彩田青(Ao Saita)

2004年生まれ。 慶應義塾大学通信課程文学部(78期秋)在学中。

彩田青(Ao Saita)

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マガジン

  • 散文・詩

    不安定な精神状態の時や、心が強く揺れ動いた時に書いた言葉のかけらを集めたマガジンです。

  • エッセイ

    実際にあった出来事を自分なりに咀嚼して書いたエッセイです。

  • 「推し」という感情

    アイドルを中心とした「推し活」についての内容を含む記事です。

最近の記事

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とにかく書かせてください〜お仕事依頼募集のご案内〜

 こんにちは!彩田青です。この度、さらなる自身の文章技術向上のため、お仕事依頼を募集させていただきます。実績や細かな条件を下記に書かせていただきますので、何卒ご参考の上、お仕事お待ちしております。 自己紹介  改めまして彩田青です。「さいたあお」と読みます。勿論本名ではなく、文章を書くときの名前です。 基本情報 2004年生まれの女子大生。 幼い頃から文章を書くことが好きで、中学3年の頃から本格的に文字に起こす作業を始め、高校生でnoteを始めました。 共同通信社主催

    • 恋人と別れた。優しい人だったのに、最後は酷い終わり方だった。大好きだった。さようなら。

      • 「おおきくなったらのーべるしょうをとるんです」

         ノーベル賞を獲るものだと思っていた。私の存在は、伝記になるものだと思っていた。「頭がいい」と認められたかった。  まさか、自分が動けなくなる日が来るなんて思いもしないまま、私は無我夢中でシャープペンシルを走らせていた。  大学教授の父と公務員の母は、どちらも頭が良く聡明で、家で飛び交うちんぷんかんぷんな法律や政治の議論は、私の幼い頃のBGMとして記憶と共に再生される。まだ読めない漢字がたくさんの法律書を手に取って、ううむ、と読んだふりをして唸っては、来年にはわかるようにな

        • 君と死にまつわる話がしたい。

          君は今まで死にたいと思ったことはありますか。 僕は時々夢を見ます。 あの時、あの教室の、あの席で、あの子から言われた、あの言葉です。 もう数年経っているのに、やけに鮮明に耳に響きます。 今でも心臓にズンと大きく響きます。 その夢を見た朝は、一瞬セーラー服のリボンの結び方が頭を掠めます。 私は今でも、君にその子の影を重ねます。 君がいつ、その笑顔を剥がすかに怯えています。 君がいつか、私に同じセリフを吐くことを、 心のどこかで、なぜか期待をしています。 そうなることが世界の理で

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        記事

          最近のこと

          久々に夜に文章を書いてみようと思った。私の原点であり、思考の広場となっている深夜のテキストという場にしばらく来なくなっていたのは、日常が充実しているからなのだろう。 主に最近できた、恋人という存在のおかげで。 彼と恋人になったのはほんの2ヶ月前のことだから、正直こんな形あるものに残しておくのも怖くて、少しパソコンを開くのを躊躇った。ただ、この気持ちを残しておける媒体もここしかないので、わずかな不安を抱えて文字を打っている。 彼との毎日は本当に幸せだ。冗談抜きで、世界が全

          初盆

          「もし私が死んだらどうする?」 あの時の無邪気な問いに君は笑って言った。 「俺も一緒に死んで、君と一緒に暮らすよ。」 そう言って私の頭を撫でた。 2人でパフェを分け合いながら、向かい側のソファにいる君は私のことを優しい目で見つめる。 「じゃあ、俺が死んだらどうするの?」 「そりゃあ_______」 ゆっくりとその景色が、目の前の少年の熱った表情と重なる。 いま、少年は私に好きだと伝えようとしている。その言葉を聞きたいような、それを聞いたらあの頃の生クリームの味を忘れてしま

          ベッド

          初めて恋人と背を向けて寝ている。 君の不安因子の引き金になっている気がして、 私は必死に涙を堪えている。 君を守れるような強い人になれないこと。 君の辛い過去を思い出させてしまうこと。 あまりにも自分が弱すぎて情けない。

