小川 美香 | フィンランド歯科不安研究者

フィンランド、トゥルク大学 Senior Researcher | 歯科医師 | 歯学博士 | 日本歯科麻酔学会認定医・専門医 | 日本障害者歯科学会認定医 | 専門は歯科治療に対する不安、恐怖

小川 美香 | フィンランド歯科不安研究者

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女性歯科不安研究者、フィンランド子連れ研究留学に挑戦

ケンタッキーフライドチキン様のお題企画「#挑戦してよかった」 研究留学への憧れと妊娠 私は歯科治療に対する不安・恐怖を研究テーマとしている研究者だ。研究を始めた大学院時代から、いつか歯科不安の研究が盛んな北欧やアメリカで存分に研究してみたいと心の片隅で思っていた。しかし、わたしには無理だなとも感じ、行動に移せないでいた。 日本の大学の助教として就職し、充実した日々を送っていたある日、娘の妊娠がわかった。望んでいた妊娠である。嬉しく思う反面、ああこれでもう研究者として留学

    • 霜が降りてる 息も白いし、冬が来た感じ サマータイムが終わって、朝が少し楽になった

      • 【🇫🇮子育て】娘がネウボラで4歳児検診を受けた

        Moi! フィンランドで歯科不安の研究をしている小川美香です。 今週、娘の4歳時検診のためネウボラに行きました。ネウボラとはフィンランド親子が妊娠期から就学前まで利用する医療、保健施設です。フィンランドの福祉制度として有名なネウボラの体験記を記録してみます。 ネウボラとは?フィンランドのネウボラ制度は母子とその家族を妊娠期から就学前までワンストップで切れ目なく支援するとして、世界的に評価が高い制度です。日本の市町村でも同様のシステムを導入しようと試みているようです。 フ

        • 【🇫🇮ポスドク】SYS-LIFEのInduction dayに参加した

          こんにちは。フィンランドで研究員をしている小川美香です。 先日記事にしたように、私はトゥルク大学とEUの共同出資プログラムSYS-LIFEのメンバーとして研究活動をしています。 先日、Induction day なるものに参加しました。馴染みのない単語だったので調べたところ、イギリスでは新学期の最初の1週間を、新しい環境に慣れるための導入期間としてInduction dayと呼ぶのですね。 SYS-LIFEのInduction dayはメンバー同士、メンター、その他スタ

        • 固定された記事

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        • フィンランド母子研究留学の軌跡
          13本
        • フィンランドのニュースメモ
          5本

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          フィンランド南部の保育園に通う娘の服装

          私は、フィンランド南部の町トゥルクで博士研究員をしています。娘がフィンランドの保育園に通うようになって1年が経過しました。 以前、私の防寒についてnoteを書いたところ反応を頂けているので、今日は娘の保育園の服装についてご紹介します。 娘の冬の服装もまた未知の領域でした。子供服はすぐサイズアウトしますし、西日本用の冬服では歯が立たないだろうと思い、現地調達する算段で渡航しました。 入園前の面談で、1年間の服装についてまとめられたプリントを先生からいただきました。フィンラ

          フィンランド南部の保育園に通う娘の服装

          【🇫🇮ポスドク】マリーキュリーアクションとSYS-LIFE について

          先日、私がメンバーに選出されたポスドクプログラムSYS-LIFEのオリエンテーションに参加した。 SYS-LIFEはEUが創設した研究奨学金制度:マリー・スクウォドフスカ・キュリー・アクション (MSCA)とトゥルク大学の共同出資ポスドクプログラムである。 MSCAは欧州の学術界において最も競争力、権威あるフェローシップの一つであるが、日本ではあまり知られていないように思う。 そこで今日は、MCSAおよび私が参加しているSYS-LIFEについて紹介したい。 マリー・ス

          【🇫🇮ポスドク】マリーキュリーアクションとSYS-LIFE について

          【🇫🇮留学】フィンランド南部の冬を乗り越えた服装について

          今日は寒くて、とうとう冬用のコートを出してしまった。昨年の冬に大活躍したコートだ。 瀬戸内育ちの私は氷点下のフィンランドの冬の服装に見当がつかず、寒さを乗り越えられるが不安だった。 ネットで情報を調べるが、フィンランドでも北部と南部では気候も違うし、旅行と長期滞在でも対応は異なる。 今回は、フィンランド南部の町、トゥルクでの一年目の冬を乗り越えた服装をメモしてみたい。 最高気温が10度、最低気温が0度ごろの服装(10月下旬ー11月上旬) この時期は日本の都市部の冬の

          【🇫🇮留学】フィンランド南部の冬を乗り越えた服装について

          【🇫🇮生活】viili と kermaviili 食べ比べてみた

          フィンランドの乳製品を食べてみたシリーズ。 前回、低脂肪高タンパクの乳製品rahkaを食べてみた。 新しい食材にチャレンジすると世界がぐっと広がったので、続いて気になっていたviiliを食べてみようと思う。 スーパーの棚をよく見ると 「viili」と「kermaviili」の2種類があることに気づいた。 まずはviiliを食べてみる。viiliは牛乳に乳酸菌を加えて作る酸乳製品で、フィンランドでは朝食や間食として伝統的に食べられているようだ。 今まで体験したことのな

