夏祭り 始まる否や 騒いでる 発散もまた 明日の力に
暑い昼間の日差しが和らぐ。日が暮れようとしている。明るいときは日差しの暑さになすすべなく、ただ全身から汗という名の液体があふれていた。日が暮れれば少しは収まる。そして吹き付ける風が心地よい。
だが、夏まつりを開催している神社の境内に入れば、多くの人が押し寄せる空間だ。熱気に翻弄される。それでも視線には温かいライトに照らされた出店が並んでいて癒される気がした。この日は年に一度の祭りである。さあ何を食べようか、飲もうかと財布を眺めながら悩むのだ。
この神社の祭りは、盆踊りではない。のど自慢大会だ。早くもステージではこの日のために練習したであおう若者が、可能な限りの声量をマイクにぶつけていた。それは境内はおろか参道の遠くから響く。年に一度の無礼講。誰も騒音だと騒ぐことはない。そしてステージの前ではその様子を楽しそうにみている同世代の若者がいる。
発散するための祭りは、ストレスも吹っ飛び、そして明日からの活力につながるのだろう。
夏祭り 始まる否や 騒いでる 発散もまた 明日の力に
(なつまつり はじまるいなや さわいでる はっさんもまた あすのちからに)
今日の記事「河内長野千代田天神祭」を参考にしました。
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