普通の人々(1980年:ロバート・レッドフォード監督主演)【もうダメだ。映画紹介はもう・。・それから】
旧作名作。
ロバート・レッドフォードが、心の傷を抱える家族の問題を描いた作品。
カウンセリング系の作品ですね。
1980年だから、このテーマとしては非常に速い時期に作られた作品じゃないでしょうか?
父と母と次男。長男は半年前に事故死。
次男は生きる自信を失い、セラピーに通っています。
前向きに生きようとするガールフレンドと違い、
次男はどんどん暗い気持ちに染まっていきます。
しかし・・・
どうにかして家庭を立て直さないといけないのですが、
家族のみんなは、理想的な家族像に縛られて、なかなか自分たちの姿を直視できない。
確かそんな話だったような気がします。
40年前が舞台なので、現代と同じ感覚ではないと思います。
ただトラウマに対処する上で、普遍的に通じる話があるかもしれない。
精神科医の先生が、すごいいい仕事してる感がありましたね。
縛られるものが多すぎるんだ。
ちょっとネタバレ・・・・
ガールフレンドが死んでしまいます。
前のめり症候群てやつですかね。
がんばって強く生きようとしすぎて、
本当の自分とギャップがありすぎて折れてしまった。
自殺した人の描写というのが、痛々しくて、
強い衝撃を受ける映画。
無理して元気になろうとしては、ダメなんですよね。
悲しいときは、その悲しみが自分の一部になるまで、泣かないとダメなんです。
なんか戦争とか災害とかで過去に起こった悲劇って、
私たちは平気でしょう?
あれは内在化されたからです。
傷が当たり前になれば、それは表情になり、
私たち自身になる。
そうなれば、悲しいと感じない、というか、
悲しみってギャップなんだと思います。
落差が悲しい。
水圧があるときに感情が生まれる。
水圧が同じなってしまえば、
そこに「生きている」ことしか残らない。
うーん。
偉そうですまんちゃい。
傷は、人間そのもの。
↑ リリィシュシュはグロ注意です。
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