みっきー先生@喜舎場光紀

『定時退勤がちサロン』運営|note『定時退勤の教科書』|『学び合い』|陰山メソッド|EDUBASE CREW|AI&ICTで働き方改革|Google認定教育者|MIEE(Microsoft認定教育イノベーター)|voicy『定時退勤がちラジオ』|

みっきー先生@喜舎場光紀

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マガジン

  • みっきー先生の考えてることや授業実践など

    働き方改革に限らず、ぼくが普段考えていることや授業実践などのマガジンです。

  • 全員で帰る! 学校まるごと働き方改革資料集

    学校裁量でできることは、たくさんあります。このマガジンでは、管理職への提案資料という形で、学校まるごと働き方改革を進めるための資料を提供しています。

  • 定時で帰る! 個人の働き方改革スキル集

    子どもたちのために、そして自分自身のために、効率よく仕事をこなして定時退勤を実現していくためのスキル等を集めたマガジンです。

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定時退勤の教科書

はじめに ~なぜ定時退勤をめざすのか~ 教員という仕事はブラックだと言われます。そう言われる原因の一つが「業務が多くて定時退勤できないのに、残業代も出ない」という現状です。それを指して『定額働かせ放題』と揶揄されることもあります。 しかし、ぼくは学校現場に10年以上いて感じているのは、この仕事の素晴らしさややりがいです。ネガティブキャンペーンが蔓延している中でも、現場の先生方は子どもたちのために、この素晴らしい仕事を一生懸命こなしています。 しかしながら、定額働かせ放題とい

    • 残業代支給は「働き方改革」なのか?

      2024.11.3に、このようなニュースが報道されていました。 SNSでは、この案に賛成をしている方が多い印象です。しかし、個人的には反対です。以下にその理由を整理してみたいと思います。 1.残業代支給=残業を認めること!?現行の「教職調整額」とは、残業代ではありません。簡単に説明すると「教職員は残業は存在しないけど、その仕事の特殊性からたまーーに時間外労働(※超勤4項目)が発生するから、その部分も包括的に評価して、基本給に上乗せしとこうね」というものです。 (ちなみに文

      • 夏休みの宿題廃止について

        ぼくは、夏休みの宿題は「廃止」すべきだと考えています。今回は、そのことを考えてみたいと思います。 夏休みの宿題の弊害先生方の学校では、夏休みの宿題はありますか?おそらく、99%はあると思います。ただし、それは「必要」だからあるのか「当たり前」だからあるのか、と問い直して欲しいと思っています。 まず、ぼくがこのような提案をした理由は、夏休みの宿題の宿題により、以下のような弊害が生まれているのではないかと考えているからです。 1.現状把握と問題意識まずは現状を把握しましょう

        • 年度途中でも、週時程を見直していいんじゃない?

          学校は基本的に、平日5日×35週で年間の教育課程を編成しています。しかし、実際は35週以上学校はあるんですね。なので、残りは「予備時数」として確保しているという状況です。 文科省の調査で、この時数がかなりオーバーしているがあるので、もうちょっと削っていいよという通知がでました。そこで、各校は年間の教育課程編成をもう一度見直すことが求められています。 さて、では先生方の学校ではこのような文科省の通知を元に適切に教育課程の編成が行われているでしょうか?実はこれ、なかなか難しい問

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          12本

        記事

          10分の教科指導は、授業時数にカウントしていいの?

          文科省が、学習指導要領についての質問に対しQ&Aしているページがあります(※下記リンク参照) これ、なかなか面白いです。 学習指導要領は法的な解釈の幅があるのですが、それを細かく区切って回答しているので「なるほど、こういう運用の工夫もアリだな~」という発見がいっぱいです。 個人的に注目してほしいのが「時数カウント」についての記述です。ここには「特定の学習活動を10分間程度の短い時間を単位として行った場合、その時間を授業時数にカウントすることは可能」だと示されています。

          10分の教科指導は、授業時数にカウントしていいの?

          『授業見合い隊』で働き方改革 ~1人1授業の代替案として~

          はじめに先生方の学校では、資質向上のために「1人1授業」というものを行っていますか? ぼくは、本記事を書いている2024年5月現在でもう14年ほど教員をしていますが、その経験の中で言えば、ほとんどの学校でこの1人1授業という取り組みが行われていました。 上記にあるように、教員は絶えず研究を修養に励むことを求められており、その一環として、校内での1人1授業というものが定着していった背景があるものと考えます。 しかし、現状ではこの取り組みはデメリットが大きいのではないかとぼくは

          『授業見合い隊』で働き方改革 ~1人1授業の代替案として~

          校長室に乗り込む前に読む『note』

          校内で働き方改革を進める上で、避けては通れないことがあります。それは「校長室に乗り込む」ことです。 そんな言い方をすれば、なんかケンカ腰のように聞こえますが、決してそんなことはなく、単に「校長先生にお伺いを立てに行く」ということですのであしからずw しかし、校長先生は多忙で責任も重い職種ですから、なかなか立ち話を5分聞いただけで「それOK!」とはならないわけです。それは、ぼくらも理解しておく必要がある。なので、そのために準備しておいた方がいいものがあります。それは 『事前

          校長室に乗り込む前に読む『note』

          部活動顧問の断り方 3選

          はじめに教員の働き方改革を考えるとき、まず筆頭に挙げられるのが「部活動問題」です。これは、顧問となった教師が放課後や週末に部活指導をしなければならない状況で、休むことができないといった問題です。部活動顧問は、年度初めに管理職等から各教員に打診がいくようですが、これを断ることはできると思いますか? ぼくは「断ることができる」と考えています。なぜか。その根拠をもとに、本記事では部活指導について深掘りしていきます。 超勤4項目教育公務員は、原則として時間外勤務(残業)が発生しない

