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山の中 太古の昔 建つ社 新たな鳥居 信仰深く

それほど山奥というわけではない。バスの走る麓から山を登る必要はあるが、そんなに高い山ではないから少し頑張れば到達できる。その上、さらに高い山の上には宿泊施設があるのだ。だがあまり人気のない静かな寺がそこにあった。静かだが立派といえる仁王門があり、左右にある仁王に思わず睨まれてしまう。

仁王門をくぐりまっすぐ行けば寺の本堂があった。そして左横には庭園があって、季節の花やもみじを見るのに最適である。だが今回はそこではない。本堂の奥、横の道を歩けば赤い鳥居があった。寺の境内に神社があるという明治時代以前の神仏混淆時代の名残がそこにある。

そして鳥居の奥に赤紫色の屋根をした社殿が見えた。聞けば相当古い創建で、かつての豪族と思われる地域の支配者が自らの先祖のために建てたとの伝承を持つ。いつしかその後から建てられた寺院の鎮守になったらしい。

古い時代の社殿といいながら鳥居がやけにきれいだ。ペンキ塗りたてのような輝きがあった。横には地元の人が鳥居を修復したとある。普段誰もいないような山の中腹にある社だが、このような信仰深い人によって存続しているのだ。当たり前のようなことだが、妙に納得した。

山の中 太古の昔 建つ社 新たな鳥居 信仰深く
(やまのなか たいこのむかし たつやしろ あらたなとりい しんこうぶかく)

今日の記事「富田林嶽山中腹にある咸古神社(こんくじんじゃ)」を参考にしました。

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