道迷い べらぼうめだと 唸る冬 道標見て 位置を確かめ
「ち、べらぼうめ」テレビを見すぎたせいだろうか、昨年までは口走ることもないキーワードが思わず出た。実は焦っている。それは道に迷ったのだ。本来ならスマホで地図を見れば済むはず。ところが、想定外のことが起きていた。あろうことか、スマホのバッテリーが切れてしまったのだ。だからもう位置関係はもちろん、時刻すらわからない。もう腕時計をという習慣が無くなっている。焦る、焦るが仕方がない。とにかく歩いてみるしかないのだ。
さて、どのくらい歩いたのか、時計もないからわからないが、目の前に石碑がある。石碑を見れば位置関係がわかるかもしれないと駆け寄った。だが江戸時代に作られたもののようで、文字の表記かわかりにくい。平仮名と漢字が入り混じっている。どうしたものかと唸るが、どうにか読めた。その方向に歩いてみる。するとびっくりだ。見たことのある風景が見える。これで安心した。古い道標も役に立つのかな。冬空を見ながらそう感じた。
道迷い べらぼうめだと 唸る冬 道標見て 位置を確かめ
(みちまよい べらぼうめだと うなるふゆ みちしるべみて いちをたしかめ)
本日の記事「富田林西板持の道標」を参考にしました。
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