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踏切りで 電車を待つ ひとときに 見つけた形 まさかと思い 

タッチの差だった。目の前の踏切の遮断機のゲートが下りてしまったのだ。もうあと数秒早ければ遮断機のゲートが下りる前に抜け切れただろう。だがこうなってしまった以上、電車が通過するまで待つしかないのだ。
ただ幸いなことに、いわゆる開かずの扉のようなところではない。おそらくはいま通過しようとしている電車が通過すれば踏切りのゲートは開く。たった数十秒我慢すればよいだけだからここはあっさり諦めた。

さて電車が来るまでの間、踏切に視線を置く時になるものを見つけてしまう。それは踏切を構成している鉄の一つだ。「この形は?」「エ」のような形をしていることに気づき首を傾げた。意図的にこの形にしている意図とは?

そんなことを言っているうちに電車が走ってきた。遮断機の外にいるから心配ないが、間近で見る電車の勢いは凄い。やや速度感あるガタゴト音を鳴らしてあっという間に電車は過ぎ去った。電車が過ぎ去ると10秒もたたないうちに遮断機のゲートは開く。

こうして踏切りを越える。この時視線がレールをとらえた。この時思わずひらめいたのだ。あの「エ」の形はレールの再利用ということを。

踏切りで 電車を待つ ひとときに 見つけた形 まさかと思い
(ふみきりで でんしゃをまつ ひとときに みつけたかたち まさかとおもい)

本日の記事「河内長野にある線路を再利用した踏切り」を参考にしました。

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