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その1杯を、美味しく飲んでほしいから〜お茶の稽古と、きもの散歩
お茶の稽古。
予定が詰まっていてなかなか来られなかったから、1ヶ月半ぶり。
ほかのお弟子さんが点ててくれた一服をいただいて、「あぁ、美味しい」と思わずため息が出ます。
いい香りで、熱くて、なめらかで、本当に美味しかったのです。
「それが一番大切なことなのよ」と先生。
道具の組み合わせも、一挙手一投足定められた手順もすべて、その一杯を美味しく飲んでもらうため。
先生のお茶室でいただく一服があまりにも美味しいので、同じ銘柄の抹茶を買って家でも点てているのだけど、どうがんばっても、ここでいただくような味や香りにはならない。
先生がこの空間に張り巡らせている無数の心配りを思えばそれは当然で、たぶん一生届くことはないけれど、少しでも近づくために心を澄ませていきたいです。
「こんな素晴らしいものを残してくれて、ありがたいわね」とほほ笑む先生の言葉に、お茶の道を歩んできた先達を想いました。
お稽古の後は、新宿十二社熊野神社へ。
子どもたちの七五三をお祝いしてもらった神社です。
今年のお守りを納め、元気に成長していることへの感謝をお伝えします。
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都心とは思えない、自然豊かな環境で、いつ訪れても心安らぎます。
今日の着物は、毎年クリスマスシーズンに手が伸びる、母の京小紋。
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