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どの仕事も「誰かの強い想い」によって成り立っているのかも。福島太郎さん「公務員になりたいと思った時に読む本」を読んで
note で仲良くなった福島太郎さんより、 #公務員になりたいと思った時に読む本 をいただきました。
note の世界に再びどっぷり浸かり始めたのは、今年の創作大賞応募が始まった頃でしょうか。
あの頃は壁打ちのようにnote を書いていましたが(Twitterで既に仲良かった方からは、こっそりDMで感想貰ったりはしてました)、まさかnote で出会った方から「執筆した本」をいただけるようになるとは……!
そして、ななんと。福島さんではないのですが、note で出会った数人の方と今度会う約束をしてます。他にも、旅先で会うかもしれない方もしばしば。
顔合わせということは、つまりオフ会。ドキドキします。note を続けていると、日本中に友達が自然と出来ちゃいますね。note って凄い!
さて、今回の記事では私自身の「公務員への憧れ」と共に、福島さんの作品の感想を紹介します。
福島さんからは、「レビューはいりません」と言われてますが、私がやりたいので書きます。いや、レビューというより。自由に書いちゃってますね……。
レビューはしなくて大丈夫です。負担をかけたくは無いので。
ちょっとだけでも楽しんでいただけたらです。
↓本文はこちら
公務員に憧れてた頃を、ふと思い出した
昔、私は公務員に憧れていた。
理由は、地元で人気の仕事だから。その人気の理由も、安定していることや、子育てをしても仕事を続けやすいなどなど。
とくに私が住む地方(当時は、三重県)では、公務員至上主義みたいなものもあった気がする。とにかく公務員にさえなれば、人生は安定だと。
その言葉に流されるように、私は地元の短大へ進学した。その短大には行政コースがあり、公務員を目指す人が多かったからである。
裁判や法律関係の仕事に興味があったので、裁判所の試験も受けたりした。残念ながら、試験の日に腹を下してしまった。
あれから何年か経ち、自分が公務員を目指していた頃のことも忘れてしまった。
その記憶を思い出したのが、福島太郎さんの著書「 #公務員になりたいと思った時に読む本 」である。
書籍には、公務員になるにはどうしたらいいか……。といったノウハウが書かれている訳ではなく。どちらかというと、「ある1人の公務員による、仕事への取り組み方・心掛け」などが記されていた。
その本を見るなり、私は公務員という仕事を大きく勘違いしていたことに気づく。
公務員の仕事が安定していることに間違いはないが、そこには職員一人一人の葛藤や努力、想いがあってこそ成り立つのだと。
私は普段から、ちょっとした相談ですぐに役所へいく。本当に細かいことから、なんでも尋ねる。
「ちょっと、こちらではわかりません」
そう断られる度に「では、上の人を呼んでもらってもいいですか?」と言い返していた。
きっと、眉間に皺を寄せたあの若いスタッフも、私をモンスターペアレントと認識したのではないだろうか。私は私で、別に嫌がらせをしているつもりではなく。ただ、娘の書類手続きに必死なだけ。
私が尋ねるのは、主に福祉課である。娘の障害的な関係で、手続きすることが多いのだ。
スタッフの方はいつも一生懸命取り組んでくれるものの、内容を理解していないケースも多い。大人気ないかもしれないが、私はそのことに毎回憤慨していた。
でも福島さんの本を読んで、少しだけ理解した気がする。もしかしたら、そこの部署にいる方が、必ずしも希望してそこにいる訳じゃないかもしれない。
その部署にいるなら、なんでも詳しくて当たり前だろうと思っている私が傲慢だったのだ。
ボランティアをしていた頃を振り返る
かつて私は、某市役所のボランティア活動に一度だけ携わったことがある。
参加した理由?誘われたからと、あとはただの好奇心だ。でも実際に参加してみると、戸惑うこともしばしば。
その頃の私は、すでにフリーランスのライターとして活動していた。
労働すれば、お金が入るもの。その認識でいたので、労働をボランティアでやるという感覚そのものが、さっぱり理解できなかったのである。
