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フィンランド母子研究留学の軌跡

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記事一覧

【🇫🇮子育て】娘がネウボラで4歳児検診を受けた

【🇫🇮子育て】娘がネウボラで4歳児検診を受けた

Moi! フィンランドで歯科不安の研究をしている小川美香です。

今週、娘の4歳時検診のためネウボラに行きました。ネウボラとはフィンランド親子が妊娠期から就学前まで利用する医療、保健施設です。フィンランドの福祉制度として有名なネウボラの体験記を記録してみます。

ネウボラとは?フィンランドのネウボラ制度は母子とその家族を妊娠期から就学前までワンストップで切れ目なく支援するとして、世界的に評価が高い

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【🇫🇮ポスドク】SYS-LIFEのInduction dayに参加した

【🇫🇮ポスドク】SYS-LIFEのInduction dayに参加した

こんにちは。フィンランドで研究員をしている小川美香です。

先日記事にしたように、私はトゥルク大学とEUの共同出資プログラムSYS-LIFEのメンバーとして研究活動をしています。

先日、Induction day なるものに参加しました。馴染みのない単語だったので調べたところ、イギリスでは新学期の最初の1週間を、新しい環境に慣れるための導入期間としてInduction dayと呼ぶのですね。

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フィンランド南部の保育園に通う娘の服装

フィンランド南部の保育園に通う娘の服装

私は、フィンランド南部の町トゥルクで博士研究員をしています。娘がフィンランドの保育園に通うようになって1年が経過しました。

以前、私の防寒についてnoteを書いたところ反応を頂けているので、今日は娘の保育園の服装についてご紹介します。

娘の冬の服装もまた未知の領域でした。子供服はすぐサイズアウトしますし、西日本用の冬服では歯が立たないだろうと思い、現地調達する算段で渡航しました。

入園前の面

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【🇫🇮ポスドク】マリーキュリーアクションとSYS-LIFE について

【🇫🇮ポスドク】マリーキュリーアクションとSYS-LIFE について

先日、私がメンバーに選出されたポスドクプログラムSYS-LIFEのオリエンテーションに参加した。

SYS-LIFEはEUが創設した研究奨学金制度:マリー・スクウォドフスカ・キュリー・アクション (MSCA)とトゥルク大学の共同出資ポスドクプログラムである。

MSCAは欧州の学術界において最も競争力、権威あるフェローシップの一つであるが、日本ではあまり知られていないように思う。

そこで今日は、

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【🇫🇮留学】フィンランド南部の冬を乗り越えた服装について

【🇫🇮留学】フィンランド南部の冬を乗り越えた服装について

今日は寒くて、とうとう冬用のコートを出してしまった。昨年の冬に大活躍したコートだ。

瀬戸内育ちの私は氷点下のフィンランドの冬の服装に見当がつかず、寒さを乗り越えられるが不安だった。

ネットで情報を調べるが、フィンランドでも北部と南部では気候も違うし、旅行と長期滞在でも対応は異なる。

今回は、フィンランド南部の町、トゥルクでの一年目の冬を乗り越えた服装をメモしてみたい。

最高気温が10度、最

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【🇫🇮生活】viili と kermaviili 食べ比べてみた

【🇫🇮生活】viili と kermaviili 食べ比べてみた

フィンランドの乳製品を食べてみたシリーズ。

前回、低脂肪高タンパクの乳製品rahkaを食べてみた。

新しい食材にチャレンジすると世界がぐっと広がったので、続いて気になっていたviiliを食べてみようと思う。

スーパーの棚をよく見ると 「viili」と「kermaviili」の2種類があることに気づいた。

まずはviiliを食べてみる。viiliは牛乳に乳酸菌を加えて作る酸乳製品で、フィンラ

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【🇫🇮ニュースメモ】栄養満点のrahka食べてみた

【🇫🇮ニュースメモ】栄養満点のrahka食べてみた

フィンランド公共放送yleのニュース記事より。

フィンランドの乳製品rahkaの栄養価についての記事を見つけた。

フィンランドは乳製品が豊富な国だと思う。留学当初スーパーに行くと、乳製品売り場が壁2面ほどあり、牛乳とヨーグルトを探すのに難渋した。フィンランド語力が低いのもあって詳細がわからないが、日本では見かけない多様な乳製品がある。

