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私の哲学

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#短歌

[随想]燃えいぬ馬

[随想]燃えいぬ馬

馬が燃える燃えている
焼ける煙が上がる
パチパチと音を立てて
生死ような様子

怒る教員浴びせる罵声
可愛らしい異邦人
微笑む彼女の
ブロンドの髪を揺らして

ああ、馬が燃える
真っ赤に燃える
真紅の炎が愛を探して

[随想]蕭蕭と死す

[随想]蕭蕭と死す

風が吹いている
風が蕭蕭と吹いている

寥廓なる大地で空を見上げて
橙の空が蒼く燃える

虫も鳥も猫も皆な荒涼としている
何もかもが憂鬱な想いを馳せて

風が吹いている
風が蕭蕭と吹いている

いつ消えるかもしれない命が
乾いていく唇を噛み締め

もしも、明日質量を失ったとして
世界は私のために涙を流してくれるだろうか

風が吹いている
風が蕭蕭と吹いている

[詩]桜東風(さくらごち)

[詩]桜東風(さくらごち)

"誰かが悪いから"それが分かると言え共感せよ
訪れる不幸を何者かに押し付けている
分かると言えば肩を組み違うと言えば弾かれよ
言葉が貧乏すぎて伝わらない捨て台詞

闇感情抱えて大乱闘する心
詐欺野郎な私は大魔王と言ったところ

命の音が鳴り響いている
それが私の明日を作る
桜の花が咲いているこの瞬間も
吹雪いている
間違い探しの時の中でまた一つ
確かに濡らして

他人と比べることでしか自分の存在価

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[詩]Sensenmann

[詩]Sensenmann

白白明けの刹那
僕は君に出会った
悲しみに暮れている
愛されたかったの?

鼻をつくような空気
どこか寂しさを感じる
自暴自棄なのかもね
不揃いな身体に涙

それは君が悪いわけじゃないよ
直感的直観的に
クラクション鳴らされたら
五月蠅いで一喝さ

A4の紙に書ききれない不満
世の中って理不尽ねって君は呟いた
正論辛かったら諦めて良い
痛いのは一瞬だけだから僕は誘った
平穏平凡を望んだだけなのに

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