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何もない毎日に小さな花束を

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何もない毎日が少しだけ特別になるよう、さくっと読める1000文字程度のエッセイを並べています。
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右も左もわからないまま、歩みだけは止めてはいけないという言葉を信じて進む

右も左もわからないまま、歩みだけは止めてはいけないという言葉を信じて進む

常に確実な目標に向かって進む人を、羨ましいと思っていた。いや、今も羨ましいと思う。前だけ向いて、ゴールしか見えてなくて、とにかく突っ走っていく。明確な目標があって、そこにたどり着けると信じて、毎日努力は欠かさなくて。

わたしは目標とか努力とか苦手で、そういうの全部どこかに置いてきてしまったから、純粋にまっすぐ進んでいく人が、ただただ輝いていて眩しい。

いつかはわたしも。そんな風に思って歩みを進

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嘘の言葉を吐き出して自分に暗示を掛けて、生きていく

嘘の言葉を吐き出して自分に暗示を掛けて、生きていく

今日はとにかく心の中がモヤモヤした日だった。言葉にすると自分に暗示を掛けているようで、本心ではそう思っていなくとも自分を騙して元気になれることを知った。わたしは普段からポジティブなことしか言葉にしない。

偽りの言葉を吐き続けることで、周りはわたしを「いつも元気なやつ」「馬鹿なやつ」「ポジティブなやつ」と、そう思う。

だけど本当のわたしはそうじゃない。心の中はドロドロでぐちゃぐちゃで、それを隠す

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小さくて安いわたしの「幸せ」は寒い冬をたくさんあたためてくれる

小さくて安いわたしの「幸せ」は寒い冬をたくさんあたためてくれる

足の先と鼻の先が異常に冷たい。少しでも温めようと、足をもぞもぞさせ鼻を触ってしまう季節がきた。

最近知ったのだが、どうやらわたしは極度な末端冷え症らしい。足の先や鼻の先はもちろん、肩や膝まで冷えてくる。ブランケットを足にかけると肩が寒いし、最近よく見かける着れるブランケットはわたしのために作られたのかと思うほど、重宝している。

こんな時期は、どんな小さなことでも幸せになれる。100円のホットコ

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玉手箱を開ける鍵のような「匂い」に一段と敏感になった

玉手箱を開ける鍵のような「匂い」に一段と敏感になった

匂いに敏感になった。ウイルスから身を守るために、マスクが日々の必需品になって早8ヶ月。マスクをしない日なんて家に引きこもっているときくらいで、マスクをしないと外には出られないし、なんなら替えのマスクを2枚程度所持している。

だけどマスクは、匂いもまでシャットアウトしてしまう。鼻から香るのは自分のマスクの匂いだけで、最近はフレグランススプレーをマスクにかけて、匂いを楽しんでみる。

今の時期は街を

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ホームゲームでホームとアウェイのチーム両方を応援する勇気

ホームゲームでホームとアウェイのチーム両方を応援する勇気

今日、はじめてVリーグの試合を観戦しに行った。バレーボール観戦歴は20年だけれど、一度だけ日本代表女子・日本VS韓国の試合を生で観戦しただけで、ずっとテレビの前で静かに観ていた。

生で試合観戦なんて10年以上行ってないし、なんだかドキドキした。14時試合開始だからその前にランチでも、と思っていたけれど、なぜか緊張して食べられなかった。お腹は空かなかった。

会場はパナソニック・パンサーズのホーム

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70億人との運命と巡り合わせ

70億人との運命と巡り合わせ

世界には70億人近い人がいて、一生のうちにすれ違う人、知り合いになれる人、友達になれる人は、ほんの一握りだという。

いきなりだが、わたしは運命は信じるタチだ。そもそも来るもの拒まず去るもの追わずスタイルなわたしは、人に対してそこまで執着心がない。

それは家族でも親戚でも同じ。わたしの人生に必要なら必要な分だけ関わるだろうし、必要じゃないならその関わりは非常に短いものになると思っている。

だか

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毎月定額貯金を美容費に全振りして「カワイイ」を作ってみることにした

毎月定額貯金を美容費に全振りして「カワイイ」を作ってみることにした

「カワイイはつくれる!」という、資生堂エッセンシャルのCMで一躍有名となったキャッチコピーは、瞬く間にすべての女子の味方になった。

「カワイイはつくれる!」当たり前だけど当たり前じゃないこの言葉に、どれだけ救われた人がいるだろうか。カワイイは天然ものじゃない。もちろん天然カワイイもあるかもしれないけれど、そんなのはほんの少しで、あとのカワイイは努力で作られている。

