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【詩】カタルシスという螺旋
全人類が望む恋の行く先を誰が手に入れよう
罪悪感と連関したノイローゼに
それが自分の努力の証だと気づかされた時に
パッと浮き立つカタルシス
それは一瞬であり
またそして深い
誰もが望む恋の獲得は
社会不適合者のカタルシスにこそある
圧倒的に持たざる者に花開いた精神の世界は
その者に関わる者への心象に憧れを植えるだろう
憧れは"何かを見ている"ということ
彼は何かを見ている
[創作]大学生男女の会話
「人生苦なりについて、どう思う?」
その女の子は問う。
男は答える。
「人生苦なりは努力だね。努力したら苦なりになる。努力に目覚めてなければ、それは享楽になるよ。」
「享楽か、つまりは出会いということね。」
「うん。享楽は出会いで、出会いは痛みの感情に薄いことだ。痛みの感情に薄いということは、人生が苦なりではないということだ。」
「分かる、もし本当にその人が苦しんでいるのだとしたら、他
【詩】あなたを待っていたの
あなたと恋をするために生まれてきたのだと思う
でもこれはとても手垢にまみれた表現
私が言うのはノイローゼを超えた先の恋
それはきっと人の深い情緒
あなたがいることが苦しみで、その苦しみの大きさが喜び
苦しいくらいにあなたが眩しい
諸々を体験しない人にはこの言葉の意味は分からない
でもそれでもあなたと恋に落ちたい
たとえ別れの時が来たとしても
精神的に成熟のした2人の行く末は
き
[創作]あなたはどんな人と付き合いたいですか
「私はもちろん、性格の良い女の人と付き合いたいと思う。けれどそれはすなわち性格の悪い女の人と付き合いたいということだとも言える。
というのも自身が性格が悪い、という自己省察に富む女の人ほど、性格の良い女の人だと思うからだ。
これを聞いてめんどくせえな、と思う女の人は性格が良い女の人で、故に性格が悪い女の人だと思う。
これを聞いてなにかハッとする女の人は、性格の悪い女の人で、故に性格の良い女の
【詩】若い私は談笑しよう
己はいくつ、22才
若いのだから繊細に
若いのだから人生への感謝と敬服を胸に
若いのだからあなたの機微に敏感に
若いのだから人間として哲学し
若いのだから芸術の真髄を現し
若いのだから人の徳を褒めたたえよう
老いたのならバカになろう
老いたのなら愚かになろう
苦しみを知るあなたとの恋の末に
[創作]抜け出して遊ぼうぜ
暗い電車の滑走するその横道を、無職の男はその女の子に向けて口を開く。
「それはすべて社会のせいだね、君のせいじゃない。」
「そんなこと、ある?」
「そんなことあるよ、君、何も罪がないよ。」
「そんな、じゃあこのノイローゼは何なの?」
電車は2人の横を滑走し、少し遠くの駅に停まった。駅は小さな駅で、しかしながらそこは住民の多い街であり会社から帰宅する者たちの人だかりで溢れる。
「悪の噴出
[創作]完成しない恋という完了
海の地平線が浮かんで見える。海に山が面し、空は青く晴れ渡っていた。この荘厳の隆起と、すべてがフラットの水面、丘の上の道路を私たちは滑走していった。
もし彼女がそこにいればいいな、と思った。そうしたら私は悲しくて泣いてしまうと思った。もし自分が運転していて、彼女がその旅の疲れで横で寝ていたとしたら、私はその横顔の事実だけに苦しくて泣いてしまうと思った。苦しいほど喜びだと思った。
オーディオには自