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三浦るぴんの短編小説(全年齢向け)

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三浦るぴんの短編小説(全年齢向け)です。
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記事一覧

DRB《データレイド・バトルフロント》プロローグ

  *  全世界XR化計画――それは現実世界と仮想世界の完全な融合をおこなう計画であり、…

三浦るぴん
2週間前
2

3(短編小説)

私は常に3を意識して生きている。 小学校から中学校までの出席番号が小学5年生の時を除き、…

三浦るぴん
10か月前
4

田舎の少年と都会の少女(短編小説)

  *  俺は田舎が嫌いだ。  なにもない。  なにもなさ過ぎて飽き飽きしている。  だ…

7

無限大の私(短編小説)

  *  魔法使いを人質にし、それに対して希望を見出した私だったが、魔法を発動できない付…

2

僕が失った地元の高校の三年間(短編小説)

 笑われるくらいなら、死んだほうがマシだ。  バカにされるのが、なによりも耐えられない。…

5

「手抜き」(短編小説)

  * 「手抜き」という言葉だけで、どれくらい想像力を働かせることができるかによって、そ…

2

【残酷描写・暴力描写・性描写あり】魔法使いになれなかった私(短編小説)

  *  魔法は存在しないと断言する。  人質にされた私には夢も希望もない。  そんな私の思いを誰かが崩してくれるなんて思わないほうが、なにかと生きやすい気がする。  もう、この人生は終わるけどね。 「誰か……助けて」という魔法を唱えれば、この現状を変えられるほど、世の中は甘くない。  なんで私の人生が終わるかって?  てか、誰も聞いてないし、知ることもできないのに誰に答えているのだろう……?  誰だか知らない誰かに拉致されて、監禁された今の私にできることはな

矛盾している僕の純粋なる恋の終わり(短編小説)

* ずっと一緒にいられないなんて、ありえないよ。 「やめてください」 彼女は、そう言った…

3

人生30(短編小説)

* 俺の人生は三十秒で終わる。 それは決定されている事柄である。 なぜ俺がそれを知ること…

3

唐揚げにレモンをかけるな!(短編小説)

* 俺は親切心で揚げ物にレモンの果汁をかけるやつは嫌いなのだが、それが愛したい彼女の場合…

6

魔法使いの目玉焼き(短編小説)

* 魔法使いは目のように輝く目玉焼きを作り、食卓に運んだ。 そして、その目玉焼きをかじり…

1

父親になったあと娘にプロポーズされた(短編小説)

* プロポーズとは祈りであると父親になった俺は思う。 祈ることで相手と添い遂げる儀式みた…

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実家と楽園と卵(短編小説)

帰省して、ふと気がつく。 あれ? 僕の実家ってこんなに広かったっけ? ……ああ、そうか。…

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ユリすぎて百合になったわね⚜(短編小説)

 それは造花の百合なのかもしれない。 「菖蒲《あやめ》乃花《のはな》さん、ワタクシはアナタとホンモノのユリになれる……そう思います。ですので、ワタクシ……フルール・ド・アイリスは菖蒲乃花さんとユリの関係になることを望みますわ」 「…………え?」  ちょっと、意味がわからない。よくある高校の屋上で……フランスからの留学生、フルール・ド・アイリスは、あたし、菖蒲乃花に百合宣言した。 「ユリって……『百合』のことですか? あの、女同士で、えっちなことをする、あの百合……です