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思ったこと、感じたこと、考えたこと

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いろんな感想記録です。読書がメイン。漫画の感想も書きます。 内容によって有料記事にするかもしれません。
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季刊性癖 10周年記念個展に行った話(感想)

まず最初に、10周年おめでとう&10年も続けるなんてすごい!が言いたい。 主催者である水のさんは、学生時代からの友人なので、この活動が立ち上がる頃からずっと応援しているのだけど、それを最初に「こういうのやるんだ」と聞いた時は、「よくそんな企画が思いつくな(天晴!って意味)」という感じで聞いていたのを覚えている。 活動内容とか、水のさんが運営している公式サイトはこちらから。 ざっくり説明すると、年に2回開催されているデザイン・フェスタ(通称:デザフェス)での出展をメイン活

【読書記録】上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!

めちゃくちゃ長い(6000字オーバー)のでお時間ある時に読んでいただけたら嬉しいです 1. 何でこの本を読もうと思ったのか 大学の時の専攻は、「社会学」の部類に入るものだった。 主に戦後日本における社会問題を中心に学ぶ、というものだったけど、その勉強や研究の一環で、女性の扱いや、他の人種の事について学ぶ機会が多かった。学べば学ぶほど気分が重くなり、一方で、この時代の教訓は果たして現代に活きているのか、と思う事が多かった。 学んだ、というよりも、かじったレベルだったけど

【読書記録】ファーストラブ/島本理生

軽くネタバレ含みます。注意。 はじめにこんな作品も書けるのか、と読んでいる間に何度も思った。 島本理生さんの作品はどれも好きで、作家買いをする数少ない方の一人なのだけど、今まで読んできた作品は、殆ど恋愛小説。主人公がどこか弱い人が多い、という印象だった。 弱い、というか、儚い、というか。 勝手に、『島本理生作品は冷たい静かな雨が似合う』というイメージを持っているのだけど、まさしくそんな雨の中に置き去りにされている女性が主人公になっている事が多い、というイメージ。 だけ

【感想】ねほりんぱほりん:「“LGBT”カップルの子ども」の回を見て

4000字オーバーです!お時間ある時にどうぞ。 『ねほりんぱほりん』という番組をご存知だろうか。 2016年からNHKのEテレで放送されているトーク番組だ。 もぐらに扮する山里亮太さんとYOUさんが、テーマに沿ったゲストに、普段は聞きづらい事も、顔出しNGで豚になってもらって、ねほり、はほり聞いてみる、という番組だ。 毎回テーマが独特で、「元極道」「元詐欺師」という元犯罪者から、 「宝くじ1億円当選者」「レンタル彼女」「あるコスプレイヤー」と言った 普段の生活で会いそう

【映画記録】窮鼠はチーズの夢を見る

映画化されると聞いた時は、とても驚いた。キャストと監督見てその驚きは増したし、どこまで映像化するんだろう、と思った。(主にベットシーンに対して。原作ではがっつりベットシーンがあるので) で、結局がっつり映像化されていた。 なので、主演2人のガチファンとかで、ベットシーンとか絶対無理、見たくない、という人にはお勧めしません。美化されていなくて肌色多めで生々しいです。途中、何見てんだ私・・となった。あと、BL苦手な人、受け入れられない、って人も見ない方が良い。 私は多分、自分

【読書記録】僕の人生には事件が起きない

私は滅多な事が無い限り、お笑い番組を見ない。お笑いのスピードについていけないのと、「いや、そんな間違いしないだろ」とつまらない事考えちゃうから、純粋に楽しめないのだ。そのため、友人に教えてもらうまで、「ハライチ」のことも「岩井勇気」さんの事も知らなかった。 彼をちゃんと認識した最初は、あるバラエティー番組の感想を友人と会話していた時に、相方の澤部さんの話になった事だ。当時私は、澤部さんが芸人だという事は知っていたけど、コンビ名も相方が誰なのかも知らなかった。なので、友人から

【映画記録】ピエロがお前を嘲笑う

106分間、あなたが目にしたものは、果たして真実か? ポスターやチラシに書かれていた宣伝文句だ。 自粛期間は解除されたが、まだ遊びに行く気にはなれず、じゃあ今日は家で何しようか、と思いU-NEXT漁っていてたらこの作品に出会った。 ここでは主に感想しか書かないので、詳細なあらすじやぜひ公式サイトとか動画から確認してみてほしいです。 2014年公開のドイツ映画。どうやらハリウッドでのリメイクも決定しているらしい。原題は「Who am I」邦題の「ピエロがお前を嘲笑う」は

【読書記録】いけない/道尾秀介

この本を買ったきっかけは、自分の好きな芸能人がお勧めしていたから。 本当単純だけど、その紹介の仕方でとてつもなく惹かれて、ネットですぐにぽちっと買った。 そうしたら、約1年前に発売された本で、その時も話題に上がったようで、、その頃読書する余裕なんてほとんどなかったから、全然知らなかった。 この本の最大の特徴は、各章の最後の1Pに貼られた写真だ。 この写真が、今まで読んできた文章の意味を変えてしまったり、その写真の意味に気が付くことが出来たら、登場人物の行動や真意が見え

【読書記録】結婚一年生 2020-2021年版

本屋で平積みにされているのを確認した時、パラパラと数秒眺めた後すぐに手に取ってレジに向かった。ほぼ衝動買いだ。 様々な雑誌等読んだけど、こんなにわかりやすく(全編通して漫画とイラスト、簡単な文章でまとめられている)、必要な事が明確で、対象者がピンポイントでまとめられているのはなかなか無いな、と思った。第一印象は、新婚の女性向けに作られた本、という判断。 なので、今まで他の色んな雑誌とかを読んで知っていた事もあったけど、まずは勉強、と思って購入した。 この本に対しての一番

【読書記録】ミステリと言う勿れ 1-6/田村由美

とても売れているのは知っていた。 なんせ、あの「7SEEDS」を描いた人の作品だ。 面白くない、わけがない。 書店で並んでいて、とても推されているのも知っていた。 でも、読むのは今になってしまった。 早く読めばよかった。 もう少し早く彼に出会っていれば、彼の言葉に出会っていればよかった。 そう思える作品だ。 主人公の久能整(くのうととのう)はよくしゃべる。 それはただのうんちくの時もあれば、そのうんちくが 話し相手の心を救ったりもする。 その話は今から使えるものもあれば、