再掲【詩】「period」
言うべき言葉が見えないまま君を見つめた
君はただ僕を見つめ返してそっと笑ったね
手を小さく振りながら「バイバイ」とそれだけを
僕に聞かせるのではなく自分に言い聞かせるように
つぶやいて静かに僕に背を向けた
永くは続かない恋だと知っていた
理屈じゃなくそう感じていた
それでも震えてしまう心はそれだけ君が好きだったからだろう
別れを最初から予感しながらどうして僕たちは恋に落ちたのだろう
君と交わした言葉君と歩いた景色君と過ごした時間
君とともにあった僕の全てはもう増えることは