休職生活を卒業するあなたへ
適応障害と診断され、4月半ばから始まった休職生活。
丸3ヶ月間の休職生活から「卒業」し、明日から元いた部署・業務にフルタイムで復職します。
元いた場所に戻るということは、全く同じ負荷がかかるということ。
場合によっては、「卒業」したはずの休職生活にまた「再入学」してしまうとも限りません。
出来れば再入学は避けたいところ。
休職中に感じたことや学んだことは、回りが見えないくらい頑張りすぎる私だから、きっとすぐ忘れてしまうでしょう。
人間とは、よくも悪くも慣れるもんです。
そのため、復職する自分へ向けて、メッセージを残しておきます。
休職生活を「卒業」するあなたへ
桜が散り、明るい若葉が木々を覆った4月半ば。
そんな美しい季節を感じる力もなく、突然の休職生活が始まりましたね。
初めのうちは休み方もよく分からず戸惑い、自分を責めては泣き、荒れ狂う波の中にいました。
それでも、家事や子育ては投げ捨てず、波にのまれながらもあなたなりに、よく頑張っていたと思います。
GWも終わり、過ごしやすい時期に「活動期」に入ったあなたは、「やりたいこと」を少しずつ取り戻しました。
noteに登録したばかりの頃に書いた「休職中にやりたいこと」
1か月後には全て達成できていましたよ。
上手に休み、心の声を聞いて、楽しめるようになりましたね。
梅雨入りした頃に入った「復職期」。
また不安になり、焦り、混乱し始めましたね。
矛盾した自己と、波うつ気分に振り回されました。
それでも自分を諦めず、生きるヒントを必死に探しましたね。
波が来ても、溺れず戻ってくる方法も掴めました。
回復期を上手に休めた成果だと思います。
生きづらさを解決する方法は結局掴みきれなかったけど、「扱いづらい、矛盾した私が私なんだ」と少しだけ認めてあげられました。
認められただけでも上出来です。
ここから先は、明日からのあなたにおまかせしましょう。
きっと大丈夫。
復職に向けて、頑張りすぎるあなたが忘れてしまいそうな、休職中に知った大切なことを書き残します。
当たり前の事が多いけど、大切なことばかりです。
調子を崩したら、この大切なことを見返すようにしてくださいね。
休職中に知った、当たり前だけど大切なこと
・休むとは、身体が緩むことです。
休むとは、身体が「緩む」ことです。
緩むとは、温泉に入った後ごろんと横になったり、南の島の浜辺に座って海を見つめたり、新緑の森の中で深呼吸をした時の状態。
身体が緩んだら、ぽかーんと「今幸せだなぁ」という思いが勝手に浮かんできます。
疲れたな、おかしいなと思ったら、休んで身体を緩めましょう。
・身体を動かすと、よく眠れます。
身体を動かすと、もやもやした気持ちが少しずつ呼吸と一緒に出ていきます。
もやもやが出たら、身体が緩みます。
身体が緩んだら、眠れます。
ヨガを始めて、身体の動かし方や自分の身体のコンディションが分かるようになりましたね。
もやもやが抜けたあとのシャバアーサナ(屍のポーズ)の心地よさを忘れないようにしてください。
もやもやしたら、決してそのままにしないでください。
ヨガなどで身体を動かしてください。
子どもと自転車でお出掛けしたり、お散歩するのも良いですね。
とにかく、もやもやを外に出すようにしましょう。
・100%達成できることの積み重ねが「スモールステップ」です。
何事も「スモールステップ」で、確実に進みましょう。
スモールステップとは、「100%達成出来る事」の積み重ねです。
気分が乗っている時に、歯止めが効かないあなた。
「スモールステップ」と言いつつ、150%とか、200%とか、目標を上げて負荷をかけようとします。
負荷をかけてしまうのは、「気分に波があるから、明日の自分に出来るかわからない」という焦りからきているようです。
もう少し、明日のあなたを信じてあげて大丈夫です。
焦らずに進んでください。
・ネガティブな感情は、まず認めましょう。
ネガティブな感情が起こったら、見ないように蓋をするのではなく、まず認めましょう。
人間生きていれば、イライラするし、悲しくなるし、不安になるし、くよくよします。
油断すると「中の人」(自己否定する自分)がすぐに登場します。
何かネガティブな感情が起きたら、「中の人」よりも先に
いま「イライラ」してるなぁ。
いま「不安」だなぁ。
と、鉤括弧をつけてしまいましょう。
それでも間に合わず「中の人」が責めてくるなら、それにもまた鉤括弧をつけて、抵抗したりせず、じっと見つめてみましょう。
