山の中 墓見て思う 皐月かな 歴史のこと 死後に残して
五月に入って間もないある日、寺の奥にある山に登っている。遊歩道もあるから登ることには問題もない。この日はある目的のために上っていた。それは歴史上の人物の墓を見るためである。
山の中に墓があることは知っていた。だが具体的な行き方がわからず戸惑う。スマホと常ににらめっこ。今の位置を確認しながら墓のある場所に少しでも近づこうとしているのだ。
目的地は墓である。自分の先祖でもない墓など普通は近づかないだろう。正直探すことに迷ってはいたが、それでも歴史上の人物の墓であるので一目見ておきたかった。そんなことを考えつつ見上げると、上のほうに墓が集まっているところをみるける。そしてその場所に行ける階段を発見した。
再度スマホを見る。位置が近づいていた。間違いなくこの上だ。こうしてあがってみる。位置の近いほうに行くとそこにはあった。歴史上の人物ではあるが、知る人ぞ知るマイナーな人物ではある。それでもその名を刻んだ墓石を見るとそれだけで満足した。
山の中 墓見て思う 皐月かな 歴史のこと 死後に残して
(やまのなか はかみておもう さつきかな れきしのこと しごにのこして)
今日の記事「河内長野にある天誅組の墓」を参考にしました。