【読書記録】結婚一年生 2020-2021年版
本屋で平積みにされているのを確認した時、パラパラと数秒眺めた後すぐに手に取ってレジに向かった。ほぼ衝動買いだ。
様々な雑誌等読んだけど、こんなにわかりやすく(全編通して漫画とイラスト、簡単な文章でまとめられている)、必要な事が明確で、対象者がピンポイントでまとめられているのはなかなか無いな、と思った。第一印象は、新婚の女性向けに作られた本、という判断。
なので、今まで他の色んな雑誌とかを読んで知っていた事もあったけど、まずは勉強、と思って購入した。
この本に対しての一番の目的は、お金に関しての勉強をしたかった、という事。保険とか、貯金とか、住宅ローンとか、補助金とか、。
お金の話って、結構世間的に人前で話すのタブー的になっている気が以前からしていて、だから一番相談しやすくて身近な人間は実親だったけど、
実親と私じゃ生活スタイルも年収も住んでいる地域も違うからどんどんずれていくし、話してもらっている事が私には当てはまらない事も出てきていた。
じゃあプロに相談を、、となると、大体プロの活動は平日昼間のため、平日仕事している人間からしたら行き辛いし、そもそも知識ゼロだから聞きに行くこと自体がハードル高い。何から聞けば良いのかわからない、という状態だ。
なので、一番入りやすいのは書籍からかな、と思っていたところで、入門編として購入、読んでみた。
で、結論としては、別に新婚の人じゃなくても、自分は「新人の大人」だな、と思う人は読んでみたら良いな、と思う。
私の一番の目的だったお金の話、一番最初は家計簿をつける事をお勧めしてくるのだが、これはどの書籍を読んでもほぼ一緒。
お金が溜まらない!と言っている人は、まず自分が何に一番多くお金を使っているのかを知りましょう、というのが入り口。
耳タコな話ではあるけども、一方でこれ、意外とできていない人が多いのでは?と思う。
家計簿、私は初めて自分の力で稼ぐ様になってから続けているけど、やっと最近になって形が定まって来たな、お金の管理がしやすくなってきたな、と思う。ここまで約10年経っている。
色んな書き方、色んなフォーマットが世の中にあふれていて、最初は半年~1年単位で色んな方法を試しては切り替えて、を繰り返してきた。
で、結論、結局自分で好きな様にフォーマットを作った方が良い、となった。自分で好きな様に項目組んで、この収支部分は年単位で把握したい、と思うものはそのように仕組みを作って、人(家族)が増えても良い様にフォーマットを動かしやすい様にして、残金1円単位で誤差が無い様にというのは私には無理だ、と考えたら、スプレッドシートを用いて作成するのが一番楽だった。(関数とか多用しているから、そこは仕事で使ってるのが活かせてて、会社員やってて良かった~と思った。)
そんな「お金の管理」という基本的な話から、社会にたくさんある保険の話にうつる。ここ、めっちゃ勉強になった。
主人公が「お金がない!」と話すのだけど、社会には一応ちゃんと補助とか保険もたくさん用意されているのよ、という話。(いくらもらえるかは別として)
漠然と「意外とたくさん補償はある」という認識はあったけど、明確に把握できていないな、と思うことが多々あった。福祉関連って、全部漢字だし、説明も漢字ばかりで易しくないし、説明上手じゃない人に聞いてもちんぷんかんぷんだし、ちょっと目を背けていたところがあった。から、本当勉強になった。基本を知っている、というだけで、他のオプションに関しての説明ぐんとハードルが下がってわかりやすくなる。(そもそも本当にこのオプション必要なの?とかね。)
一番収穫だったのは、金銭面のみで考えたら、子供を産んで育てるのは、たとえ離婚したとしても,今の私にとってはそんなにハードルが高くない、という事。
出産に対しての補助金はなかなかな金額だし、自治体によっては児童手当以外にも給付金が下りる。ちゃんと自分で調べて、面倒がらずに手続きをして、贅沢を言わなければ、あくまで金銭面のみを考えれば十分育てる事ができる。(ま、金銭面以外で問題山積みなので、トータルで考えたら難易度高いけど)
保険や手当の話が終わったら住宅ローンのお話。それが終わると健康のお話の章にうつって、正しい看病や応急手当の話にうつる。
他にもマナーの話、掃除の話、食料保存のやりかたの話、、、と大人として生きていくのに知っておいた方が良いよ、と思われることが簡潔にぎゅぎゅっとまとめられている本だった。
タイトルが「結婚一年生」となっているから新婚向けの本かな?と思ったけど、そうではなくて、「新しく大人になった人のための入門書」という感じだった。
だって、家計簿の話もマナーの話も食料保存のやり方の話も、既婚だろうが独身だろうが関係ない。自分で自分の生活を支えている人は、知っておいた方が良い。もし独身の人だったら、今後もしパートナーと一緒に住むことになったら役に立つだろうし、一生ひとりで生きていくのなら、ますます自分で自分の生活をしっかり支えなくちゃいけないから、既婚者より知っておく必要がある。どこから、何から学べば良いかわからない、という人には、大人の入門書として良いのではないだろうか。
おおむね満足して読み終えたし、しばらく手放す事はなく、ことあるごとに本棚から引っ張り出しては復習しようと思える話だったけど、1点だけずっと引っかかっていたのは、主人公は女性(作者が女性だからかな?)だったんだけど、別に女だけが学ぶ必要がある内容じゃない。
私はフェミニストではないし、世間で今動いている運動に対しては、全くと言ってよいほど興味ないけど、この本、男女問わず読むべきなのに、「既婚」で「女性」だけが読みそうな売り方されているな、と思われたのが残念だった。中身の内容に対して、ターゲットがしぼられすぎ。
男性だって知っておくべきだし、勉強しておいてくれたら、win-winだしメリットしかないよね、と思うので、私はこれから旦那に読ませようと思う。
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