それでもネガティブな感情が消えないなら、「中の人」の声は一旦無視して深呼吸。
深呼吸でも消えないなら、ヨガが効果的です。
「中の人」も、気まぐれなあなたを失敗させたくないだけで、悪い人ではないんです。
でも、ちょっとやり方が過激すぎます。
「中の人」の言葉、人には決して言わないですよね。
実際に口にしたらパワハラです。DVで訴えたら勝てるレベルのひどい言葉です。
そんな事をあなたに言う相手とは、距離をとった方が良いです。
「そういったご意見もありますよね」くらいの気持ちで、出来るだけそのまま受け止めないように気を付けてください。
・何でもかんでも過剰なのが、「あなたらしさ」です
共感しすぎ、真面目に考えすぎ、自分を責めすぎ、頑張りすぎ、我慢しすぎ、集中しすぎ、気まぐれすぎ、落ち込みすぎ
全てがあなたらしさです。
極端で矛盾した性質を抱えているけど、安定した生活を送りたいけど、
好奇心のままにちょこまか動き回って、それが人の役に立てたと実感できる環境。
それが、あなたにとって一番心地いい環境です。
我慢も過剰なあなたですが、我慢を続けるといつか元気をなくします。
「何でも過剰なのが私らしさ」だと、諦めてしまいましょう。
それに休職する前は、社会生活が破綻しない程度には、我慢をどこかで発散して波をコントロール出来ていたはずです。
自分を知った今なら、もっと上手く乗りこなせるようになるはず。
自分を諦めず、過剰なあなたで生きていきましょう。
・notoの世界には「仲間」がたくさんいます
noteを始めたことが、回復の大きな助けになりました。
ここでたくさんの「仲間」に出会えました。
今まで出会った誰より暖かく、優しく、それぞれがもがき、頑張っている人ばかりです。
優しい仲間たちに救われてきた事、どうか忘れないでください。
卑屈な感情が一切含まれない、純度100%の感謝の気持ち。
少しでも前に進もうともがく人に抱く、損得の一切ない、祈りにも似た応援の気持ち。
そんな気持ちを持てたの、社会人になってからきっと初めてじゃないかな?
notoを通じて持てた、感謝の気持ちを、大切に持ち続けてください。
もしまた辛くなっても、きっとnotoの「仲間」なら優しく受け入れてくれます。
でも出来れば、「卒業」したあと母校に遊びに行くように、元気で過ごしている姿を見せられるようになっているといいね。
今後の更新について
復職をもって、「今日やりたいこと宣言」の毎日更新は一旦おしまいにします。
復職後も、何らかの形で投稿は続けたいと思います。
理由は「復職後の様子を、休職中の私が知りたかったから」です。
notoには、たくさんの方が休職中の生活、感じたことを投稿してくださっています。
無事に「卒業」された後、その後の様子を投稿してくださる方はぐっと減ってしまいます。
忙しく、充実した生活をされていて、noteとは別の場所で頑張っているので、自分を振り返ったり、投稿する時間もなかなか取れないのだろうと思います。
復職したあとの生活は、休職中の生活以上に人それぞれ。
他の方の体験談を自分にあてはめるのは、かなり難しくなります。
それでも私は、復職された方の投稿に自分を重ね、勇気付けられてきました。
私も、notoで出会った「仲間」に何かしらの形で恩返しがしたいです。
どのような形で投稿するかはまだ検討中です。
もしかしたらすぐに「再入学しちゃいました」なんて投稿をするかも分かりません。
調子よく行けちゃうか、はたまた再休職するのか、転職するのか。
どんな結果でも引き続き、ありのままの素直な言葉を残していきたいと思います。
自分の為に始めたnotoですが、多くの方に読んでいただき、本当に感謝しています。
自分の為とは言いつつも、たくさんの方に読んでいただいたことが励みになりました。
皆様もどうか、ご自分のペースで無理せず過ごしてくださいね。
また覗きに来て貰えたら嬉しいです。
=====2022.03追記=====
こちらの記事をTHE NEW COOL NOTER 「始まる世界」の文集に入れていただいています。
私の記事は↑見ての通り全文公開してますので、ぜひ文集で皆さんの作品を読んでほしいです!
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自己紹介記事はこちら
休職中の生活はこちら
復職面談の様子
復職後の様子はこちら