アルコール依存症の女 酒と男

待ち合わせ場所の新世界に現れた彼は実年齢より老けて見えた。柔道をやっていたらしく、いかにも体育会系な話し方だった。

書く順序を間違えたが、彼と会う前から私は既に酒を飲んでいた。
一度帰宅し、彼が大阪に向かっている間近所のラーメン屋で瓶ビールを2本ほど開けたのだ。

私は極度の人見知りなので、初対面に関わらず誰かと会うときはあまりシラフでいたくなかった。

まず入ったお店はホルモン屋だった。
この時点で潰れる覚悟はできているので、初っ端から飛ばす。ビールにマッコリ。

その後は変な客ばかりが集う居酒屋で焼酎ロックをガバガバ飲んだ。
そうしているうちに朝方になり、結局私は彼を連れ帰った。気付いたら脱いでいた。

家の用事があるからと急ぎ足で出て行った彼を見送ったあとは、お決まりの一人酒。
大晦日は母の家に泊まりに行く予定だったが、酔って起き上がれそうにない。
「ごめん、風邪引いた」と適当な言い訳をし申し訳なさを感じた。

元旦、暗い部屋で一人寝ていたときだった。
…揺れた?

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