          【🇫🇮生活】viili と kermaviili 食べ比べてみた

          【🇫🇮ニュースメモ】栄養満点のrahka食べてみた

          フィンランド公共放送yleのニュース記事より。 フィンランドの乳製品rahkaの栄養価についての記事を見つけた。 フィンランドは乳製品が豊富な国だと思う。留学当初スーパーに行くと、乳製品売り場が壁2面ほどあり、牛乳とヨーグルトを探すのに難渋した。フィンランド語力が低いのもあって詳細がわからないが、日本では見かけない多様な乳製品がある。 ヨーグルトを探しているときに同じエリアにある乳製品「rahka」と「viili」は気になっていたが、試す勇気が出ないまま一年が経過した。

          【🇫🇮ニュースメモ】栄養満点のrahka食べてみた

          【🇫🇮ニュースメモ】公的医療費をどう減らしていくべきか

          昨日のフィンランド公共放送yleのニュース記事より。 フィンランドも日本と同様に国民皆保険制度を維持している。しかし、フィンランドでも少子高齢化が進んでおり、公的医療サービスのあり方を変更する時期に差し掛かっている。 何かを削減しなければならないが、何を削減するべきか? この記事は、5つのシチュエーションに対し、読者が「賛成」「反対」「わからない」を選択する読者参加型スタイルをとっている。 昨日の記事に対し約1000件のコメントがついており、人々の興味の高さがうかがえ

          【🇫🇮ニュースメモ】公的医療費をどう減らしていくべきか

          🇫🇮海外ポスドクの英語勉強法  

          最近、日本の歯科医師の方と学部生の方に海外研究留学の経験をお話しする機会があった。 ありがたいことに質問がたくさん出た。そのなかに、英語をどうやって勉強しましたかという質問があった。 海外大学院進学にはTOEFL等の要件クリアが必須であるが、ポスドクのグラント申請に英語要件はないことが多く、私は腰を据えて英語の勉強ができていない。 英語力が足りてないと常々感じている私は、英語勉強法についてプレゼンテーションに入れていなかった。しかし、留学して1年経ち、英語を使用して日々

          🇫🇮海外ポスドクの英語勉強法  

          寒い。完全に秋だ。

          【ニュースメモ】フィンランドのミスコンテスト

          フィンランド国営放送yleのニュースより 「判断は内面の美しさだけで決まる」 今夜、今年のミス・フィンランドが発表されるそう。 フィンランド社会は人権意識、男女平等意識が高いので、記事を読むまでミスコンが存在しているとは思わなかった。 HPを見ると1931年から続くコンテストで、フィンランドを代表する若く美しい女性を決めるため広く国民に支持されているようだ。 現代のフィンランドミスコンでは建前上、候補者の自信、プロフェッショナリズム、そして代表性を強調し、美しさにつ

          【ニュースメモ】フィンランドのミスコンテスト

          【ニュースメモ】移行期にあるフィンランドのリモートワークと「フレックス・ウォッシング」

          本日のフィンランド国営放送yleのニュースより。 「テレワークは約束されたが、今は週に数日はオフィスにいなければならない - フレックス勤務はワーキングライフの新しい現象だ」 フィンランドでもコロナ禍を機に一気にリモートワークが進んだようだ。トゥルク大学も以前はリモートワークを基本的に禁止していたが、コロナ禍を経て許可されるようになったと上司から聞いた。実際に、私の所属する研究室はボスを含めほぼ全員リモートワーク中でトゥルク市外に住んでいる。リモートワークは若い世代や子育

          【ニュースメモ】移行期にあるフィンランドのリモートワークと「フレックス・ウォッシング」

          フィンランドのバスにスマホを置き忘れた話

          やってしまった置き忘れ トゥルクに移動して3ヶ月目、昨年の12月に私はトゥルクの路線バス内にスマホを置き忘れた。 バス停に降り立った瞬間にやってしまった!と思ったもののバスは猛スピードで遠ざかっていった。郵便局も設置されているスーパーで大きめの荷物を受け取り、片手に荷物、片手に食料品、夕方だったが既にまっくらで雪はつもり気温はマイナス10度ほどだったと思う。 頼みの綱「iphoneを探せ」が使えない ひとまず帰宅し荷物を再点検するもスマホはない。パソコンで 「ipho

          フィンランドのバスにスマホを置き忘れた話

          フィンランドのりんご処理についての記事とアップルクランブル作り

          徳力基彦さんの著書『「普通」の人のためのSNSの教科書』を拝読し、発信を「自分のためのメモ」だと考えるという記載に感銘を受けた。 そこで、自分のフィンランド語やフィンランド文化の勉強にもなる、フィンランドのニュースのメモを発信してみようと思う。 今日のフィンランド国営放送yleのニュースで気になったこの写真 フィンランドのりんご (omena) の処理状況に関するニュースである。 最近、娘の保育園までの道沿いの民家のお庭に、りんごがたわわに実っている。しかも、大量にそ

          フィンランドのりんご処理についての記事とアップルクランブル作り