火祭りで わかることには 火の怖さ 祭の意味は 意外なとこか
儀式としても見ごたえはある。だが、それ以上に感じたことは火の怖さであった。ほら貝と独特ないでたちをした山伏・修験者。決められた儀式を淡々と行っているが、メインは大きな護摩を焚く火祭りである。
いよいよ火を点火する時が来た。小さなろうそくの火からたいまつに点けるが、たいまつに火をつけるのが一苦労だ。修験者じゃなくてもこの苦労はわかる。キャンプで火おこしをするとき火がついても、それがしっかりと木や炭といった固形物にしっかりと点火するまでが大変なことを。
たいまつの火は山でとってきたであろう葉の塊に突き刺した。奥から火をつけるから最初は何も変わらない。だが数秒後には煙がうっすらと上がってきた。そしてここからが凄まじい。煙は見る見るうちに広がり、大きくなってくる。噴火しているかのような勢いのある煙。その煙の上がり方に恐怖を感じた。誤って火事を出した時もこんな風に一気に煙が出て火が勢いを増すのかなと。
見ていて怖いのもあるが、これは火事ではない。十分な防火対策が施された中で行われているものだ。火は一気に広がり中から現れた龍が天空に向かって登るかのような赤い火柱が上がった。そして待ち構えていた修験者は火の勢いをコントロールしながら、札を入れていく。このような動きになることは、あらかじめわかっている。わかっていたとしても目の当たりにすると圧倒されるのだ。
火祭りで わかることには 火の怖さ 祭の意味は 意外なとこか
(ひまつりで わかることには ひのこわさ まつりのいみは いがいなことか)
今日の記事「富田林滝谷不動の大祭」を参考にしました。
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