アルコール依存症の女 119
阪神優勝の翌朝、コンビニへ行きスポーツ新聞と酒を買った。父親に似過ぎてしまったことを恨んだ。優勝の余韻に浸りながら飲む。
自宅のテーブルは空きカンだらけで、この数日間まともなものを食べていない。酒の飲み過ぎで胃にスペースがなく食べ物を受け付けなかった。
することもないので飲み続けた。
そのうちに気分が悪くなり、吐き気が治らなくなった。実際に吐く。起き上がるとめまいがする。そのめまいに酔ってまた吐く。終わりのないループ。無駄に「助けてー」と叫ぶ。
異様な発汗、悪寒。もう救助を