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ライターの私を育ててくれた編集者の褒め力がプロすぎた話
私が小学館でライターを始めたのは2016年9月のこと。そしてちょうど2年前の春、担当の編集者さんが新しい方に変わりました。この記事ではA子さんと仮名します。素敵なお姉さんでした。丁寧な人だなという第一印象だったのですが、一緒に仕事をしていくうちに、A子さんの褒めスキルがとんでもなくプロフェッショナルであることに気づきました。なるべく人を褒めるように意識をしている私でも、A子さんはあまりに具体的に褒めてくれるので、次元が違う褒め上手「褒める天才現る…」と思ったポイントが3つあります。
プロフェッショナルの褒め方
1.具体的に褒める
2.他者の褒めを拾う
3.結果を見える化し、長期的に見守る
1.具体的に褒める
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編集者とは数々の文章に当たってきた人です。ですから、文章に対する解像度が桁違い。記事を読んで読みやすく入れ替えたり、文章や写真を補ったり編集仕事をする中で、「ここの文章がよかった。」「人柄が伝わってきた。」「読者にとってわかりやすい工夫としてナイスです!」など数行にわたってフィードバックが返ってきます。
あまりに具体的に褒めてくれるので、こんな風に人を褒められるようになりたい!と褒める事例としてスクショして大切にとってあります。
2.他者の褒めを拾う
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記事が公開される前には、編集チェックの後、編集部内で読み回しが行われ、校正チェックを経て公開がされます。多くの人の手間と時間をかけて世の中に書いた記事が出ます。
その際に生まれた編集部内の声を「お礼」という件名のメールで、A子さんは編集長や副編集長の感想コメントを添えて報告してくれるのです。
本人がいないところでの悪口を言うひとは大嫌いですが、本人がいないところで言われた他者の褒めをシェアできる人は素晴らしいなと思いました。
広告のLPでよくある「お客様の声」のコーナーに近いもの感じました。受け手としては説得感が増しますので、ぜひ他者の褒めを拾っていきましょう。
3.結果を見える化し、長期的に見守る
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これもA子さんのひと手間の努力なのですが、SEO記事の順位経過を共有のスプレッドシートにまとめてくれており、定期的に一緒に見返しています。
記事を書くのは私一人ですが、チームで仕事をしている感が増します。おかげさまでありえないくらいSEOの順位も好調で結果につながっているのです。「これってマネージャー職だよな」と尊敬の念。マネージャーの鑑のような編集さんです。
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具体的に褒めるって本当にひと手間の努力ですよね。「すごいよかったです」を具体的に言語化できるよう、日々A子さんの褒めから学んでいます。
褒められることは金銭的な報酬以外のモチベーションになる感情にとっての報酬(=「感情報酬」)だと考えています。なぜ私が褒めることを大切にしているのか、その理由は前職サイバーエージェントでの経験が深くあるため、下記のエッセイでご紹介しております。よろしければぜひご覧ください。
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