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ファンク、ソウル

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昔から今日までのR&B、ファンク、ソウル、レアグルーヴをまとめてます。
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#ジャズ

Louis Jordan - Rock'N'Roll

Louis Jordan - Rock'N'Roll

大きな目をぐりぐりさせたユーモラスな風貌でアルトサックスはソウルフル、歌も下世話なアップナンバーからしみじみとしたバラードまでお手の物。大衆芸能の真髄ともいえるルイジョーダン。その音楽性はロックンロールを、風貌とアルトサックスはメイシオパーカーを思わせますが過小評価されすぎな気もします。ロックンロールはブルースとカントリーの合いの子だとかチャックベリーが始祖だというのが定説ではあるものの彼はロック

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Nick DeCaro - Italian Graffiti(1974)

Nick DeCaro - Italian Graffiti(1974)

AORの始祖と言われる本作ですが個人的にはソウルやジャズ(の経験も豊かなフュージョン)系のミュージシャンを起用してもっと前のポップロックやそれより前のポップスの雰囲気もある繊細な本作が70s後半から80年代のジャズの経験のないロックやフュージョン系ミュージシャンを起用した対象年齢高め?のロックや大味なバラードとどう結びつくのかわからないです。でも本作の持つ豊かな音楽性、しなやかなリズム、柔らかいア

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Lou Rawls - Live(1978)

Lou Rawls - Live(1978)

ルーロウルズはシカゴの教会を始めにブルースや様々なスタイルのジャズ、R&Bに触れ歌手になると慣れ親しんだそれらだけでなくスタンダードやソウルをも歌うようになりました。このようなジャンルにとらわれない活動は複数のジャンルに当てはまるようで当てはまらないために実力の割に評価は低いですがそんな彼の音楽的ルーツを振り返ったのが本作です。LP二枚にPIRからのヒット曲にジャズやスタンダード、過去のヒット曲を

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奥深き?見本盤の世界Lou Rawls - That's Lou(1967)

奥深き?見本盤の世界Lou Rawls - That's Lou(1967)

今回は面白い企画を見つけたのでそちらに合わせて少しいつもと違ったスタイルで紹介していきます。いつもはあまり盤による違い等は気にせず聞いていますがこれだけは別なので少しその話をします。下の写真にもあるように盤の色はクリアレッド、真ん中のラベルはなんと手書きなうえに「物品税法第10項による見本」という注意書きが。見本盤やクリアレッド盤に関してはたまに見かけますがラベルが手書きやこの注意書きは初めて見ま

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Nina Simon - It Is Finished(1974)

Nina Simon - It Is Finished(1974)

怖いイメージのあるニーナシモンですがこのアルバムはグルーヴィで楽器の音やバラエティに富んだサウンドが面白くそこまでトゲが気にならず比較的聴きやすいです。ただこの後、音楽業界やら社会が嫌になったらしく長らく在籍していたRCAを離れ半引退状態に入ったようです。

メンバー
ニーナシモン:ピアノ、ボーカル
アルシャックマン:シタール、ギター、ベース
ナディカマル:ママーライクンビ、タルヴィハ、マダガスカ

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David T. Walker. Soul food cafe (1989)

David T. Walker. Soul food cafe (1989)

 本作ではデイヴィッドTウォーカーとジョーサンプルが泥臭いブルースやR&Bを演奏しています。メロウなギターのデイヴィッドと清涼感あるキーボードのジョーと2人とも泥臭さとは無縁そうですがジョーはクルセイダーズのメンバーでありデイヴィッドもクルセイダーズのゲストメンバーやエタジェイムズのバックバンドにいたりとルーツには泥臭い音楽がある人で81年にもSwing Street Cafeという似たようなアル

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George Benson - Weekend in L.A(1978)

George Benson - Weekend in L.A(1978)

本作はタイトル通り1977年9月末から10月にLAはハリウッドにあるロキシーでのライブから良い演奏を選りすぐったアルバムです。LPでは2枚組でに渡ってスタジオ以上にアドリブ多め熱高めの演奏を披露しています。しかもバンドメンバーはブリージンの頃から変わらないので息もピッタリで各メンバーのソロも最高です。ちなみにこの長くフュージョンをやってきましたが本作の後はギターも弾けるブラコンシンガーに。一応マッ

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Quincy Jones - You’ve got it bad girl (1973)

Quincy Jones - You’ve got it bad girl (1973)

ビッグバンドでの録音が多かったクインシージョーンズですが本作A面では今までのビッグバンドスタイルを離れ、より大胆にソウル、ファンク的なサウンドを導入。これをきっかけにビッグバンドスタイルを辞めよりモダンで身軽なバンドを率いてソウル、フュージョン、ディスコ、ブラコンといったジャズから離れた音楽をすることになります。

メンバーは全てのクレジットがなくリズムセクションの一部とソロイストのみです。

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Ray Charles   Genius Loves Company (2004)

Ray Charles Genius Loves Company (2004)

このアルバムは2004年にレイチャールズの遺作としてリリースされたアルバムで全曲がデュエットになっています。このアルバムをブックオフで見つけた時にSpotifyで調べても出てこなかったのでCDを買いましたが、これを書くために調べていたら普通にあったので少しショックを受けています。基本的にジャズボーカル風のアレンジで落ち着きます。オリジナル(と思われる)ものが分かるものは合わせて紹介してます。

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