矛盾している僕の純粋なる恋の終わり(短編小説)
*
ずっと一緒にいられないなんて、ありえないよ。
「やめてください」
彼女は、そう言った。
「迷惑なんです。これ以上、話しかけないでください」
僕は彼女が真剣なんだと理解する。
「訴えますよ」
正直、僕は……なにもしていない。
どうして、こんなことに……。
なんの変哲もない、ささいなことなのに、僕は彼女に冤罪をかけられようとしていた。
*
世の中には二種類の人間が存在する。
通性者と特性者だ。
通性者は、一般に持っている、共通の性質を持つ者……要する