【詩】青
青
四肢に繋がれた虹の鎖が
小気味好く振動して
小心に拍車を掛ける
首を絞める真黒な手が
左の声帯を麻痺させて
言葉を胸中に閉じ込める
輝く翼が灰になったのは
肉が生み出す魅惑の邪に
夢中になってしまったから
旋律に心身を委ねると
世界の絶望的な秘事が
魂から滲み出てくる
それでも笑みが零れるのは
雲間から零れる青光りが
微かな自由をくれるから
もう目を瞑らなくても
精神と細胞の隅々まで
群青に染め上げられる
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四肢に繋がれた虹の鎖が
小気味好く振動して
小心に拍車を掛ける
首を絞める真黒な手が
左の声帯を麻痺させて
言葉を胸中に閉じ込める
輝く翼が灰になったのは
肉が生み出す魅惑の邪に
夢中になってしまったから
旋律に心身を委ねると
世界の絶望的な秘事が
魂から滲み出てくる
それでも笑みが零れるのは
雲間から零れる青光りが
微かな自由をくれるから
もう目を瞑らなくても
精神と細胞の隅々まで
群青に染め上げられる
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