          今日の学び

          ・疑いと心配は違う ・信頼をしていても心配をしないわけではない

          キミアトラクション

          7月31日、私は銀行に行かなかった。 Hey!Say!JUMPのファンクラブを、退会したのである。 去年ごろから決めていたことだった。 約9年間、私の担当でいてくれた伊野尾慧というアイドルとの生活を、少しだけ懐古したい。 初めて貴方を観たのは、テレビの前。アイドルなんて疑似恋愛だとほざいていた当時の私は、キラキラの笑顔を振りまいてウィンクする彼に、心がギュッとなる初めての感覚に囚われた。 「私はこの人に出会うために生まれてきた」 そうはっきりと思った。 もっと彼を知りた

          キミアトラクション

          恋人

           ここ最近ちゃんとしたエッセイが書けないでいたので、気合いを入れてパソコンを開いたら、充電がなくなっていた。慌てて充電器に差し込んでこの記事を書いている。  私が文章をパタリと書かなくなったのは、一週間前にできた恋人の存在が大きい。元々、愛なんて愚かだと思っていて、好きな人と好きな時に遊べればそれでいいや派の人間だった私は、こんなにあっさり恋人ができるなんて思ってもいなかった。  恋人になった経緯は公にするものでもないので割愛するが、彼と出会って一週間、恋人になってからも一

          実はつい最近恋人ができました。彼を守るために、自分を守りたいし、悪いことはしたくないと思います。

          実はつい最近恋人ができました。彼を守るために、自分を守りたいし、悪いことはしたくないと思います。

          「自己中」だと言われることが増えたけど、今までの「他者奉仕」は見てなかったくせに、と思います。自分のことをするようになったら急にそんなことを言うんですね。自己中だなあ。

          「自己中」だと言われることが増えたけど、今までの「他者奉仕」は見てなかったくせに、と思います。自分のことをするようになったら急にそんなことを言うんですね。自己中だなあ。

          最近のことを書くつもりだったんだけど、ハッピーインターネット創設に邪魔すぎたので、何も話していないのと同じとする。

           辛いととりあえずパソコンを立ち上げるのは私の癖になっている。惰性でしたメイクもアクセサリーも全て邪魔くさくなった。今日はよく行くバーのスタッフが誕生日を迎えてから初めての出勤だから、前々から楽しみにしていたのに、なんだか心が一ミリも踊らない。その人のことは割と好きだった。顔だってめちゃくちゃ好みだし、性格も面白いし、好きになろうと思えばなれるけど、こんな日に限って花火を持つ一年前好きだった人の横顔が浮かんでしまうから。無理やり流行りの邦ロックを聴いていたけどうるさくて仕方な

          最近のことを書くつもりだったんだけど、ハッピーインターネット創設に邪魔すぎたので、何も話していないのと同じとする。

          創作大賞あげました!是非たくさん読んでほしいです!今月でnote丸2年!

          創作大賞あげました!是非たくさん読んでほしいです!今月でnote丸2年!

          深夜にパスタを茹でる

          「0655」というNHKの朝番組を知っているだろうか。私は小学生の頃、この番組が大好きで、毎朝の早起きのモチベーションにしていた。  この番組にはオープニングソングとエンディングソングがあり、エンディングソングは毎回変わる。私は『アルデンテ』という曲が1番好きで、今でも口ずさめるほどだ。この曲はパスタの茹で時間を歌にしたもので、欧米風の女性2人が民族的なダンスを踊っているのをバックに、優しい男性の声で歌が流れている。  幼き日の私は、「0655」が観れるほど早起きだった。世間

          深夜にパスタを茹でる

          「壊して?」

           最近人間関係の中の恋人という存在の違和感に耐えられなくなっている。基本1人行動が好きだし、邪魔されたくないし、ああだこうだ言われたくないし言いたくないから、どんなにいい感じになった人とも恋人にはなれなかった。  自分の心の奥深いところにある芝生の霜柱を、誰かがサクリと踏んだ音が聞こえた時、とてつもない警戒心と恐怖が生まれる。と、同時に快感を覚えてしまうのだからもっと怖くなる。  「可愛い」「好きだよ」「愛してる」そんな甘い言葉はドラッグのように脳を麻痺させ、蕩けさせ、甘い