穏やかな波に変わった | 精神疾患ワーママ転職1年後の記録
こんにちは、みつまめです。
精神疾患(双極性障害)で通院中、かつ、フルタイムで働くアラフォーワーキングマザーです。
…改めて考えると情報量が多い自己紹介ですね。笑
私は昨年の12月に今の会社へ転職し、無事に1年が経過しました。
今回はこの1年を振り返ってみて、穏やかな波へと変化した要因を考えてみたいと思います。
転職活動の記録はこちら
穏やかだった転職3ヶ月
転職して3ヶ月は割と好調でした。
前職では管理職、かつ業績不振のため数字に追われる日々でした。
私はプレイングマネージャーで、かつ繁忙期(売上を作るチャンス)が3ヶ月おきにくるという状態。
多忙な時期は混合〜軽躁、終盤から燃え尽きて鬱に陥るという、仕事の波=躁鬱の波になっていました。
「適応障害」で3ヶ月間の休職も経験しました。
それが今は管理職でもなく、かつ数字に追われる環境でもなく、非常にのんびりしています。
前職のプレッシャーやストレスから解放されたことで、気分の波が非常に穏やかになりました。
転職したばかりの頃は、現職の先輩方が「忙しい」「仕事に追われている」と言うスケジュールが私にとってはあまりにもぬるすぎてびっくりしたくらい。
当初は前職のペースで仕事してしまいそうになる自分をかなり抑え込んでいました。
心配していた業務のクオリティ面も、入ってみれば自分の実力で十分に通用する事が分かりました。
前職の頑張りは無駄ではなかったということも分かり、自信に繋がりました。
また、転職をきっかけにクリニックも転院し、信頼できる先生に代わったこと、減薬を前提にして漢方を処方してもらったことも、比較的好調だったこと要因ではないかと思っています。
前のクリニックは何を相談しても、治療は一切変わらない(というか、同じ薬を出し続けるだけの)先生でして。
治療が停滞していた事も悩みの一つでした。
転職と転院、あまりにも大きな環境の変化でしたが、私は良い方向に進めたようでした。
当時の振り返り
頑張りすぎて波は高め 4−6ヶ月
4−6ヶ月目は、次男の小学校入学という、プライベートの大きな変化がありました。
他にもPTA役員になったり、次男が小学生になったことで習い事に付き添う時間が増えたり、中くらいの変化も。
さらに、仕事では会社の先輩社員の退職といった変化もありました。
この時期の私は、割と頑張りすぎることが多かったように思います。
次男のママ友と連絡することが増えたり。
PTA関連で少し積極的な関わり方をしたり。
仕事でも辞めた先輩がメイン業務としていたことを積極的に引き受けたり。
(当時は私しか出来ない領域の業務だった)
しかし、当時の私は始めの3ヶ月間があまりにも好調だったことや、プライベートが忙しくて余裕がなかった事もあり、気分の波をきちんと観察することをやめてしまっていました。
波の発見と病気である自覚 7-9ヶ月
7ヶ月目は4-6ヶ月目の頑張りが原因で、疲れ切っていました。
子どもたちの習い事の予定で土日が埋まり。(しかもギリギリまでスケジュール出ない)
さらにPTA関連も平日夜や土日に自宅作業が多くて。
仕事も人前に立つような仕事が立て続けに入り、焦りや、不安感が強くなるような出来事も。
さらに先輩社員が産休に入ることが決まり、その方の業務も出来るだけ引き継がなければいけないというプレッシャーもありました。
8ヶ月目に入ったあたりで鬱の波が来ていることを自覚。クリニックで相談したところ、新しい薬が追加となりました。
その薬のお陰もあり、プレッシャーが大きかった仕事2件を、驚くほど穏やかな気持ちで完遂することができました。
新しい薬が効いたことにより、改めて「私は双極性障害である」と自覚したように思います。
その薬は、「双極性障害用の薬」だからです。
転職によってかなり波が小さくなったという実感があったので、「私は双極性障害ではなく、前職が原因の、かなり長引いた適応障害だったのでは?」と知らず知らずのうちに考えていました。
でも、信頼できる先生が見立てた薬がよく効いている。
