記事一覧

【詩】信仰狂(しんこうぐるい)

信仰狂 加飾された凄烈な光も 底知れない重厚な闇も 人々の弱みに付け込み 心身の眼を眩ませる 数多の卑しい精神が 中身のない権威を育み ひたすら平伏すことで 脆…

シュウ
13時間前

【音楽】Skillet『Feel Invincible』

歌:Skillet 曲:Feel Invincible

シュウ
1日前

【詩】天資

天資 「助けて」が止まない世界で 研ぎ澄まされた感受性は 鋭利な諸刃の剣に等しい . . . .だから. . . . 無機質に恋い焦がれ 豊かな表情を闇に捧げ 心を凍らせる他…

シュウ
5日前

【音楽】Mina Okabe『Every Second』

歌:Mina Okabe 曲:Every Second 良き週末を。

シュウ
8日前

【詩】旅する果実

旅する果実 熟れた無色の果実は 名前すら与えられずに 幾星霜を耐え忍んできた 橙の空を貫く巨樹から かまいたちの手に掛かり 濁った大河に落とされる 雄大な水の塊…

シュウ
2週間前
3

【R18•詩】濡れそぼつ月

濡れそぼつ月 妖光を発する錆びた刃で 左手の中指を斬り落とし 滴る血で欠けた月を染める 本能を擽る香りに誘われ 渇望に侵された亡者共が 紅い月の下で犇めき合う …

シュウ
2週間前
1

【音楽】Bullet For My Valentine『Waking The Demon』

歌:Bullet For My Valentine 曲:Waking The Demon

シュウ
3週間前

【音楽】Lordi『Would You Love A Monsterman』

歌∶Lordi 曲:Would You Love A Monsterman

シュウ
1か月前

【詩】切望

切望 渇いた唇を重ねるように 不運が降らした血の雨で 原形を失ったナイフを 真心を宿した手で握り 僕の鼓動を奏でる肉体を 余すことなく切り刻んで 落ちてくる潔い…

シュウ
1か月前
5

【音楽】BOOM BOOM SATELLITES『EASY ACTION』

歌∶BOOM BOOM SATELLITES 曲∶EASY ACTION

シュウ
1か月前
1

【詩】まなざしのむこう

まなざしのむこう 冴えた灰色の鳥は 秀でた翼を呪い 錠のない部屋から 窓の向こうを眺める 射し込む日差しに 執拗に問われるも 翼を広げる理由は どこにも存在しな…

シュウ
2か月前
4

【音楽】MY FIRST STORY『King & Ashley』

歌∶MY FIRST STORY 曲∶King & Ashley

シュウ
2か月前

【詩】燠火

燠火 重い隧道を潜るたびに 命は火を散らしながら 紛い物の脆い光明に 容赦なく引導を渡し 奥深い暗闇の中から 悲しい真実の欠片を 情を込めて手に取り 迷える者の…

シュウ
3か月前
2

【音楽】LOSTPROPHETS『CAN'T CATCH TOMORROW』

歌∶LOSTPROPHETS 曲∶CAN'T CATCH TOMORROW

シュウ
3か月前

【詩】青

青 四肢に繋がれた虹の鎖が 小気味好く振動して 小心に拍車を掛ける 首を絞める真黒な手が 左の声帯を麻痺させて 言葉を胸中に閉じ込める 輝く翼が灰になったのは …

シュウ
3か月前
4

【音楽】STARSET『MONSTER』

歌∶STARSET 曲∶MONSTER

シュウ
3か月前
1
【詩】信仰狂(しんこうぐるい)

【詩】信仰狂(しんこうぐるい)

信仰狂

加飾された凄烈な光も

底知れない重厚な闇も

人々の弱みに付け込み

心身の眼を眩ませる

数多の卑しい精神が

中身のない権威を育み

ひたすら平伏すことで

脆い後ろ盾を欲する

植え付けられた恐怖を

畏敬の念に昇華させ

真理を殺す羊達を視て

黒き大蛇がせせら笑う

権威から成る黒き塔は

羊共の生気を吸いながら

慈愛の死臭が漂う大地に

威風堂々と聳え立つ

【詩】天資

【詩】天資

天資

「助けて」が止まない世界で

研ぎ澄まされた感受性は

鋭利な諸刃の剣に等しい

. . . .だから. . . .

