ダムの下 壁を降りたら ある物は そしてトンネル 見どころ多し
この日山の中にあるダムの見学に来た。とっても、人工的にせき止められたダム湖の様子を見に来たのではない。ダムのせき止めている部分の見学に来たのだ。普段立ち入れないところを、管理者と一緒に見学できるまたとない機会。いつもに増して気持ちが高揚する。
そして、いきなり壁をそのまま降りるのだ。40メートルはあるというダムの底、ダムがなかったころはこんな下に川があったのかと、改めてダムという存在の偉大さを感じてしまう。
ダムの下に降りた時、思わず声に出しそうになった。摩崖仏と呼ばれる仏がそこにある。この話は有名で今まではダムの壁の上から見下ろすように探したもの。年々風化も進み見えにくいなどと言われていた。だが下から見る摩崖仏は違う、風化もあるのかもしれないが、肉眼でもはっきりとその姿を映し出していたのだ。
楽しみはまだ続く。今度はダムの壁の底にあるトンネルの中を案内された。その時だ。まさかの鍾乳石のようなものを見つけた。説明によればコンクリートの隙間から石灰が出た結果のものだ。石灰の純度が高いため自然の鍾乳石よりも成長が早いと聞いた。うーん、まさかの学びに今度は声に出して唸ってしまう。
更にトンネル内をさまようように歩く。地下都市があるかのようなトンネルが続く地下回廊、山に囲まれたダム湖の見学ならば大人のロマンを感じるが、ダムそのものの見学は気持ちが少年の好奇心あふれる状態に戻してくれるようだ。
ダムの下 壁を降りたら ある物は そしてトンネル 見どころ多し
(だむのした かべをおりたら あるものは そしてとんねる みどころおおし)
本日の記事「滝畑ダム見学」を参考にしました。