐ろしくなった。 あの研究室に、あの教室に、あの敷地に入ることが 恐ろしくなった。 怖かったんだ。 でも行かなきゃいけない。 大学に用事があり、行かなければならなかった。 1ヶ月ぶりくらいだった。 久しぶりに会うともだち。 でもなんだか変な感じだった。 呂律や気の利いた言葉が話せない。 なんだか嫌な予感がした。 毎週のように糾弾され

52:いいなり

誰かが望んだ夢を目指すこと、 自分の夢として落とし込めないものは、 決して幸せになどなれない。 僕は実家の跡取りとして育てられた。大人たちは僕をそうするように仕向けていたらしい。僕自身はあまり感じなかった。 就職活動が全て終わり、帰省した僕に母はカミングアウトしてくれた。大切に育ててくれた人だ。裏切るつもりは無い。だか、それを言われて僕はショックだった。 自分のことをしっかり考えて出してくれたのは、育ててくれた家族である。それでも跡取りとして育てたという事実。そして、違

51:心の穴

内に秘めた気持ちを解放する。 いかに恐ろしいことか。 だがここならそれができる。 吐き出すことも大事なのだ。 私は帰省した。 このタイミングで帰ることは、決して 良いことではないかもしれない。 流行りに乗るなら、 『充分な感染対策をし、安全・安心して帰省できるように努めて参ります』である。 自分の部屋にこもっていると、 自分以外の存在を感じづらくなる。 僕は帰りたかった。 帰らないと死ぬと思っていた。 自分の心の穴を埋めるために書き出したこのnote

49:地下を超えて

双子の信号機が迎える。 いつも青ざめてる2人は、 にこやかに迎え入れる。 10キロメートル逃避行。 時は歪み、空間は遅くなる。 残り7キロ テールライトの流れ星 雄叫びを上げる紅 ヴィンテージの疾走 薄いハゲ タイルの織り成すトンネル ふたつの信号機 風の塔と吹きすさぶかぜ、 ヒバリのこころ 涙がこぼれそうさ 残り3キロ 上り坂。 進めスピードを落とすな 止まると走り出す時苦しくなる 人生に意味はないのかもしれない 自分が居なくても社会は回ってしまう たった1人にでも、

47:飛んで火に入る夏の虫

ぼんやりゆっくり動いてる。 くっきり見るため、奔走する。 でも見えなくてよかったと、 ここに来てなお、思い立つ。 街頭にうるさく群がる虫の群れ。 そこには悲哀と本能が見え隠れする。 虫は他の動物より視界が良好でなく、 その分別の神経が研ぎ澄まされている。 夜中飛び回る虫たちは元来、 月の光を背中に浴びることで、 真っ直ぐ飛ぶことが出来た。 しかし、人の作りだした灯篭や 人工的な光に虫が寄るその様から、 飛んで火に入る夏の虫と言う ことわざすら出来ていった。 虫は生き

46:フツコン

なんの動機も、意味もない。 ただ普通である。 それでも僕は何かになりたいんだ。 稀代のロックスターや、テレビに出る芸能人。 その華やかさと魅力の影には、 そのスターたる必然がある。 両親が離婚し、貧乏だった。 生まれつき足がなく、苦悩の日々を送った。 引きこもりをしていた自分が嫌だった。 日頃からジャズに囲まれた空間で過ごした。 戦争孤児として、周りの目を気にしながら生きていた。 僕は普通である。日本における普通である。 ごく一般的な家庭に生まれる。

44:コンビニ人

深夜どうもやる気がなくて、 徒歩で出かけるサンダルと。 アパートの沼をくぐり抜け、 荒い私道を踏みしめる。 換気扇に給湯器、 ファンが永遠回ってる。 ポケットの鍵はカラカラと、 風鈴のように、音を成す。 前も見えないヘッドライト、 原付少年俺睨む。 故郷思って空想に おとぎ話が流れ出す。 希望だけの世界じゃない、 哀しみがまた襲いだす。 陳腐な電飾煌めいて、 前のあいつも吸い込んだ。 続く俺はよろめいて、 暗い顔してドア開ける。 凄惨なほど