ヨーグルトを探しているときに同じエリアにある乳製品「ra

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🇫🇮海外ポスドクの英語勉強法  

🇫🇮海外ポスドクの英語勉強法  

最近、日本の歯科医師の方と学部生の方に海外研究留学の経験をお話しする機会があった。

ありがたいことに質問がたくさん出た。そのなかに、英語をどうやって勉強しましたかという質問があった。

海外大学院進学にはTOEFL等の要件クリアが必須であるが、ポスドクのグラント申請に英語要件はないことが多く、私は腰を据えて英語の勉強ができていない。

英語力が足りてないと常々感じている私は、英語勉強法についてプ

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フィンランドのバスにスマホを置き忘れた話

フィンランドのバスにスマホを置き忘れた話

やってしまった置き忘れ

トゥルクに移動して3ヶ月目、昨年の12月に私はトゥルクの路線バス内にスマホを置き忘れた。

バス停に降り立った瞬間にやってしまった!と思ったもののバスは猛スピードで遠ざかっていった。郵便局も設置されているスーパーで大きめの荷物を受け取り、片手に荷物、片手に食料品、夕方だったが既にまっくらで雪はつもり気温はマイナス10度ほどだったと思う。

頼みの綱「iphoneを探せ」が

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トゥルク大学とEU共同出資ポスドクプログラムSYS-LIFEと2つの民間財団助成金に採択された

トゥルク大学とEU共同出資ポスドクプログラムSYS-LIFEと2つの民間財団助成金に採択された

私のポスドク期間が3年間延長された話。

私の海外ポスドク生活の扉を開いていただいた上原生命科学財団の奨学金の期間は1年であった。ポスドク生活を続けたければ1年以内に新たな奨学金/ グラントを獲得する必要がある。

フィンランドでも研究者は競争的研究費を獲得する必要があることは日本と変わりなかった。大学が毎月送ってくる助成金情報をにらみながら、助成金申請を続けた。フィンランドが福岡県と同程度の人口

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フィンランド母子研究留学 滞在許可証の取得

フィンランド母子研究留学 滞在許可証の取得

留学が決まった。不安である。単独でも大変そうな留学準備を、仕事をしながら、娘を育てながらできるだろうか。

フィンランド母子留学の準備について、インターネット上に体験談があまりなかったため、ここに記してみたい。

フィンランド滞在許可証 
フィンランドにはマイナンバー制度がある。フィンランドへ3ヶ月以上滞在する場合、滞在許可証を得てそれに付与される個人番号を得る必要があることを知る。この個人番号が

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フィンランド母子研究留学 助成金応募編

フィンランド母子研究留学 助成金応募編

留学するために必要なこと。それは情報である。身近に経験者がいればいるほどよいと感じる。一口に留学といっても、方法は様々だ。語学留学、大学の正規生、交換留学、修士課程、博士課程等がネット上に情報としては多い。

博士号を取得していれば、博士研究員として働くことができる。博士研究員として海外の研究室で働く方法は大まかに
①受け入れ先に雇われる
②奨学金を得る
③私費で行く 
④日本の職場から給料を受け

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フィンランド母子研究留学 決意編

フィンランド母子研究留学 決意編

私が留学に漠然としたあこがれを抱いたのはいつからだっただろうか。

私の通った中学には、希望者が夏季休暇中にニュージーランドに短期留学できるというシステムがあった。小心者だった私は、とても希望なんかできなかったが、いいなあという本音が隠れていたと思う。

大学在籍中は、当たり前のように語学留学に行く同級生に刺激されて、ロンドンの語学学校に1ヶ月ほど通った。国際色豊かなクラスで、イタリア、アルゼンチ

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