Miyu-san

北京在住。北京で翻訳通訳、茶道講師として活動。40代後半から北京の大学院に入学、2022年6月博士号取得。専門は近世中国語(北京官話)、中国語教育史。現在は北京の大学で日本語講師をしながら、研究資料整理、茶道講師として活動。趣味はこっそり、ジャニヲタ…

Miyu-san

北京在住。北京で翻訳通訳、茶道講師として活動。40代後半から北京の大学院に入学、2022年6月博士号取得。専門は近世中国語(北京官話)、中国語教育史。現在は北京の大学で日本語講師をしながら、研究資料整理、茶道講師として活動。趣味はこっそり、ジャニヲタ…

最近の記事

不安定で不安な今

今日の北京、私の住んでいる朝陽区はコロナ感染者が197名だという。いまの日本と比べると…ではあるが、北京ではこの1-2週間から急激に感染者が増え、先週くらいから徐々に出勤者を減らして、というお達しから、リモートでの勤務になり、レストランでの食事も全面禁止、今週に入って大学からオンライン授業に切り替えると連絡があり、今日は一部の学生から、大学から家に帰るように言われているので明日帰ります、明日の授業出席できません、などという連絡が入るようになり…はぁーっと大きなため息が出てしま

    • 茶への道ー中国お稽古日記#3

       木曜日、金曜日、土曜日と茶道稽古が続く。  8月11日(木)は夜班のお稽古、毎週金曜日は北京道場ではなくて別のとある場所で駐在夫人の奥様方のお稽古に参加、12日(土)は北京道場で土曜班の午前班・午後班のお稽古となる。  夜班と土曜班は北京で働く日本人、中国人の社会人・学生さんが中心の会になる。木曜夜班は私が講師の資格を取る前からずっと通っていた班なので愛着がある。私がお稽古に通っていた時からするともう20年以上も木曜夜にお茶室に通っていることになる。  7月は夏の点前

      • 中国ジャニおた生活

         まあこの年でジャニーズにはまるとは思っていなかった。でも正直なところ、ジャニーズだとかなんだとか、偏見があったわけでも、カテゴライズしているわけでもない。ただ単に好きになったイケメンがジャニーズだったというだけだ。  はまったきっかけは、自分が学生をしていたことが大きいだろう。この年で大学院に入って研究し論文を書くということはやはり想像以上にきつかった。悩みを相談できる人もいなかったし、自分の研究以外にも、同じ大学の日本語学院で日本語や茶道の講師もしていたので時間的に余裕が

        • 茶への道ー中国お稽古日記#2

           昨日8月9日(火)は火曜班のお稽古。朝10時からの午前班と午後13時半からの午後班のお稽古に行ってきた。午前班は4人しかお稽古に来れないということで、広いお稽古場を4人で掃除し準備をするのは大変なのだが、ちゃんと開始時間に間に合うように準備をしてくれていた。北京もコロナの影響で6月末まで稽古場が休み、7月もお子さんの学校などのことでなかなか来れず久しぶりにお稽古を再開したという会員さんがほとんどだったので、薄茶の運びと棚点前のお稽古が中心となった。  運びもなかなかに難しい

          中国書道、始める

           私が住んでいるマンションに書道教室があることを知人から教えてもらい、通ってみたのが今年2月、春節のころ。だが、3月から大学の授業が始まると、自分の博論と平日は担当している日本語や茶道ゼミの授業、週末は日本の先生方との勉強会などなどで多忙となり、お休みしてしまった。再開したのは先月7月。実は再開するのもちょっと億劫に感じていたが、行くとそれなりに楽しい。筆の運び方など日本とは違う中国書道の世界。    中国発祥の漢字。様々な漢字の書体が成立、発展してきたが、その漢字の発展の流

          中国書道、始める

          茶の道ー中国お稽古日記

           北京で日本の茶道を教えている。対象者は北京で仕事や学校に通っている中国人・日本人の社会人、学生さん。中国人で日本語ができない人には中国語で、できる人には日本語で話して日本語の練習も一緒にしてもらっている。  北京の稽古場は裏千家のものなので、数名の講師が火・木・土の午前・午後・夜のクラスで教えている。共同の稽古場なので、生徒さんたちで茶室の掃除や準備、稽古の準備をする。日本では先生個人のお稽古場だったりすると、軸を掛けるのも茶花をいけるのも先生がされていると思うが、北京は生

          茶の道ー中国お稽古日記

          あ”ー!卒業した!…どうする!

           中国で大学院に進み、中国語関係の研究をしていた、いや現在進行形で研究している。修士2年、博士4年、この5月に最終弁論に合格し、6月に卒業ができた…この年でよーやってきたな…と感慨しきりなのだが、その辺りの話はまた別に書くとして。  今日はとっても気分がむしゃくしゃしている。別に今日だけではない。このところずっとだ。ようやく博論から解放されて、楽しい夏休みが過ごせると、卒業前は思っていた。が、世の中そうは問屋が卸さない。うまくいかんもんだ。  気分がよくない一因は、希望して

          あ”ー!卒業した!…どうする!

