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何もやりたくない病

やらなければいけないのに、その期限が少し先にある時、少し目途が立ってきた時、でも少し漠然としている時、作業がやたらとある時、私はよく面倒くさ~い、な~んもやりたくない!病が発病する。それが、いまなのだ。

1月上旬にこの一年書き続けていた博論が「予答弁」をパスした。そのとたん、何もやりたくない病が発病し、約2週間、何も進んでいない。論文がパスしたところで、山のように修正箇所がある。新たに執筆もしなければならない。何十万字もあるコーパスも整理できていない。データを整理して、見やすく提示しないといけない。それをこの冬休みにやって、博論の最終稿を仕上げ、3月に入ったら「外審」に送らなければいけないというのに!なのになのに!甘~く見て、何も進まないのだ~!

とにかくだらだらの毎日。ネットニュースを見たり、YouTubeやインスタ、推しの出るテレビ番組見てジャニヲタ活動に思いっきり力入れたり。茶道具や和菓子、着物のサイトを見まくったり。ふと思い出したように図書館から借りてきた語用論の本を読み、なる~、これ論文に使えるなーと思ったり。あちこちに考えが飛びまくっているのだが、肝心のやるべきこと=論文が進まない。やばいぞ~。時間なくなってきた。

だが、そもそもなんでそこまでやりたくないか…、というと、やはり自分の論文の稚拙さが分かっているからだろうな。なんとか「予答弁」をパスしたところで、自分の実力なんぞ自分が一番分かっている。「不配!」ってやつですよ。でもここまで来たからにはこのまま進めていくしかない。でも稚拙すぎて、色んなところを新たに書き直していたら時間が足りない。そこでどうしたらいいのか分からなくなりやる気が出ない…ってところか。でも私の周りの先輩方、既に博士号を取って若き研究者として活躍をしている先輩たち(とはいえ私よりずっと年下。だが尊敬している)は慰めてくれる。全て完璧な研究なんてあり得ない。自分一人でできるわけがない。もっと範囲を狭めて。……。

一つでも何か明らかにできればいい、とするか……。2022.1.25

北京にいるけれど、日本研究も盛んな大学にいるおかげで日本の本も割合と手に入る。有難い。興味のあった語用論。中国語の論文で読んではみたけれどちょっとちんぷんかんぷんだったので、図書館でこれを見つけた時は小躍り。『はじめての語用論』加藤重広・澤田淳編。研究社。2020年。

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