近いところにある戦い

ロシアのウクライナ侵攻、心が痛む。武器を使っての一般市民を巻き込む戦争なんて何の意義があるのか。もちろん関係もない他国の一市民に過ぎない私には想像もできないほどの複雑な思惑や利益などが絡み合っての戦争だろう。それぞれの国が抱えてきた問題が深く関係してこの事態になったわけであり、一概にどちらが正しい、正義はどちらにあるだなんてことも分からない。欧米諸国との力関係の末にこの事態に至ったのかもしれない。だが、戦争に勝ったとしてもそれがどうだというのか。その後に待ち受けるのは明るい未来のはずはない。それは歴史が証明しているというのに。救いなのはロシアの人たちも戦争に反対している人が多いらしいということ。この人たちに国から危害が加えられないように…。どうしたらいいのかまったく分からない。外圧も経済制裁も必要だろうが、国の中から人々が立ち上がることも必要だろう。それはかなり難しいのだろうが…。
漁夫の利を得るのは中国なのかもしれないと分析する声もある。中国にいると中国は計画性を持って着実に様々なことを進めているように感じる。制度的に思想的に外的環境からも知らぬうちに管理掌握を進めている。友人の会社ではほとんどの人が侵攻に賛成で喝采を送るほどだったとか。それを聞いて90年代のユーゴスラビアの時と全く変わっていない中国に愕然とした。ただそれでも少数だが親しい友人は侵攻に強く反対していた。微信(WeChat)でも暗喩的に戦争に反対するコメントを載せていた人もいた。なので少しは以前とは違う考えの人も出てきているのかもしれない。だが私には想像もつかない考えの人々がこの世に存在すること、嫌いと感情的にはねつけるのではなく、より深い思考と研究と対策が必要になるのではないか。私にできることなどほとんどないが、「一隅」に座り、日々交流を続けていくしかないのではと思う。

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