源氏物語はイケイケ話で紅楼夢のような余韻に欠ける
今年の大河ドラマは「光る君へ」。源氏物語は高校教科書に載っていた冒頭部分以外読んだこともなく、その後興味も関心もわかなかった。しかし日本を代表する古典である。なんとか読んでみようと思ったが、普通じゃ多分投げ出してしまうので、桃尻橋本治の「窯変源氏物語」14巻を読み始めた。光源氏の一人称で語るちょっと変化球型である。
いろんな女性遍歴が繰り返されるが、とりあえずわかったことは、婚姻やキャリアを通じた出世の骨格が目立つ小説だなぁということだった。
まずは桐壺帝の后である藤壺の更衣