          またPCR検査だと…

          北京のとある大学で講師をしている。4月末から北京もコロナ規制が厳しくなっていると報道があるが、まあその通りなんだろう。規制をこれ幸いにと家にこもり続けていて、それが苦痛にならない私。中国生活が長いと、ある程度中国のやり方に合わせる、何かあっても、ある程度妥協することにしているので、あまり気にしないようにしている。ちょうど今月5月は7日に学会(オンラインで参加)があったり、博論の最終弁論があるので、家にこもって資料とかデータの作成や論文の修正に集中できて、いい。 通常なら、大学

          またPCR検査だと…

          ちゅうごく大学生活-2

          先ほどまたPCR検査をするように大学から連絡が…なんでやねん!3週連続! 私はいま北京のとある大学で日本語と茶道を教えているのだが、またもPCR検査を受けるよう全校生徒、教員に連絡があった。4月7、14、21日と連続だ。これから毎週受けるのか?無料だし、ちょうど私の講義のある木曜日に検査すればいいので、それはそれでいいのだが、午後の茶道の授業の準備で忙しい昼休みを使って並んだりしないといけないのが面倒…。 上海がロックダウンでかなり大問題になっているので、北京も相当警戒してい

          ちゅうごく大学生活-2

          ちゅうごく大学生活-1

          またPCR検査をしろと大学から言ってきた。 中国の多数の都市でコロナ感染者が増加しているからだろう、北京でも先週大学のすべての学生・職員にPCR検査をするようにと指示があった。 私の所属している大学で一体何人の学生・職員がいるんだろう。おそらく一万?それ以上?だと思うのだが。中国のすごいところはこの人数でも1日か2日で全数、無料で行ってしまうところ。 大学の講堂に10時から17時の間に行くようにと指示され、中国人は身分証、私は外国人なのでパスポートを持参し、パスポート番号と名

          ちゅうごく大学生活-1

          ちゅうごくじゃにおた生活

          本当に遅ればせながらスマホやiPadでもVPNを設定できるようにしてからじゃにおた生活がめちゃ充実してます~。家ではインスタやYouTubeで推しの姿を見て楽しむ日々。それしか楽しみはないと言っても過言ではない。 清明節のお休み明けの授業で、「皆さんお休みは何してましたか?」と聞くと、コロナ対策の厳しい北京、キャンパスから出られず自由に外出できない学生さんたちはアニメやゲームなどを楽しでいた模様。「先生はYouTube見てました」と言うと、「先生ー、それは違法です」とつっこ

          ちゅうごくじゃにおた生活

          備忘録:中国博論生活:審査第三段階!

          そして博士課程四年目後期が始まった。2022年1月初めに「预答辩」をやってなんとかクリア。だがもちろんたくさんの改善点があるし、書けていない部分もあり、指導教官がデータとしてまとめて付録として添付しろと指示している言語データの処理がまったく終わっていない。課題が山積なのに、終わってほっとしすぎて、2022年1月2月の冬休みはほぼ何もできなかった…。毎日パソコンの前に座って書こうとするのだが、ほとんど書けないという日々が続いた。そうこうしている間に3月。中国では2月後半から後期

          備忘録:中国博論生活:審査第三段階!

          備忘録:中国博論生活~

          博論の審査が第二段階まで進み、ちょっと嬉しいのと審査の手順を忘れないように(また次回後輩に聞かれたりする可能性もあるので)備忘録として残しておこうと思う。まずは大学院生活ふりかえり… 現在、私はかなりの年齢だが、中国のある大学の日本語学部で日本語教師をしながら、同じ大学の中国語学部の博士課程(日本では後期云々という?)在籍中、中国語教育を専攻し、清末明治の中国語教育をテーマに博論を書いている。留学生として在籍しているわけだが、博士課程の授業や条件は中国人学生とまったく同じ。

          備忘録:中国博論生活~

          近いところにある戦い

          ロシアのウクライナ侵攻、心が痛む。武器を使っての一般市民を巻き込む戦争なんて何の意義があるのか。もちろん関係もない他国の一市民に過ぎない私には想像もできないほどの複雑な思惑や利益などが絡み合っての戦争だろう。それぞれの国が抱えてきた問題が深く関係してこの事態になったわけであり、一概にどちらが正しい、正義はどちらにあるだなんてことも分からない。欧米諸国との力関係の末にこの事態に至ったのかもしれない。だが、戦争に勝ったとしてもそれがどうだというのか。その後に待ち受けるのは明るい未

          近いところにある戦い

          今日は中国では大晦日

          #日記 #日々 もう〇十年、北京に住んでいるが、特に今年の大晦日、春節(旧正月)はあまりお正月らしさが盛り上がっていない気がしている。北京は冬季オリンピックが間もなくということもあり、コロナも少し出ているということを理由にか色々と管理が厳しくなり、市内のショッピングモールも装飾がさみしい。以前はモバイルショッピングモールで「紅包」(年玉)を大量にばらまいて客の購買欲を煽っていたけれど、この春節はあまり大々的なセールも紅包もないような気がする。私もまだ博論があるので友人とも約束

          今日は中国では大晦日

          何もやりたくない病

          やらなければいけないのに、その期限が少し先にある時、少し目途が立ってきた時、でも少し漠然としている時、作業がやたらとある時、私はよく面倒くさ~い、な~んもやりたくない!病が発病する。それが、いまなのだ。 1月上旬にこの一年書き続けていた博論が「予答弁」をパスした。そのとたん、何もやりたくない病が発病し、約2週間、何も進んでいない。論文がパスしたところで、山のように修正箇所がある。新たに執筆もしなければならない。何十万字もあるコーパスも整理できていない。データを整理して、見や

          何もやりたくない病