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女性のゆらぎ②~生理(月経期・ナーバス期)+更年期ケアの話

全4回シリーズを予定している、女性のゆらぎの話
第2回は生理期(月経期・ナーバス期)+更年期ケアの話

もともとこのような女性の心身の不調をケアしていくことがコンセプトの中心だった私のヨガであるが、書きたいことを無計画に書いていたら、このnoteは色んな場所へと寄り道していた。旅は目的ではなく道のりが楽しいのでそれはそれで良いが、たまには原点に立ち返ろうと思う。

女性のホルモンバランスは、心身の状態と密接に関連しており、
一般的に大きく分けて4つの時期で成り立っている。

①PMS(生理前症候群)・黄体期(高温期・絶不調期)

②生理期(月経期・ナーバス期)+更年期ケア
③卵胞期・絶好調期(月経後、排卵前)

④排卵期・下り坂期の話

第2回は②生理(月経期・ナーバス期)+更年期ケアの話


女性のゆらぎに起因する不調は、各段階それぞれにおいて、
自分自身にとっても大変大きな課題がある。

昨年から今年初旬にかけて、陽のヨガと陰のヨガ両方、
それぞれ別のスタジオのヨガ指導者養成講座で
女性の心身のケアに特化した資格を取得した。

アプローチや表現は違えども、本質は同じこと。

私なりに両者の考え方をミックスさせ、
それぞれの資格取得後も自身の心身をケア、
観察することにより、対処法や変化に寄り添い、
女性のゆらぎについての勉強を続けてきた。

同じような状況で悩む女性たちが少しでも楽に生きていければ
という思いで、少し私なりにまとめていきたい。


20代の頃は、月経困難症の治療のためピルを使用していた時期もあった。
その後、自然にピルをやめたのと並行して、生活習慣の改善や加齢と共に困難の度合いが軽減した。

以前よりは軽くなってきたとは言え、毎月多少なりとも経験するのが生理痛。腹痛と不快感に苦しみ、生活の「質」が低下する。

月経期の体調はそれまでの1か月の過ごし方が反映されやすく、健康管理の「答え合わせ」としても、よく観察することが大切だ。

特に、経血がドロっとしていたり、血の塊が出る時は注意が必要だ。
瘀血(おけつ)といい、血の流れが滞っており、気の巡りが悪くなっている状態である。
私はだいたい身体を冷やしてしまったり、仕事を詰めすぎてしまったり、(大好きな)こってり系の食べ物を食べすぎた時にこの症状が出て反省する。

ある程度は自分でスケジュールを変えて無理をしないように
出来るとは言え、まだまだ社会の中では、
仕事でも勉強でも生理を理由に不調を訴えることは
単なる「言い訳」と見なされてしまうことが現状。

特に、まだ生理に慣れていない若い世代の方に、
この時期を少しでも快適に過ごせるよう、
自分の生理との付き合い方のヒントを
差し上げられるような回に出来たらと思う。

また、この時期のセルフケアは45歳以降の更年期
における症状を大きく左右するという。
生理期に自身と向き合うことで、早いうちから
心理的要因や生活環境などの社会的要因を
整えて、更年期のトラブルを少しでも緩和することを目指したい。


②生理期(月経期・ナーバス期)の心身とヨガ

受精卵の着床がなかった場合に、子宮内膜がはがれ落ちるのが月経。

内臓を休ませ、血液を浄化し、心身の疲れを取るデトックスの期間である。

月経開始前に骨盤が開き始め、2日目に最も開くが、目や頭の緊張などで骨盤が硬くなり開く力が弱くなることや、それまでの1か月で無理をして過ごしていたり、ストレスが多かったり(ストレス→脳の疲れ→内臓の冷え→卵巣の不調)、食事バランスが悪いと、排出力が低下し、睡眠不足や怒り、不満につながる。
また、生理がなかなか来なかったり、重くなったり、長引いたりする。

女性ホルモンの分泌が正常な場合、生理開始から体温は下がる

中医学では「陽」から「陰」へ大きく変化する時期である。「気の流れ」を良くすることで、血行を促進し、上手く血液を浄化できるように、「陰」の「手放す力」「下向きのエネルギー」が必要なこの時期は、骨盤や股関節周りをほぐし、ゆるめ、動きを良くしながら血をきれいにし、老廃物を出し切ること、そして十分な睡眠が大切である。腎、脾、肝のケア。

生理に血の塊があるのは「瘀血」と呼ばれる冷え、便秘、頭痛、子宮筋腫、内膜症の原因になるとも考えられる血巡りの異常。

アーユルヴェーダでは女性の生殖器はピッタの性質と考えられており、血液循環、うっ血の除去、血液を清め、浄化し、心臓に刺激を与えるハーブで生理の改善が見込まれる。更年期対策と共通して、シャタバリ、アシュワガンダでエストロゲンを増加させることや、通経作用のあるトリファラも有効とのことだ。

身体:月経痛、冷え、疲れやすさ、抵抗力低下

精神:気分の落ち込み、やる気低下、感覚過敏

ヨガ:座りポーズ、寝ポーズを中心に、ゆるやかに心身をリラックスさせる
呼吸法や瞑想で不安を解消させ、メンタルの安定
ヨガニードラや回復目的のヨガ、陰ヨガ
身体を冷やさないようにし、骨盤周りや子宮の血流を改善
腸腰筋をやわらかくし、骨盤の動きをスムーズにする



この時期はそれまでの1か月の過ごし方が反映されるため、
自分の心身やライフスタイル、ストレスに向き合うチャンスでもある。

とにかく休み、よく寝ることや、ゆったりリラックスする時間を取ること、
寝不足、ダイエット、ストレス、激しい運動は避けること、が大切。

生理の血を観察してみると「瘀血」があるかどうかや、血の色の濃淡、血の量などで健康状態を知り、今の生活習慣が自分に合っているかどうか見直す機会になる。

卵巣の疲労から来る、自律神経の乱れが更年期症状にも繋がるため、
まだ若い方でも早い時期からの更年期に向けた準備、ケアが必要である。

更年期の症状はその後の老年期の体調にも繋がる。
健康寿命を延ばし、老年期の人生もしっかり楽しめるように、
どの年代の方もその時にできる準備を今からしていけば良い。

「陽」の頑張る時期から「陰」の成熟した時期へと、
質と深みを増していく時期

回復と癒しが重要。

必要なものだけを選んで、要らないものを手放しながら、
残ったものを大切にしていく、やさしい生き方を選択する。
頑張れない自分がいたとしても、そんな自分を受け入れて、
ゆるめ、大切にしていきたい


③卵胞期・絶好調期(月経後、排卵前)へ続く



女性のゆらぎに合わせたパーソナルヨガ、承ります。
お気軽にご相談ください。

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