休みの日 気の身ゲームも 呼び出され リアルイルミは こころ輝き
今日は休みだから着の身着のままの格好でゲームをしている。自宅だからとパジャマのままだ。それもスマホやパソコンではなく、専用のゲーム機で遊んでいるのだから、やりだしたら止まらない。
ゲームの世界は画面の中のヴァーチャルな世界。光の世界もあれば暗黒の世界もあるなと思いながらゲームを続けている。
「うん？」メッセージが来たのは交際相手。こんなゲーム好きでも交際相手がいる。まあゲーム繋がりで出会ったのだが。
「え、今日はリアルなデートを楽しみたいか」確かに休みと言えばゲームばかりしているが、たまに外の空気を吸いたくなることもある。相手からの話によれば今日はイルミネーションの点灯式があるからリアル闇の世界から光の世界がみえるという。
「わかった」とばかり返信すると、ゲームをキリの良いところでやめ、ゲーム機の電源を落とす。着の身着のままの格好から外に出かける服装に着替えた。
こうして駅で待ち合わせたリアルデート。駅近くの公園ではちょうどイルミの点灯式が行われようとしている。壇上にはスーツ姿をした自治体の長やら議員やらがいて一斉にボタンを押すらしい。
外は暗い漆黒の闇、一応暗黒世界だが人が多くいるから全然闇っぽくなかった。さらにカウントダウンの声と共に一気に光の世界に変わる。
「こういうデートもいいな」とふたりは手をつないでイルミネーションに彩られた光の世界を歩く。リアルな美しいイルミを見ながら距離が近づくふたり。こころも輝くような心地を佐を味わっている。ところがここで、なぜかゲーム中にもたまに浮かぶことがある短歌を詠んてみた。
休みの日 気の身ゲームも 呼び出され リアルイルミは こころ輝き
（やすみのひ きのみげーむも よびだされ りあるいるみは こころかがやき）
今回は趣向を変えて、毎週ショートショートnoteの企画に参加して短編小説を書きました。（お題：着の身着のままゲーム機）
今日はこちらの記事「今年も点灯した金剛きらめきイルミネーション」をモチーフにしています。
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