宝杖美季

人生半ば。ちょっと人生迷走中。 好きなこと。 ジム通い。 踊ること。 食べること 友…

宝杖美季

人生半ば。ちょっと人生迷走中。 好きなこと。 ジム通い。 踊ること。 食べること 友だちとのおしゃべり。 神社仏閣巡り。 占い。 宝石、クリスタル類。 総じて、きれいなもの、心が安らぐものが好きかな?

最近の記事

徒然なるままに、タロット  Short Short 4 「正義の力技」

「はい、どうも。色々とご尽力、ありがとうございます。おかげさまで審査が通りました。・・・ええ、はい。いえいえ、小沼社長には本当に感謝しています。・・・もちろん、今度ぜひご一緒に。・・・はい、では、失礼します」  電話を切った僕が、知らず「ふう」と大きな息を吐いていると、本を片手にリビングに入ってきた織衣さんが、僕を見て言った。 「審査通過ですか? おめでとうございます」 「あれ、聞こえていました?」 「はい」  うなずいた彼女が、こぼれるような笑みを浮かべて褒めてくれる。 「

    • 徒然なるままに、タロット 〜正義と力〜

      こんにちは、宝杖美季です。 9月も下旬に入ったというのに、まだまだ暑いですね。 (この下書きを書いている間に涼しくなってきました〜笑) さて、今回は、十一番目のアルカナである「正義」と八番目のアルカナである「力」をまとめて取り上げてみようと思います。 まず、なぜこの2枚なのか。 そして、なぜ十一番目の「正義」が先なのか。 タロットカードに馴染みのある方は、すぐに「ああ、はいはい、わかりますよ」とピンとくるのではないかと思いますが・・・。 実は、この2枚のカード、時々

      • 徒然なるままに、タロット Short Short 3 「司祭と悪魔」

        「おいおい、勘弁してくれよ」  階段の踊り場で足を止めた僕は、手にしたスマートフォンに向かって嘆いた。 「たしかに、あそこの社長は若干モラハラなところがあるけど、うちとは先代からの付き合いがあって、今度の横浜市主催の新規プロジェクトも、彼らの協力がないと企画を通すのが難しいのはわかっているだろう。それなのに、折衝役の君がキレてどうするんだ」  それに対し、電話の相手がとても恐縮した声で謝ってきたため、僕は続く言葉を飲み込む。  ここは冷静にならないといけない。  本人も大失態

        • 徒然なるままに、タロット 〜司祭と悪魔〜

          こんにちは、宝杖美季です。 三回目の今回は、五番目のアルカナである「司祭」と十五番目のアルカナである「悪魔」をまとめて取り上げることにしました。 それにしても、「司祭と悪魔」かあ。 本のタイトルにありそうですよね。 しかも、若干背徳的な匂いが・・・ふふふ。 実際、背徳はテーマの一つだし。 面白いのが、前回の理論で言うと、五番目の「司祭」から次元上昇したのが十五番目のアルカナである「悪魔」になるわけで、やっぱり、人間と悪魔では、悪魔の方が位が上なんですね。 もっとも、悪魔

        徒然なるままに、タロット  Short Short 4 「正義の力技」

          徒然なるままに、タロット Short Short 2  「女教皇のジレンマ」

          「もー、頭にくる!」  キッチンから聞こえてきたイライラした声に、階段をおりていた僕は小さく首をかしげて顔をのぞかせた。 「どうかしましたか、織衣さん?」 「どうしたも、こうしたも」  怒りに任せてゴシゴシとスポンジを動かしながら、彼女が訴える。 「あとちょっとなのに、落ちないのよね、この頑固な汚れが!」 「汚れ?」  首を伸ばすようにして彼女の手元を見れば、そこには泡まみれとなった四角い漆器がある。  僕は、目を丸くしてつぶやいた。 「・・・その重箱」 「きれいでしょう? 

          徒然なるままに、タロット Short Short 2  「女教皇のジレンマ」

          徒然なるままに、タロット 〜女教皇〜

           こんにちは、宝杖美季です。  前回、「吊るし人」について書いたあと、次は「女教皇」にしようかなと言いましたが、その後、「法王」にしよう、とか。いや、やっぱり「正義」にしよう。  などと、優柔不断に悩んでいました。  苦手なカードが多すぎる、、。  そんな折、たまたま視聴したyoutubeのカードリーディングで、ある選択肢を一目見て「あ、この選択肢はnoteの今後の展開を教えてくれるかも・・・」と思ったので見てみたら、リーダーさんがカードを切り始めてすぐに飛び出したのが「女

          徒然なるままに、タロット 〜女教皇〜

          徒然なるままに、タロット Short Short 1 「吊るし人の物語」

          「よお、犬養」 「やあ、どうも.・・・えっと、大野だっけ?」  覚束無げな僕に対し、大野が気を悪くしたように「そう」と応じ、「ていうか」と文句を言った。 「『えっと』と『だっけ?』は余計だろう。相変わらず、人の顔を覚えないやつだな。そんなんで、将来、社長業とか務まるのか?」 「さあ、どうかな?」  至って真面目に首をかしげた僕は、「それはそうと」と話題を変えた。 「鈴木、見なかった?」  今日は高校の同窓会で、五つ星ホテルのバンケットルームを借りて行われているこの場には、大勢

          徒然なるままに、タロット Short Short 1 「吊るし人の物語」

          徒然なるままに、タロット 〜吊るし人〜

          さてさて。 予告通り、記念すべき第一回目のカードは、十二番目の「吊るし人」です。 まず、占いでこのカードが出ると、わけもなくオロオロしてしまいます。オロオロというか、ジタバタというか、、。 身動きの取れない状態が苦しくて、つい手足を動かしたくなるんでしょうね。溺れた時に、必死で泳ごうとするのと同じです。 でも、当たり前ですが、動けば動くほど身体は沈むし、苦しみは増します。 むしろ、諦めて身体の力を抜き、流れに身を任せることで窮地を乗り越えられるはずで、このカードは、まさにそ

          徒然なるままに、タロット 〜吊るし人〜

          徒然なるままに、タロット

          noteデビューして数日。 なかなか書くことが見つからないままぼんやりしていた時に、なぜかふとタロットのことが頭に浮かび、せっかくだからこれをテーマに書いてみようかな、と。 あ、職業、占い師ではないです、、今のところ、、念のため、、笑。 でも、中学生の時に、当時流行っていた占い雑誌の付録にあった22枚のタロットカードを手にして以来、自分占いはしょっちゅうやっていたし、友だちのことも占ったりしてきたので(もちろん、無料で)、馴染みはとてもあるんです。 ただ、なにせプライベー

          徒然なるままに、タロット

          ドキドキの一歩

          初めまして、宝杖美季です。 色々あって、noteを始めてみることにしました。 苦手克服の第一歩です。 noteは、自分のペースでじっくり取り組めそうなところに惹かれました。 ゆくゆくは小説発表なんてことも考えつつ、まずは自分探しから。 私なりの「好き」をたくさん見つけていきたいです。 画像の虹は、踏み出した私へのエールということで、、笑。 よろしくお願いします。

          ドキドキの一歩