カワイイの基準は人それぞれ違

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才能って自分じゃ気付かないから気付いたらラッキーだ

才能って自分じゃ気付かないから気付いたらラッキーだ

ひらやまさんの「note読む」という企画で「文章の書き始めがいい」と言われたことがある。ひらやまさんはエッセイの書き始めに悩むようで、さらりと文章を書き始めるわたしのことを、褒めた。

わたしは自分のことを、才能のある人間だとは思っていない。だけど、わたしのエッセイの生み出し方は独特で、こうして文章を打っている間にも、なにかしら感じていて、それを頭の中で言葉にして、文字を打つ手が止まらないのだ。

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どんなに消えたいと願っても目を閉じたら明日はやってきてしまう

どんなに消えたいと願っても目を閉じたら明日はやってきてしまう

ときに、ぐーんと気分が落ちてしまうことがある。それは誰かの視線や言葉、態度がきっかけになることがあるけれど、わたしは必要以上に誰かを警戒して怖がって自己嫌悪に陥る。

自己嫌悪に陥ったわたしに降りかかるのは、原因不明の頭痛とめまいと気持ち悪さ。頭がじわじわ痛い。目をつぶると裏側がぐわんぐわん回る。吐きたいのに吐けない。

そうしてどんどん「あ、きっとこの世の中にわたしなんて要らないんだ」ともっとも

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誰かのためじゃなく自分のために可愛くなりたい

誰かのためじゃなく自分のために可愛くなりたい

不定期に「可愛くなりたい」と、唐突に強く思うことがある。それは大抵好きな人ができたときや、彼氏ができたとき、デートの約束をしたときに思うことが多くて。でも今回は全然そんなの関係なく、唐突に強く「可愛くなりたい」と思った。

昔から可愛い人に憧れてはいたものの、彼女たちはどこか別の次元の生き物で、生まれたときから生きるステージが違うものだと思っていた。

中学生になってメイクを知って、高校生になって

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寒いが口癖になる冬は、抱えきれない幸せで溢れている

寒いが口癖になる冬は、抱えきれない幸せで溢れている

寒い朝がやってきた。少し前まであんなに暑い夏が大嫌いで、冬を待ち遠しく感じていたのに。心待ちにしている時間こそ愛おしかったのに。呆気なく、知らぬ間に、すぐ隣に来ているようでちょっと寂しかった。

この時期になると、朝ごはんはあたたかいがスープメインになる。寒い朝、お湯を沸かしてお気に入りの大きなカップに、おいしいスープを入れてかき混ぜて、待つ。

スープを両手で持って、少し熱いのにふぅと息を吹きか

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背伸びして大人ぶる私を彼はちょっと小馬鹿にして柔らかく笑う

背伸びして大人ぶる私を彼はちょっと小馬鹿にして柔らかく笑う

「もう子供じゃないんだから」そんなふうな枕詞を付けられて我慢させられたことは、今まで何度あっただろうか。

そもそも子供と大人の境界線はどこか。中学生になったら?義務教育が終わったら?成人したら?就職したら?

きっと、この世界には毎日毎日夢に向かってただひたすら走っていて、「あいつ、子供だよな」なんて笑われている人はたくさんいるだろう。彼は子供でわたしは大人なのか。夢がないから子供じゃないのか。

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一年に一度の金木犀の香りを二度と忘れぬよう

一年に一度の金木犀の香りを二度と忘れぬよう

この秋は、思ったよりも雨が多くてなかなか思うように散歩に行けない。今年の夏は人生ではじめて熱中症になって、あんなに晴れの日を恨んでいたのに。人って本当に都合の良いように解釈して文句をつけたり恨んだり、忙しい。

わたしは秋が好きだ。誕生日があるからと言うのもあるけれど、いつも思い出すのは、自分の誕生日を過ぎたあたりからふわりと包み込まれる甘い懐かしい、金木犀の匂いだ。

金木犀とわたしの出会いは、

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どうせ自己満足な文章なら、思う存分自惚れろ

どうせ自己満足な文章なら、思う存分自惚れろ

「いいねもコメントも欲しいから、わたしは今日もnoteでエッセイを書く」で書いた通り、相変わらず、わたしはいいねもコメントも欲しくてエッセイを書いている。

エッセイを書き始めたのは本当に最近で、とにかくとめどなく常にいろんなことを考える頭の中を少しでも軽くしようと、言語化し始めたのがきっかけだ。

だから、別に誰かに読んでもらおうとか、感動してもらおうとか、そんなことは端から期待していない。ただ

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