          部活動顧問の断り方 3選

          先生が積極的にリーダーシップを手放した方がいい理由

          リーダーという言葉を聞いて、どのようなイメージをもつでしょうか。 昔から言われているのが「チームを率先してリードする存在」「指示・命令する人」ということです。そして、リーダーというのはそのまま『担任』という文脈でぼくたちに置き換えることもできます。先生方のイメージでも、担任の先生は「子どもたちをリードする存在」「子どもたちに指示・命令する人」となっているのではないでしょうか。 こうした先生の在り方を否定するわけではありません。が、ややもするとこうしたリーダー像が子どもたちの成

          先生が積極的にリーダーシップを手放した方がいい理由

          音読のデータ提出で働き方改革

          はじめに先生方は、音読の宿題を出されますか? その是非は置いておくとして、ほとんどの教室では音読の宿題を出していると思います。しかし、その宿題のチェックは内容のチェックというよりは「保護者のサインの有無」に終始しているように見えます。しかし、それは本質ではありません。なぜなら、それは宿題そのものをチェックしていませんし、きちんとやった子が保護者のサインをもらえていなかったり、逆にきちんとやってない子も保護者のサインさえあればOKとなったりするからです。また、そのために大量の音

          音読のデータ提出で働き方改革

          Canvaで図書館の『分類ポップ』をつくろう!

          はじめに学習の成果物をつくるとき、どうしても「紙」「ペン」「資料」などを用意する手間が出てきてしまいます。また、その成果物もただ「掲示しただけで、いつの間にか忘れ去られてる…」という状況も多々あるように感じます。そんなときに便利なのが『Canva(キャンバ)』というアプリです。 Canvaはもともとデザインツールのため、豊富なテンプレートを使えるというのが魅力的です。また、同じスライドをクラウド上で共同編集できるというのも大きな特徴の一つでしょう。 今回の実践では、Canv

          Canvaで図書館の『分類ポップ』をつくろう!

          定時退勤が加速する! 超おすすめ本 3選

          定時退勤は、惰性で仕事をこなしても実現しません。大切なのは、スキルや知識を学んでいくことです。つまりインプット。ぼくのインプット手段は主に2つで「SNS」と「読書」です。今日は、読書について。 ぼくは教員の中ではけっこう本を読む方だと思うのですが、最近本棚をひっくり返して「これはオススメしときたいな」と思い読み返した本が3冊あったので、今日はそれを紹介します。未読の方は、ぜひ1冊でもいいので手に取って欲しいと思います。 ちなみに、今日ご紹介する本の中に、いわゆる『教育書』と呼

          定時退勤が加速する! 超おすすめ本 3選

          武器としての改善思考

          このタイトルは、瀧本哲史著『武器としての決断思考』をパクったものですw本書はディベートの方法論を通して「自分で答えを出すための思考法」をまとめたものです。一般教養としてこの思考法を身につけることは人生を変え得るというくらい重要なものなので、ぜひ一読していただきたいのですが、今回はその中のエッセンスの一部を「働き方改革」の文脈に置き換えて考えてみたいと思います。 特にここで触れておきたい点は「どんなときもメリットとデメリットを比較する」ということです。本書では、以下に示すよう

          武器としての改善思考

          負担軽減&ICTスキル向上のため「情報委員会の設置」の提案

          はじめにぼくは、この記事を書いている2024年度で、4年連続「情報担当」の公務分掌を任せてもらっています。個人的にはICTについて興味があることもあり、こうした仕事を任せてもらえるのは嬉しい限りです。しかし、やはり学校にあるタブレット端末の管理はとても大変です。今の勤務校で言えば、約500台のタブレット端末をぼく1人ですべて管理し、不具合に対応し、授業のサポート等まで行わなければいけない状態です。正直言って、無理ゲーです。とても持続可能な働き方とは言えないでしょう。 そこで本

          負担軽減&ICTスキル向上のため「情報委員会の設置」の提案

          フライヤーづくりで、休憩時間を意識しよう

          労働者は、法律により「休憩時間」が勤務時間内のどこかに設けられています。もちろん、学校職員の休憩時間についても同様で、以下の労働基準法が適用されています。 この法律に従って、各学校は少なくとも45分の休憩時間を確保しているはずです。しかし、先生方は、ご自身の勤務校の休憩時間をぱっと言えるでしょうか?おそらく、言えない方がほとんどだと思います。なぜなら、休憩時間も仕事をずーーっとしているから。 もちろん、休憩時間は「自由に利用できる」ので、ご自身の判断で仕事をしてもかまいませ

          フライヤーづくりで、休憩時間を意識しよう

          学校の登校時間について

          はじめに先生方の学校では、児童生徒の登校時間は何時ごろでしょうか? ぼくの経験上、おおよそ7:45ごろに開校し、8:15分を過ぎたら遅刻となっています。全国的にも、そのような時程で動いている学校がほとんどではないでしょうか? しかし、このような現状は以下の2つの点で問題があります。 1.職員の勤務時間外の登校が常態化している 2.児童生徒の対応のため、職員の前残業が常態化している可能性がある そのため、上記のような時程の学校であれば、児童生徒の登校時間をさらに後にズラし8

          学校の登校時間について