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大河ドラマ「光る君へ」第9話~痛む心と物語の意図
こんばんは、もちまるです。
今日は大河ドラマ「光る君へ」第9話の感想です。
がっつりネタバレありますので、まだ見てない方は要注意です。
さて、今回はとてもとても心が痛くなりました。
ドラマを見てここまで心が痛くなったのは久しぶり。
何ていったって、ドラマで重要な役割を果たしてきた直秀ら散楽一団が殺されてしまうのですから。
(直秀を応援し始めてすぐにこんなことになるとは…)
いつもは、歴史とか文学のことを考えながらドラマを見ているのですが、
今回ばかりは全てふっとんでしまいました。
そしてこの事件の原因は、自分にあると責任を感じる道長。
色々な状況が絡み合ってより悲壮感が際立ちます。
何でこのようなストーリーにしたのだろうか?
直秀の果たした役割は何だったのだろうか?
大学からの癖で、私は物語に出会う度に「なぜ?」「何?」を
考えてしまうのです。
この和歌が『源氏物語』の中で果たす役割は何か?
この人物が、物語で果たしている役割は何か?
理系の人から見たら、しょーもないことかもしれない事を
ぐるぐる、こねこねと考えるのが好きなのです。
今思えば、大学ではそんな事ばかり考えていたような気がします。
答えなんて、出ないのに、ないのに。
でもそれがすごく楽しいんです。
今であれば、もし作者さんのインタビューがあれば、
物語や場面を書いた意図というものはすぐわかりますよね。
でも、平安時代に書かれた『源氏物語』は作者の紫式部にインタビューする事は出来ません。
だから、様々な場面を書いた意図というものは分からないままなのです。
分からないゆえの面白さ。
想像の余白。
答えがないからこそ、自分なりに答えを追及するのが楽しいのかもしれません。
なので、今回の「光る君へ」で直秀らが殺されてしまった物語の意図というものも敢えてここでは解釈しません。
ネット上では、たくさんの解説がありますが、ここでは敢えて触れません。
それぞれが好きなように解釈したら良いと思うわけです。
余談ですが…
先週、道兼について可哀想だという話を書きましたが、
傷は自作自演でしたか…
やっぱり道兼という人物も、
一筋ではいかず中々考える事の多い人物です。
このような辛い状況を乗り越えて、道長がどう成長していくのか、
どうやって権力を得ていくのかが、今後の楽しみです。
それでは今日はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました😊