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【"個人的"2024年上半期のビジネス書】働き方の新常識を探る

 こんにちは、いつも私の記事を読んでくださり、ありがとうございます!今回は、2024年上半期に注目されたビジネス書を中心に、ビジネスパーソンが知っておくべき新たな働き方について考察してみたいと思います。


1. 仕事に全力を注ぐことの再考

 まず取り上げたいのは、「仕事に全力を注ぐことは本当に良いことなのか?」という問いです。従来、仕事に全力で取り組むことが美徳とされてきましたが、最近ではその考え方に疑問を投げかける声が増えています。

 三宅香帆さんの著書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』では、仕事に没頭しすぎることで、かえって創造力や知的好奇心が損なわれるという問題が指摘されています。ドイツの哲学者ヨーゼフ・ピーパーが提唱した「労働と生活のバランス」では、仕事だけに集中することがどれほどの負担を与えているかについて示唆されています。

 この視点は、私たちが持つ「休むことは怠けている」という固定観念を覆すものであり、休息が実は仕事の質を高めるために不可欠であるというメッセージを伝えています。

2. 休暇の意義とデンマークから学ぶ働き方

 デンマークでは、4時に帰宅することが当たり前でありながら、高い生産性を維持していることが知られています。この成功の鍵は、単に早く帰ることではなく、相手の時間を尊重し、効率的に働く文化にあります。

 デンマークの働き方を深く理解するためにおすすめの書籍として、『デンマーク人はなぜ4時に帰れるのか』(著:マイケル・ブース)を紹介します。この本では、デンマークの働き方や生活スタイルが、いかにして高い幸福度と生産性を両立させているかが詳細に描かれています。また、同書はデンマークの文化や価値観にも触れており、効率的でバランスの取れた働き方を実現するための具体的なヒントが得られるでしょう。

 特に印象的なのは、無駄な会議を省略し、45分の短い会議を設定して15分の余白を確保するなど、徹底的に時間管理を行うことで、全体の効率を高めるというアプローチです。これは、日本の企業文化にも応用できる実践的な手法であり、私たちの働き方を見直す際に非常に参考になるでしょう。


3. 生産性を再定義する:スロー・プロダクティビティの提案

 現在社会において注目すべき点は、「生産性」という概念の再定義です。『スロー・プロダクティビティ』という書籍では、短期的な成果だけでなく、長期的な視点での持続可能な生産性を追求することの重要性が説かれています。

 生産性の罠に陥らず、バランスの取れた働き方を実現するためには、単に効率を追い求めるのではなく、心身の健康を保ちながら、長期間にわたって高い成果を出すことが求められます。このアプローチは、忙しさに追われがちな現代のビジネスパーソンにとって、新たな指針となるでしょう。


4. 全力投球の先にあるもの:稲盛和夫の働き方から学ぶ

 全力で仕事に取り組むことの意義を再確認する書籍として、稲盛和夫氏の『熱くなれ 稲盛和夫 魂の瞬間』があります。この書籍では、稲盛氏の人生と仕事への情熱が描かれており、時には全力投球が不可欠であることが強調されています。

 稲盛氏は、経済成長期において猛烈に働くことで、驚異的な成果を上げた人物です。彼のように仕事に人生を捧げる姿勢は、現代でも多くのビジネスパーソンにとってインスピレーションとなるでしょう。ただし、この働き方が全ての人に当てはまるわけではなく、自分に合った働き方を見つけることが重要です。


まとめ:多様な働き方を考える

 2024年上半期に注目されたビジネス書からは、多様な働き方が提示されており、それぞれに新たな常識が見え隠れしています。休暇の重要性、生産性の再定義、そして全力で取り組むことの意義など、これからの働き方を見直す上で重要なヒントが詰まっています。

自分にとって最適な働き方を見つけるためにも、ぜひこれらのビジネス書を手に取り、新たな視点を取り入れてみてください!

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