アロマハンドトリートメントは最強の癒し | アロマハンドセラピスト勉強メモ
こんにちは、みつまめです。
先日AEAJ認定アロマハンドセラピストの講座を修了。
現在資格申請中です。(秋頃に認定証が郵送されてくるらしい)
講座を通じて香りを感じるメカニズムの触りの部分を学び、さらに「母へのアロマハンドトリートメント実践」での体験で、アロマハンドトリートメントの効果を実感しました。
今日は「なぜアロマハンドトリートメントが効果的なのか」を、実践した体験も踏まえつつ、解説していきたいと思います。
アロマハンドトリートメントとは何か?
アロマハンドトリートメントとは、肘から手指までの部分を対象としたトリートメントです。
「アロマ」と言う名の通り、精油を植物油で希釈してトリートメントオイルを作成し、肌に塗布します。
ここでいう「精油」とは、100%植物から採取した芳香物質を使用した、いわゆる「アロマオイル」の事です。
香料や保存料などを添加したものは、AEAJで定義する「アロマテラピー」では使用しません。
また、「トリートメント」という名前になっているものの、筋肉に沿って軽く圧をかけながら手を滑らせる動きをするので、血流やリンパの流れがよくなり、精油のリラックス効果に加えてトリートメントによるリラックス効果もあります。
(解剖生理学も、1時間程度ですが学びます)
香りが人に伝わるメカニズム
アロマハンドトリートメントでは、精油に含まれる芳香物質が、2つのルートで伝わります。
1つめが鼻腔を通るルート、2つめが皮膚から血液を通るルートです。
鼻腔を通って脳に達するルート
脳に達した香りの情報は
・扁桃体(感情)→視床下部(自律神経、内分泌、免疫)
・海馬(記憶)
・前頭葉(他の感覚を総合する)
と伝わっていきます。
嗅覚は視覚や触覚よりも素早く伝わるため、反応も早く出ます。
気分を変えるために好きな香りを嗅ぐというのは、かなり速効性のある方法です。
※「嗅覚の情報は脳にダイレクトに作用する」という記事で詳細書きましたので、よろしければこちらもどうぞ。
皮膚から血液を通るルート
精油に含まれる芳香物質は分子が小さく、皮膚を通過して浸透します。
その為皮膚から血液に入るルートも存在します。
なお、血液に入った物質は、肝臓で処理され、腎臓を通り排出されていきます。(アルコールや薬などと同じ)
精油の種類により排出までの時間は異なるそうですが、講師曰く「ラベンダーで50分程度」との事でした。
※「精油を飲用する」という方法を取る団体もあるようですが、AEAJは飲用する方法は一切勧めていません。(飲用も血液を通るルート)
精油はあくまでも「雑貨」ですし、オーガニックかどうかは単に製造工程の話で、飲用できるという根拠にはなりません。
(むしろ自然に近ければ近いほど、人間に良い作用をもたらすとは限りません。「自然」「天然」が全て人に優しいとは限らないのです。苦笑)
タッチングの効果
皮膚の一番外側にある「表皮」は、脳、神経細胞と同じ外胚葉から発生するそうです。
その為皮膚は「露出した脳」「第3の脳」などとも呼ばれたりします。
皮膚の中には「感覚受容体」という組織が存在します。
感覚受容体は神経へと繋がっていて、
末梢神経→脊髄→視床へと伝わり、そこから大脳辺縁系、大脳皮質へと伝わっていきます。
皮膚は不思議な器官で、「色」を触るだけで「あたたかい」「ひんやりしている」といった感覚が起きる事があるそうです。
皮膚にはオプシンという、網膜にも存在するたんぱく質が存在し、それが脳に色を伝えるんだとか。
(色は赤外線や紫外線等の「波長」ですし、何となく納得はできる気がする。)
また「触れる」という行為は本能や心の根元に深く関わっています。
目の前に泣いている赤ちゃんが居るとして、身体を撫でる、抱き上げる、軽くトントンするといった選択肢は、多くの方が自然に思い浮かべると思います。
特に痛がる人に対して背中を擦る、という行為は人種関係なく世界共通の動作なのだそうです。
触れる、触れられることは、気持ちを落ち着けたり、お互いの絆を深め、安心することに繋がります。
安心と信頼の感情をもたらす「オキシトシン」
タッチングによる安心と信頼の感情をもたらす鍵になっているのが、「オキシトシン」というホルモン。
オキシトシンというのは、出産や授乳に関わるホルモンで、分娩時に子宮を収縮させる、母乳を生産する作用があります。
出産に関わりが強いですが、女性特有のものではなく、老若男女関係なく出るホルモンです。
オキシトシンには抗ストレス作用や摂食抑制作用があり、さらに人間関係を築いていく社会行動にも関与しているそうです。
オキシトシンについては、分かりやすくまとまっているインタビュー記事がありましたので、引用します。
オキシトシンは触れる人、触れられる人どちらも分泌される
前項で紹介したオキシトシンですが、触れる側、触れられる側どちらも分泌されるそうです。
さらに面白いことに、「触れる側」の方がより多く分泌されるという研究報告があるそうです。
つまり、アロマハンドトリートメントにおいては、ハンドセラピスト側の方が、より強く抗ストレス作用(安らぎ、不安の減少)の恩恵を受けるという事です。
この話を聞いたとき、「停滞と新たなチャレンジ」という記事に頂いたコメントの通りだと思い、ちょっとゾクゾクしました。
私の無意識は直感的に、「自分を癒すための方法」を選択していたのですね。
人ってすごいなぁ。
そして、このオキシトシンの効果。
私は実母に初めて手技を行った際に体感しました。
アロマハンドトリートメントの最中に、哀しみ、不安、焦り、安心、喜び等の感情を鮮烈に感じ、それが手技の流れに沿って、穏やかに終息していったのです。
最後に感じていたのは、ほんのりあたたかく、穏やかな充足感。
後から振り返ると、あの終息に向かっていった流れが「オキシトシン」によって得られた効果だったのかな、と思います。
自分の感じた感情の動き、詳細に記録しました。
アロマハンドトリートメントは最強の癒し
出来るだけエビデンスがハッキリしているものなどを引用しつつ、アロマハンドトリートメントの効果についてまとめてみました。
AEAJには研究機関も存在しますし、研究内容を申請すると助成金が出る制度もあるそう。
AEAJ会員になると、アロマセラピー関連の研究論文読み放題、という私にはかなりオイシイ特典があります。
また気になる論文などがあれば、紹介していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ご興味がありましたら、ぜひアロマハンドトリートメントを体験してみてください!
(「出張みつまめ」は実現化のアイデアが全然出てこないので…気長にお待ち下さい。笑)
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香りが伝わるメカニズムについて
精油ブレンドによるセルフ人体実験
スイートマジョラムが鍵になってるらしい事は分かったけど、その後進展なし。
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