無機質に恋い焦がれ

豊かな表情を闇に捧げ

心を凍らせる他ない

. . . .そして. . . .

愉楽に罪悪感を抱き

悲哀から解き放たれ

歪んだ自由を手にする

. . . .なのに. . . .

微笑みを放棄しても

手首から鮮血が流れ

暗い瞳から涙が零

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【音楽】Mina Okabe『Every Second』

歌:Mina Okabe

曲:Every Second

良き週末を。

【詩】旅する果実

【詩】旅する果実

旅する果実

熟れた無色の果実は

名前すら与えられずに

幾星霜を耐え忍んできた

橙の空を貫く巨樹から

かまいたちの手に掛かり

濁った大河に落とされる

雄大な水の塊に呑まれて

勇ましい流れの原動力が

念の群れだと思い知る

甘酸の水に打たれるたび

頑なな諦念に亀裂が生じ

青さを取り戻していく

活き活きとした水の中で

幾つもの黄昏と月に

果てなき想いを告げる

自由な灰色の大

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【R18•詩】濡れそぼつ月

【R18•詩】濡れそぼつ月

濡れそぼつ月

妖光を発する錆びた刃で

左手の中指を斬り落とし

滴る血で欠けた月を染める

本能を擽る香りに誘われ

渇望に侵された亡者共が

紅い月の下で犇めき合う

腐った涎を撒き散らし

口づけを交わすが如く

共食いに花を咲かせる

嗤いと呻きと嘆きの声が

大義のために重なり合い

姦邪の集合体が再誕する

隔離されていた世界が歪み

光明のない空間が軋み

暗闇から生と死が押し寄せ

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【詩】切望

【詩】切望

切望

渇いた唇を重ねるように

不運が降らした血の雨で

原形を失ったナイフを

真心を宿した手で握り

僕の鼓動を奏でる肉体を

余すことなく切り刻んで

落ちてくる潔い空と

波を失った尊い海と

すすり泣く賢い風が

手を取り合った瞬間に

瑞々しくも儚いトキメキが

遠くまで鳴り響いた箇所を

君の情で確かめてほしい

【詩】まなざしのむこう

【詩】まなざしのむこう

まなざしのむこう

冴えた灰色の鳥は

秀でた翼を呪い

錠のない部屋から

窓の向こうを眺める

射し込む日差しに

執拗に問われるも

翼を広げる理由は

どこにも存在しない

焦げる季節に瑞々しくも

大陸の風が荒ぶにつれ

力尽き地を這う葉でさえ

凩に乗り空に愛される

漠然たる絶望に浸り

曖昧な希望を抱き

深手を負わないため

直向きに爪を研ぐ

表も裏もない硬貨を

空白な床に落

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【詩】燠火

【詩】燠火

燠火

重い隧道を潜るたびに

命は火を散らしながら

紛い物の脆い光明に

容赦なく引導を渡し

奥深い暗闇の中から

悲しい真実の欠片を

情を込めて手に取り

迷える者の道標として

淋しい夜空に浮かべ

数多の悍しい星よりも

何も残らなくなるまで

暗涙のように輝かせる

【詩】青

【詩】青



四肢に繋がれた虹の鎖が

小気味好く振動して

小心に拍車を掛ける

首を絞める真黒な手が

左の声帯を麻痺させて

言葉を胸中に閉じ込める

輝く翼が灰になったのは

肉が生み出す魅惑の邪に

夢中になってしまったから

旋律に心身を委ねると

世界の絶望的な秘事が

魂から滲み出てくる

それでも笑みが零れるのは

雲間から零れる青光りが

微かな自由をくれるから

もう目を瞑らなくても

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