ということは、私はやはり双極性障害。
改めて病識を持った私は、吹っ切れたような気持ちになりました。
気分の波があるのが私の特性で、環境が変わろうが私は変わらない。
薬の力でその波がかなり落ち着いているのだから、それはそれで良い状態なのかもしれない。
減薬は引き続き目指すけど、もっと長期スパンで考えよう。
「薬を飲まなくても大丈夫」という確信が持てるまで、のんびり構えよう。
いまはそんな風に考えています。
当時の振り返り
疲れを自覚したから夫婦で旅に出た
小さな波を感じながらコントロール 10-11ヶ月
9ヶ月目頃に改めて病識を持ち、「気分の波があるのが私」と自覚したことによって、気分の波に気づけることが増えました。
仕事中の不安感や焦り、PTA関連の仕事中の何とも言えないイライラやもどかしさ。
自覚的になったからこそ、自分の中で対処できることが増えました。
10ヶ月目に入ったころ、前職のトラウマを刺激されて非常に心乱れる事がありました。
でも、自分なりに分析して、気持ちに折り合いをつけられました。
結局私よりも上司が大激怒で、私の問題というよりは「向こうの人柄の問題」という事がよくわかりました。
(おなじみさんはご存知の「50代派遣さん」問題)
PTAの方は、ちょうど仕事が立て込んでいるときにかなり無茶なスケジュールを提示されたので
「業務が立て込んでいて、この日しか対応できない」「できる限り他の方とも分担したい」ということを早めに伝えました。
早めに伝えることで、無茶してでもなんとか頑張ろうとする自分にブレーキをかけることが出来ました。
今でも仕事中に不安感や焦る気持ちは、感じることがあります。
そんな時は、「私は今不安だけど、たぶん鬱が出てきている気がする。何がそんなに不安なんだろう?」
「これは時期的にPMS由来かもしれない。抗っても仕方ないから、漢方ちゃんと飲んで温かくしよう」と毎日振り返るようにしています。
派遣さん問題
11月いっぱいで無事に(?)契約終了となりました。結局は向こうの人間性の問題でした。
締め切りを守らない、業務スケジュールを立てられない、レクチャー内容を半日後には忘れて覚えようと努力した様子も見られない、というのは明らかに私の指導の問題ではありません。苦笑
とはいえ、私の「嫌い」の感情と向き合うきっかけにはなりました。
穏やかな波になった理由
転職や転院が良い方向に進み、あんなに激しかった波がかなり落ち着きました。
でも、どんな環境でも波はあるのが私。
転院し、薬が追加になったことで改めて病識をもち、かえって吹っ切れたような気持ちになることができました。
そして、吹っ切れたからこそ、自身の波をかなり冷静に観察をすることができていて、激しい波になることを未然に防ぐ事が出来ています。
不安感や焦りは、相変わらずあります。
以前よりも自覚的に観察することで、ときに自分の嫉妬心とか、ドロドロした嫌な部分行き当たる事もあります。
でも、「こんな嫌なことを考えてはいけない」と蓋をするのではなく、「私は嫉妬しているんだな、何に嫉妬しているんだろう」と少し距離を取って観察することが出来ています。
距離を取って観察することでまた冷静になり、対処の仕方を考える事もできるようになりました。
それが穏やかな波をキープ出来ている、一番の要因なのかもしれません。
noteのみなさま、いつもありがとうございます
私がこうして自分の波に自覚的でいられるのは、noteにつぶやきを記録しているからです。
そして冷静に振り返る事が出来るのは、noteで文章に書き起こしている事が大きいです。
普段のつぶやきは何一つ面白くないという自覚はあるので、いつもいいねを押してくださる皆様には感謝しかありません。
職場環境も、家庭環境も、そして病気も人それぞれ。
私の記録がどこまで参考になるかは分かりませんが、1つのモデルケースとして読んでいただければ嬉しいです。
どうか皆様それぞれのペースで進んでいけますように。
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