そんな中、ボランティアに携わる市役所の方々、某有名な慈善団体の方たちは目をキラキラさせながら、一生懸命取り組んでいた。そう、それは1人でも多くの市民を喜ばせるために、だ。
衝撃だった。利益がないと動かない人間(わたし)と、お金が発生しなくても懸命に働ける人たち。
一緒に働いてみた所、慈善団体の方々は家が裕福そうな雰囲気もあったので「お金に困っていない」という背景もあったかもしれないけれど。
私がオタオタしていると、市役所の人たちが不憫に思ったのか「働いたご褒美に、お菓子あげるね」と。お菓子をたくさん恵んでくれた。(※イベントで、市民に渡すお菓子の残り)
その時、既に私は30代後半。そして、この時思ったのは。公務員で働くには、たとえそれが休みの日だろうと。市民のために働くことが、喜びである。そのポテンシャルが大事なのかもしれないと思った。
福島さんの本には、街と市民のために懸命に動く公務員の姿が綴られている。もしかしたら、公務員に限らず……。
誰かのために、熱い想いを持って動くということは、どんな仕事でも大切なのかもしれない。
書籍の後半には、福島さんが熱い想いを持って取り組んだ「あるプロジェクト」の話が出てくるが、そこは涙なしには読めない。
えっ、私?実は、涙を流してはいない。でも、胸が熱くなった。
ここ最近の私は、「仕事はきたら、やるもの」という認識で動いていた。もちろん、間違ってないとは思う。
ただ、福島さんのように仕事一つ一つに想いや気持ちを持って取り組めれば、目の前の世界は変わるのかもしれない。
目の前に見える景色を変えることは、決して大きなことをすることばかりではなくて。ほんの少しの心掛けだったり。または、仕事への想いや取り組み方なのかも。
本の面白いポイント・見どころとは
さて、ここまで紹介したネタが本ではなく「みくさんの自分語りじゃないか!」と思った方、申し訳ない。
ここから、福島さんの本の面白ポイントを紹介していく。書籍には公務員のリアルが綴られているが、彼なりのユーモアが絶妙なタイミングで盛り込まれているので、クスッと笑いながら楽しめる。
1箇所だけ「エ○」に関する話があり、私はそこが大のお気に入りだ。
どんな話かは詳しく紹介できないが「HよりIは、やっぱり先にあった方がいいよね。Hが先だと、恋愛はややこしいよね。付き合う前にアレしちゃうと、女子は捨てられる確率高い気がする」と再認識させられた。
↑福島さんのエ○といったら、こちらの作品がおすすめです。
アルファベットで、JKが並んでいるのは意図的なものなのか。さては、アルファベットを考えた人は女子高生が好きなのではないか。
というか。生まれてこの方、そんなことを考えたことが一度もなかった。福島さんの着眼点、改めて面白い。
【完】
地方自治体で勤務している福島太郎さんの体験や視点をベースに、公務員のリアルが詰まっています。タイトルに「公務員」とありますが、ぶっちゃけこれから新しい仕事をしたい方、今の仕事に不満がある方。
フリーランスの方(仕事の取り方というより、仕事との向き合い方)にとっても、学びがある気がしました。
↑みなさんも、ぜひ本を手に取ってみてくださいね!
↑書籍については、こちらでご本人さまが詳しく紹介してます。
福島さん、なんとKindleのロイヤリティやnoteのサポートを全額寄付しているそう。趣味を全力で楽しみ、そこから得たものを寄付って……聖人じゃないですか。応援したくなります。
私の代名詞とも言えるハッシュタグ
#何を書いても最後は宣伝
ですが、福島太郎の活動で得られるKindleのロイヤリティやnoteのサポートを全額寄付しているため、1円でも寄付額を増やしたいとの想いから、みっともない、恥ずかしいと感じつつもアピールしています。
ちなみにハッピーマムさんへの振込み手数料は私の持ち出しです。「活動すればするほど損」という状態に「これでいいのか」と問うことがあります。
けれど結論はこれでいいのだ!なのです。
↑ロイヤリティと寄付金すすすすごい!
あとここだけの話ですが、書籍最後に載ってる福島さん、なかなかのナイスガイでした。
この度は、素敵な作品をありがとうございました!