転生したら異世界モンゴルで暮らす遊牧民だった件【新書感想】
昔から、遊牧民には漠然とした憧れがある。世界史の資料集で、スキタイから連なる遊牧民の歴史のページを見るのが好きだったし、いちばん行きたい世界の地域といえば中央アジアだ。
広がる大草原。家畜の群れ。涼しい草原で、悠々自適な生活を送れる。「生命」を感じられそうー。遊牧民の暮らしにそんなイメージを持っていた私は、新書コーナーで目に入ったいかにも「憧れの暮らし」なこの本を迷うことなく買った。
ーまさか最後まで読んで、「憧れ」が綺麗さっぱり消え去るとは…。
相馬拓也『遊牧民、は